技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

視線・視行動を利用したヒトの状態推定・検知技術

Zoomを使ったライブ配信セミナー

視線・視行動を利用したヒトの状態推定・検知技術

オンライン 開催

開催日

  • 2021年3月5日(金) 10時30分 16時15分

プログラム

第1部 視覚的注意・視知覚の特性と視行動の分析手法

(2021年3月5日 10:30〜14:00) ※途中昼休憩をはさみます

 視線分析に関する近年の技術進展と長年の心理物理学知見の蓄積により、視線計測を応用したインタフェースやインタラクションの設計への関心が高まっている。心の窓と言われるように、目から人間の内部状態にアクセスすることができるが、多次元変数によって記述されると考えられる内部状態とそれに比べれば低次元情報を持つ視線との関係を一意に定めることは困難である。その関係を解きほぐす鍵はコンテキストであり、外環境と視線それぞれのダイナミクスの関係が重要になる。そこで、環境を理解し、記述する技術を基盤として、外環境からの視覚的な働きかけに対する人間の反応に基づいて内部状態を推定するMind Probingを提案している。
 本講座では、そのコンセプトに沿って分析してきた人間の内部状態を顕在化する視覚的インタラクションを中心に、視覚的注意および視行動分析の基礎から最新の研究動向までを解説する。

  1. 目は心の窓
  2. 視覚
  3. 視知覚の特性
  4. 視覚的注意とその計算モデル
    1. 顕著性マップ
    2. 誘目性マップ
  5. 視認性、見つけやすさとその計算モデル
  6. 視行動とその分析の従来手法
    1. 視線計測方法
    2. 統計的特徴と内的状態の関係
  7. 人間の内的状態を顕在化する視覚的インタラクションの分析
    • 質疑応答

第2部 眼球・瞳孔運動に現れるさまざまな脳機能と人の状態検知技術

(2021年3月5日 14:15〜16:15)

 眼球運動には、大脳皮質、脳幹、小脳内の多くの領域が関わっており、各々の領野が担う脳機能が種々の眼球運動に反映される。本講座では、そうした各種眼球運動 (瞳孔運動を含む) に反映される様々な脳機能について紹介し、最近の応用研究について解説します。

  1. 眼球運動の解剖学概論
    1. 眼球と筋肉系の構造
    2. 三次元剛体回転の非可換性と眼球運動
    3. 眼球運動に関わる脳部位と生理・解剖学
  2. 様々な眼球運動とそれらの性質 (リアルタイム眼球運動計測によるデモ)
    1. サッカード
    2. サッカード後の眼位保持 (中枢神経積分器)
    3. 滑動性眼球運動
    4. 視運動性眼球運動
    5. 前庭動眼反射
    6. 固視微動
    7. 注意・覚醒度低下時の眼球運動
  3. 視覚的注意、睡眠・覚醒に関わる脳部位と眼球運動
    1. 視覚的注意を反映する眼球運動とそれらの特性
    2. 睡眠・覚醒状態を反映する眼球運動とそれらの特性
  4. 眼球運動に基づく人の状態検知に関する研究成果
    • 眠気
    • 注意
    • 自律神経系活動
    • 質疑応答

講師

  • 平山 高嗣
    名古屋大学 大学院 情報科学研究科
    特任准教授
  • 平田 豊
    中部大学 工学部 ロボット理工学科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2024/5/31 脳波計測・解析の実用ハンドブック
2024/4/30 生体センシング技術の開発とヘルスケア、遠隔診断への応用
2024/4/8 画像認識技術・システム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/8 画像認識技術・システム 技術開発実態分析調査報告書
2021/6/30 人工知能を用いた五感・認知機能の可視化とメカニズム解明
2020/7/31 生体情報センシングと人の状態推定への応用
2020/4/30 生体情報計測による感情の可視化技術
2019/1/31 センサフュージョン技術の開発と応用事例
2018/6/30 ヒトの感性に訴える製品開発とその評価
2018/5/31 最先端医療機器の病院への普及展望と今後の製品開発
2017/6/30 生体情報センシングとヘルスケアへの最新応用
2017/5/31 車載センシング技術の開発とADAS、自動運転システムへの応用
2016/4/28 ドライバ状態の検出、推定技術と自動運転、運転支援システムへの応用
2016/1/20 画像ワーピング技術とその応用
2015/8/17 防犯・監視カメラ〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2015/8/17 防犯・監視カメラ〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/10 生体信号処理技術(脳波) 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/10 生体信号処理技術(脳波) 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/3/7 画像処理・画像符号化・画像評価法
2013/10/29 高効率動画像符号化方式:H.265/HEVC (High Efficiency Video Coding)