技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

海洋マイクロプラスチック汚染問題と生分解性プラスチックの世界的な動向

海洋マイクロプラスチック汚染問題と生分解性プラスチックの世界的な動向

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年5月19日(火) 13時30分 16時30分

受講対象者

  • 生分解性プラスチック製品の企画・開発担当者
  • バイオプラスチック製品の企画・開発担当者
  • プラスチック射出成形品の企画・開発技術者
  • プラスチック射出成形金型開発の実務担当者

修得知識

  • 生分解性プラスチックとバイオプラスチックの正確な特性や知識
  • 海洋マイクロプラスチック問題の正確な理解
  • バイオプラスチックの世界的な最新開発動向
  • バイオプラスチックの世界的な法規制の動向
  • バイオプラスチック製品の先行開発事例 (ヨーロッパ、日本)
  • 実務的な生分解性プラスチック製品の射出成形技術、実力、コスト競争力

プログラム

 石油由来プラスチック製の使い捨てストローによる海洋汚染報道がきっかけとなり、マイクロプラスチック問題が世界的に大きな課題として急浮上し、ECヨーロッパ委員会は2025年までに非分解の使い捨てプラスチック製品の使用禁止の方針等を次々と打ち出してきています。それに呼応するようにスターバックス、マクドナルド、IKEA、日清食品等が生分解性素材の採用を発表するに至っています。昨年6月下旬に開催されたG20大阪サミットでは日本が中心となって海洋プラスチック汚染関連条約をEU、米国、中国、ロシア、インド、ASEAN等へ提唱し、2050年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」合意へ導いています。しかし、マイクロプラスチック問題の正確な報道や実用に耐え得る生分解性プラスチック製品の情報は不十分で、ブームに便乗した物性に重大な課題が残る製品の流通が始まるなど混迷した状態にあると言えるでしょう。
 本セミナーでは、生分解性プラスチックの実務的な射出成形技術の世界的第一人者の一人である小松道男氏を迎え、同氏が16年に渡りフランス、ドイツ、アメリカ等で実際に収集した貴重で信頼性の高いデータや写真、サンプル等に基づいて、マイクロプラスチック問題の本質と課題、生分解性プラスチックやバイオプラスチック製品の開発事例、世界各国の法規制の動向等を解説します。昨年10月に開催された世界最大のプラスチックショーK2019における欧州プラスチック業界の最新動向もご紹介します。

  1. 第1部 海洋マイクロプラスチック汚染問題の正確な理解
    1. マイクロプラスチックとは?
    2. マイクロプラスチックが及ぼすリスク
    3. マイクロプラスチックが発生する原因
    4. 生分解性プラスチックはマイクロプラスチックにならないか?
  2. 第2部 生分解性プラスチックとバイオプラスチックの正確な知識
    1. プラスチックの70年の歴史的レビュー
    2. 石油由来プラスチックと植物由来プラスチックの相違点
    3. 非分解性プラスチックと生分解性プラスチックの相違点
    4. 生分解性プラスチックの認定基準
    5. バイオプラスチックは生分解性プラスチックなのか?
    6. 生分解性プラスチックの主な種類と特徴
    7. 生分解性プラスチックの生分解に要する時間
    8. 生分解性プラスチックは海洋で生分解するのか?
  3. 第3部 世界各国のプラスチック廃棄物に関する規制の動向
    1. EUヨーロッパ連合
    2. フランス
    3. ドイツ
    4. 英国
    5. インド
    6. 米国
  4. 第4部 バイオプラスチック製品と生分解プラスチック製品の事例
    1. ポリ乳酸シート真空成形品
    2. ポリ乳酸厚肉射出成形品
    3. 耐熱ポリ乳酸射出成形品
    4. ポリ乳酸超臨界CO2薄肉射出成形品
    5. ポリ乳酸N2超臨界微細発泡射出成形品
    6. セルロースファイバー&ポリ乳酸射出成形品
    7. 生分解性ヘミセルロース
  5. 第5部 日本政府のバイオプラスチック推進に関する施策の動向
    1. 環境省
    2. 経済産業省

会場

ちよだプラットフォームスクウェア
東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,000円 (税別) / 46,200円 (税込)
複数名
: 18,500円 (税別) / 20,350円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 18,500円(税別) / 20,350円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 37,000円(税別) / 40,700円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 37,000円(税別) / 40,700円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 55,500円(税別) / 61,050円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 84,000円(税別) / 92,400円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 126,000円(税別) / 138,600円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/16 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/16 熱可塑性エポキシ樹脂の基礎と応用 オンライン
2024/12/17 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2024/12/17 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/12/17 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2024/12/17 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/12/17 シリコーンの基本知識と高機能化・トラブル対策 オンライン
2024/12/18 加工の基礎と機械加工技術 オンライン
2024/12/18 無機-有機ハイブリッド樹脂の基礎と機能性ハードコートへの応用 東京都 会場
2024/12/18 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン
2024/12/18 高分子の結晶化と結晶高次構造の特徴・各種分析法 オンライン
2024/12/19 高剪断成形加工法の基礎と新規材料創出への応用 オンライン
2024/12/19 ナノ粒子・ナノカーボンへの表面グラフト化による機能付与及び分散性制御 オンライン
2024/12/19 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2024/12/19 シリカ微粒子の基礎 (分類・製法・特性と評価) とポリマーへの配合・複合化技術 オンライン
2024/12/19 高分子の相溶性と相分離および結晶化の基礎 オンライン
2024/12/20 次世代バイオプラスチックの開発最前線 オンライン
2024/12/20 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/20 ゴム材料のトライボロジー入門 オンライン
2024/12/20 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 東京都 会場

関連する出版物