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ポリマーフィルムの溶液法製造技術の基礎と実際

Zoomを使ったライブ配信セミナー

ポリマーフィルムの溶液法製造技術の基礎と実際

~TAC偏光板保護フィルムの溶液製膜技術と現場トラブルへの対応~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、フィルムの溶液製膜に関して、プロセス開発、設計、生産性向上などの必要な基礎技術について、現場で遭遇する事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2020年12月15日(火) 12時30分 16時30分

修得知識

  • 溶液製膜技術の特徴と意義
  • ポリマー溶液調製の基本技術
  • キャスティング/乾燥の基本技術
  • ウェブハンドリングの基本技術
  • 溶液製膜の品質と生産性のポイント

プログラム

 溶液製膜法は汎用性が高く、長い歴史を有している。特にポリマーフィルムの製膜においては光学的等方性やフィルムの構造制御などに特徴があり、光学フィルム、耐熱フィルム、メンブレンなどの製造に広く利用されているのは周知のとおりである。本セミナーでは光学フィルムであるTAC偏光板保護フィルムに着目してプロセス開発、品質向上および生産性の向上などに関する基礎技術および製造プロセスの技術課題について紹介したい。
 溶液製膜プロセスはポリマープロセシング、キャスティング、乾燥、ウエブハンドリングなどの広範な技術分野を含んでおりプロセス内のトラブルも千差万別である。それらのトラブルの想定事例から対応方法についても議論を深めたい。

  1. イントロダクション
    1. 溶液製膜の歴史
      • 溶液法の特徴
    2. 溶液製膜と溶融製膜
      • ポリマー設計/ 製造適性を考慮?
    3. LCDの普及と偏光板保護フィルム
      • 保護フィルムは何故重要か?
    4. LCD-TVのパラダイムシフト
      • LCD-TVの登場は薄型大画面化やデジタル放送を可能にしたのみならず産業構造まで変えた
    5. 溶液製膜プラントは石油精製プラントのようなもの
  2. キャスト溶液の調製
    1. ポリマーと溶媒の選択
      • よく溶ける溶媒は乾燥しにくいというジレンマ
    2. 溶液調製プロセス
      • ママコは業界共通の問題児
    3. 溶液精製プロセス
      • 沪過、濃縮、乾燥は重要な精製プロセス
    4. キャスト溶液調製における注意点
      • ドープ物性が温度と濃度で大きく変化することがトラブルの原因
  3. キャスティングおよび乾燥
    1. キャスティングプロセス
      • 日本語では「流延」、面状品質にとても重要
    2. 剥離プロセスの重要性
      • 生産性に大きな影響を及ぼすプロセス
    3. 乾燥プロセス
      • 根本的に溶液製膜の効率を決定する
    4. キャスティングおよび乾燥工程は品質・生産性のキーポイント
      • 減率乾燥は内部拡散律速のプロセス、乾燥速度アップには
  4. ウエブハンドリングおよび後処理プロセス
    1. ウエブハンドリング技術
      • 溶液製膜プロセス内のフィルムは温度、物性、組成が変化するので一筋縄ではいかない
    2. フィルムの後処理技術
      • 後処理とはフィルム製品の化粧なのか付加価値か
    3. 巻き取り技術
      • 何千年も前からある技術なのに何故難しい
    4. ウエブハンドリングおよび後処理の意義
      • 溶液製膜は搬送するだけでなく、面状品質や物性品質を達成するために均一にかつ張力をコントロールしつつ乾燥する乾燥機の一部でもある
  5. まとめ

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
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受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

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  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)

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当日学生証をご持参ください。
教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
オンライン受講には適用されません。

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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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