技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

レオロジーを特許・権利化するための基礎科学、測定技術、データ解釈

レオロジーを特許・権利化するための基礎科学、測定技術、データ解釈

~そのレオロジーデータ、特許として権利化できるかもしれません~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年3月31日(火) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 材料のレオロジー物性の評価
  • 粘度・粘弾性測定のノウハウ
  • 粘弾性的現象論と構造論的メカニズムとの関係
  • レオロジーデータから特許として有効な技術的特性値を抽出するためのコツ

プログラム

 新材料の発明に際して特許を申請するとき、その請求項としては構造あるいは組成が主であり、物性はそれに付随するものとして取り扱われるのが普通です。しかし、ある機能を実現するためにレオロジー的性質が極めて重要で本質的である場合、既存の材料であってもレオロジー量やレオロジー式が特許として権利化されることがあります。技術的対象を特定するために数値範囲を規定した特許はパラメータ特許と呼ばれていますが、権利化のためには機能と数値範囲との関係を定量的に説明できることが要件となります。
 本セミナーでは、レオロジー数値を特許とするために必要な基礎科学、測定技術、データ解釈について経験を交えてわかりやすく解説します。

  1. パラメータ特許の概要
  2. 粘度および粘度曲線の特許化
    1. 粘度挙動の基礎
      1. 剪断流動場と剪断速度
      2. 定常剪断粘度の定義
      3. 非ニュートン流動 (擬塑性流動とダイラタント流動)
      4. 流動曲線と流動パターン
      5. 降伏応力
      6. チクソトロピー
      7. 履歴現象と平衡流動曲線
      8. 技術用語「チクソ性」のあいまいさ
    2. 粘性挙動とメカニズムとの関係
      1. 高分子の分子運動と分子形態
      2. 低濃度高分子溶液のゼロ剪断粘度と分子量
      3. 高分子鎖の絡み合い
      4. 高濃度高分子溶液の非ニュートン流動
      5. 微粒子分散系のおける粒子間相互作用と凝集
      6. 凝集分散系の非ニュートン流動
    3. 粘度測定における問題点
      1. 二重円筒型粘度計における剪断速度の不均一性
      2. B型粘度計における粘度測定
      3. JISに規定されている粘度測定の特徴
    4. 粘度挙動に関する特許の例
      1. 粘度値による特許
      2. 流動曲線による特許
    5. 粘度特許の解釈と技術的あいまいさ
    6. 特性値としての降伏応力決定法の例
  3. 動的粘弾性値の特許化
    1. 粘弾性の基礎
      1. 弾性と粘性の基礎
      2. マックスウェルモデルと応力緩和
      3. フォークトモデルと遅延弾性
      4. 正弦振動ひずみと正弦振動応力
      5. 動的粘弾性 (複素弾性率) の定義
      6. 動的粘弾性曲線の特徴
      7. 動的粘弾性曲線による固体と液体の判別
    2. 動的粘弾性とメカニズムとの関係
      1. 高分子の分子運動と温度
      2. ミクロブラウン運動とガラス転移
      3. 無定形高分子における時間 – 温度換算則
      4. シフトファクターの温度依存性
      5. 高分子の粘弾性挙動と分子量
      6. 高分子における高次構造性と粘弾性
      7. 分散系における微粒子の凝集と三次元網目構造の形成
      8. 凝集分散系の線形領域における動的粘弾性曲線
      9. 凝集分散系の非線形粘弾性
    3. 粘弾性に関する特許の例
      1. 線形粘弾性値に関する特許
      2. 非線形粘弾性値に関する特許
    4. 粘弾性特許の解釈と技術的あいまいさ
    5. 粘弾性値によるプロセスの特許化
  4. 規格とレオロジー
    1. 粘度の規格基準
    2. 規格基準のあいまいさ
  5. パラメータ特許取得に係る経験と留意点
    1. 米国特許取得の経験談
    2. 学術論文と特許
    • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1グループ活動室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,800円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/5 他社特許明細書/特許請求の範囲の解釈と対策方法 オンライン
2024/11/5 タイ分子の基礎とプラスチック製品の高性能化 オンライン
2024/11/5 リビング重合の基礎知識とリビングラジカル重合の応用技術 オンライン
2024/11/6 射出成形技術の基礎と不良対策 オンライン
2024/11/6 プラスチック金型設計・加工技術の基礎から実践的応用 オンライン
2024/11/7 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2024/11/7 レオロジーの基礎とチクソトロピー オンライン
2024/11/8 増粘剤・ゲル化剤の種類とメカニズム、選び方と使い方 オンライン
2024/11/8 水・湿度による高分子の劣化、加水分解メカニズムとその評価 オンライン
2024/11/11 IPランドスケープによる戦略的な知財活動の進め方 オンライン
2024/11/11 タイ分子の基礎とプラスチック製品の高性能化 オンライン
2024/11/11 デジタルヘルス分野の出願戦略の策定と特許査定クレーム事例からみる記載方法 オンライン
2024/11/12 分割出願の戦略的な活用による特許戦略の策定方法 オンライン
2024/11/12 高分子材料の劣化診断、寿命予測 オンライン
2024/11/12 生成AIを活用した医薬品特許戦略の新たな視点 (タイミングと特許調査) オンライン
2024/11/12 技術者・研究者向け特許の効率的な読み方と強い明細書の書き方 オンライン
2024/11/12 医薬品R&D段階でのNPV活用と課題解決策 オンライン
2024/11/12 プラスチックの耐候性向上に関する添加剤の特性と活用のコツ オンライン
2024/11/13 動的粘弾性測定 オンライン実習講座 オンライン
2024/11/13 異種材料接着のメカニズムと接着界面の密着性評価 オンライン

関連する出版物

発行年月
2012/7/5 デジタル印刷機 技術開発実態分析調査報告書
2012/7/5 デジタル印刷機 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/7/1 太陽光発電【2012年版】 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/7/1 太陽光発電【2012年版】 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/15 半導体・液晶パネル製造装置9社 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/15 紙おむつ 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/6/15 紙おむつ 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/15 半導体・液晶パネル製造装置9社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/6/5 空気清浄機 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/6/5 空気清浄機 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/1 防音・吸音・遮音材 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/1 冷蔵庫 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/6/1 冷蔵庫 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/1 防音・吸音・遮音材 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/28 微量ガスの高感度分析方法
2012/5/25 化粧品13社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/25 化粧品13社 技術開発実態分析調査報告書
2012/5/20 エレクトロニクス分野へのダイヤモンド応用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/20 エレクトロニクス分野へのダイヤモンド応用技術 技術開発実態分析調査報告書
2012/5/1 界面活性剤 技術開発実態分析調査報告書