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細胞培養の研究・開発・製造現場で「知っておくべき基礎知識・技術」と「確実に知っておきたい品質管理手法」基礎講座

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細胞培養の研究・開発・製造現場で「知っておくべき基礎知識・技術」と「確実に知っておきたい品質管理手法」基礎講座

東京都 開催 会場・オンライン 開催

アーカイブ配信は、2021年1月8日ごろ配信開始予定 (視聴期間:配信後10日間)

概要

本セミナーでは、細胞培養の基礎から解説し、細胞培養における品質管理、細胞培養・管理のトラブルとその対処法、細胞の応用と産業活用について詳解いたします。

開催日

  • 2020年12月21日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 細胞培養に関連する技術者、開発者、担当者
    • 医薬品
    • 再生医療
    • 医療器具 など

修得知識

  • 細胞培養の基礎知識
  • 細胞培養における品質管理技術
  • 細胞培養・管理のトラブル対処法
  • 細胞の産業活用における今後の展望

プログラム

 細胞培養は研究・開発においては必要不可欠なツールとして幅広い分野で活用されている。このような汎用ツールであるため、細胞培養に関して真剣に学ぶ機会も少ないのが現状ではないだろうか?これまで何となく行っていた細胞培養の知識や技術に関してもう一度見直すとともに、これまで見逃していた意外な盲点などを学ぶことで、より一層理解を深めることが期待できます。また、細胞バンクが利用者から日常的に受け付ける質問や疑問を紹介するとともに、その内容・対応について学ぶことでスキルアップを目指します。

  1. 初心者でもわかる細胞培養の準備と基礎
    • 講座開始にあたり、細胞培養の歴史から学習するとともに、培養を開始するための設備・機器・器具等の準備について学習し、細胞選択の方法、培地調製、培養技術の確認を行いながら培養記録・保管・輸送方法に関する注意点等を取得することを目指す。
      1. 細胞培養の歴史
      2. 細胞培養における問題点と細胞バンク
      3. 細胞培養施設の設計・準備・管理
        1. リスクグループとバイオセーフティーレベル (BSL)
        2. 無菌操作の確保、クリーンルームの条件
        3. 細胞培養施設の設計とポイント
      4. 細胞培養に必要な機器の準備・管理
        1. 細胞培養設備に必要な機器
          • 安全キャビネット
          • CO2インキュベーター
          • 遠心機
          • 冷凍冷蔵庫
          • オートクレイブ
          • その他あると良いもの
        2. 細胞培養に使用する関連機器の管理・メンテナンス
        3. 細胞培養に伴う廃棄物処理に関する管理
      5. 使用する細胞の選択、細胞情報の取得
        1. そもそも細胞とはどんなものなのか?
        2. 細胞の種類と特徴
        3. 細胞の情報取得、入手方法のやり方
        4. 関連する法令
      6. 培地調製の方法と注意点
        1. 粉末培地と液体培地
        2. オートクレイブと濾過滅菌
        3. よくありがちな質問・注意点
      7. 細胞培養手技の再チェック
        1. 細胞培養士認定制度
        2. 参考書・お役立ちサイト
      8. 細胞培養の記録方法・管理
        1. 細胞名と登録番号
        2. 培養種別とロット管理
        3. 培養記録とデータベース管理
        4. 培地、培養容器、培養設備等の管理
      9. 細胞の保存方法・管理
        1. 細胞保存、輸送に関する設備要件・管理
        2. 細胞バンクの細胞保存室の実際
        3. 液体窒素自動供給システム
      10. 細胞の国内・国外輸送方法
        1. 細胞輸送の方法 – 凍結状態、培養状態
        2. 温度管理記録
        3. 輸送における注意点
  2. 確実に知っておきたい細胞の品質管理
    • 細胞培養を実践するにあたり、日常的に必要な品質管理手法を習得する。
      特に細菌・真菌汚染、マイコプラズマ感染、細胞誤謬、ウイルス感染に関する具体的な品質管理手法について学び、確実な細胞培養に結び付ける技術の習得を目指す。
      1. 目に見えない汚染の重要性
        1. 細胞の品質管理とは
        2. マイコプラズマとは、汚染による影響
        3. 細胞同士のクロスコンタミネーションとは、その影響
        4. 目に見えない汚染に対する対策
      2. 細菌・真菌を対象とした無菌検査の方法
      3. 細胞のマイコプラズマ汚染検査の方法と注意点
        1. 直接培養法
        2. 指標細胞を用いたDNA蛍光染色法
        3. ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) を用いた検出法
        4. 生物発光法
        5. 新しい検査法
        6. それぞれの長所・短所、注意点
        7. 検査方法陽性対象・陰性対照の選択
        8. マイコプラズマ汚染が発覚した時の対策
      4. 使用細胞の認証方法 (細胞認証試験の方法)
        1. 認証方法の流れとデータベース構築
        2. HeLa細胞について
        3. 国内外における取組み
        4. クロスコンタミを防止する9か条
      5. 細胞汚染の原因と汚染を防ぐための対策 (まとめ)
        1. シーンに応じた汚染原因と対策
        2. トラブルに繋がる!よく耳にするこんな細胞管理
        3. 早期発見の重要性
      6. 細胞のウイルス検査の方法
        1. ウイルスの基礎、細胞が感染した時の影響
        2. いつどこでウイルスに感染するのか
        3. JCRB細胞バンクにおけるウイルス検査・体制
        4. 各種ウイルス試験の概要
        5. ウイルスに関する国内外の基準・ガイドライン
      7. 細胞品質管理記録
  3. 今後の研究開発に向けた細胞の応用と産業活用の現状+細胞バンクに寄せられる基本的かつ様々な質問の紹介
    ~それぞれ最新動向や市場、様々な事例を交えながら~
    • これまでに学習した細胞培養技術を用いた応用、産業活用の現状を紹介し、今後の研究開発の課題を整理する。
      また、細胞培養技術における基本的な疑問等について理解を深め、受講者のレベルアップを目指す。
      1. 細胞の種類から見る細胞応用・産業活用
        1. がん細胞・株化細胞
        2. 遺伝子導入細胞 (ゲノム編集細胞)
        3. 幹細胞・ES/iPS細胞
      2. 医薬品開発における細胞応用
        1. 医薬品研究開発における現状と方向性
        2. バイオ医薬品の市場動向
        3. 医薬品開発の流れとコスト
      3. 再生医療における細胞応用
        1. 自家細胞移植/同種 (他家) 細胞移植
        2. 再生医療製品の国内外における実用化動向
        3. 再生医療等製品の開発状況
        4. 再生医療ビジネスの波及効果
        5. 再生医療産業化の課題
      4. 細胞バンクに寄せられる質問等の紹介
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 小原 有弘
    国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 培養資源研究室
    研究リーダー

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

オンライン受講割引

  • オンライン受講の場合、1名様 30,400円(税別) / 33,440円(税込) で受講いただだけます。
  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 申込みフォームの受講方法から「オンライン」をご選択ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

会場受講 / アーカイブ配信対応セミナー

会場受講 または オンラインセミナー (アーカイブ配信) のいずれかをご選択いただけます。
お申し込みの際、受講方法の欄にて、会場受講またはオンライン受講をご指定ください。
オンラインセミナーの申込み受付の締切日も、会場受講のセミナー開催日までです。ご注意ください。​

オンラインセミナーをご選択の場合、以下の流れ・受講内容となります。
※会場で受講の場合、このサービスは付与されませんのでご注意ください。

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、メールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は10日間です。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、会場受講の場合は、製本テキストを郵送、PDFテキスト (印刷可) をダウンロードいただきます。
    アーカイブ配信受講の場合は、PDFテキスト (印刷可) をダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • このセミナーに関する質問に限り、後日に講師にメールで質問可能です。(テキストに講師の連絡先を掲載)
本セミナーは終了いたしました。

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