技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

技術移転 (試験法・製法) 実施手順と同等性確保

技術移転 (試験法・製法) 実施手順と同等性確保

~各ステージ別対応・製造委託先管理 (国内/海外) 事例 / 医薬品品質システム上の課題とQbDアプローチ/Q12をふまえた管理戦略とEC / 移転完了の判定基準と同等性評価、製造委託先管理のポイント (バイオ/抗体医薬品もふまえ) ~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年2月25日(火) 10時30分 17時35分

修得知識

  • 工程改良・新技術の導入や変更を容易とする効率的な審査、承認に向けた管理戦略の考え方
  • 外部委託先を活用する際の技術移管及び委託先の選定の際の考え方と管理のポイント
  • 限られた時間内での原薬の技術移転における製造トラブル回避に必要なノウハウ・事例
  • 差異分析での具体例を主とした、製剤製造工程における技術移転のポイント
  • 移転後の製造工程においてrobustnessを高めるための製造工程の構築、操作手順
  • 海外CDMO/CRO (バイオ医薬品) への製造及び品質試験の委託事例・ポイント

プログラム

セッション1 『技術移転におけるICH Q12をふまえた管理戦略と委託先選定・管理のポイント』

(10:30~12:00)

 本講習は医薬品を安定に供給するための工程改良、新技術などの導入を容易とし、これらの変更が効率的な審査、承認に向けた管理戦略の考え方を述べる。また、安定した医薬品の供給とグローバル展開するサプライチェーンを維持するための自社施設だけではなく、外部委託先を活用する際の技術移管及び委託先の選定の際の考え方と管理のポイントなどを紹介する。

  1. ICH Q12をふまえた管理戦略と技術移転
    • はじめに
      1. ICH Q12の作成の背景
      2. ICH Q12の目的
        1. ICH Q12ガイドラインの適応範囲
        2. ICH Q12ガイドラインの構成
        3. エスタブリッシュトコンディション
        4. ICH Q12を用いた医薬品製品ライフサイクルを実現するためのツール
      3. エスタブリシュトコンディションと管理戦略
      4. 技術移転
        1. 原薬の技術移転の課題
        2. 原薬の技術移転に必要な情報と対応
        3. 製剤の技術移転の課題
        4. 製剤の技術移転に必要な情報と対応
        5. 試験の技術移転の課題
        6. 試験の技術移転に必要な情報と対応
      5. 変更マネジメントとエスタブリッシュトコンディションの管理について
      6. おわりに
  2. 委託先選定と管理
    • はじめに
      1. 委託先の業態について
        1. 原材料調達業務
        2. 委託製造開発業務
        3. 委託安定性試験業務
        4. 委託製造業務
        5. 委託清掃業務
        6. 委託クリーニング業務
      2. 委託先の選定と登録
        1. 登録手続きについて
        2. 契約
      3. オペレーションとモニタリング
        1. GMPとシステムの運用
        2. 頑健なPQSだけで良い品質を作れるのか?
        3. 良好な委託業者との関係を築くにあたって
      4. おわりに
    • 質疑応答・名刺交換

セッション2 『開発初期段階における原薬製造の技術移転を成功させるためには』

(12:45~14:15)

 近年のスピード重視の新薬開発においては、原薬の製造法開発に十分な時間が与えられていない場合が多い。したがって、タイトなスケジュールの中の限られた時間内で、スケールアップ製造を伴った技術移転の実施が求められている。そこで本講では、技術移転の際の製造トラブルを回避するために、必要なノウハウについて事例を交えて解説する。
 原薬の合成研究を担当されているプロセス化学者の方や、製造受託や研究受託でスケールアップを担当されている方にぜひご参加をお勧めしたい内容となっています。

  1. 医薬品の開発段階に応じた原薬製造プロセス開発
  2. スピード重視のプロセス開発
  3. 創薬部門からの技術移転
  4. 製造サイトへの技術移転
  5. 製造サイトの選定
  6. ユーステスト
  7. 製造サイトに提供する情報
  8. 製造サイトの設備の確認
  9. スケールアップ製造でのトラブルを避けるには
    1. スケールアップの考え方
    2. 攪拌槽での操作
      1. 伝熱の問題
      2. 溶解の問題
      3. 晶析の問題
      4. 濃縮操作の問題
    3. 多相系操作の問題
      1. 気液反応および気液固反応
      2. 液液抽出および液液反応
      3. 固体抽出
    4. 固体の取り扱いの問題
      1. 濾過
      2. 乾燥
      3. 粉砕
  10. スケールアップ製造時の技術移転の実際
    1. 水分および酸素の影響
    2. 水添反応
    3. 金属粉末による還元
    4. 反応液からの固体の析出
    5. Late-appearing polymorph
    • 質疑応答・名刺交換

セッション3 『移転事例から学ぶスムーズな技術移転のための技術的要件と製造移管戦略

~製品移管計画書の例:移転元・移転先間における委受託契約・取決め事項等~

(14:25~15:55)

 製剤製造工程における技術移転の重要な着眼点、とりわけ差異分析における具体例を主に製造設備の観点から解説する。また、移転後の製造工程においてrobustnessを高かめるべく製造工程の構築、操作手順を提案したい。

  1. 製剤における技術移転事例:A社からB社への製品移管計画書の例
    ~移転元・移転先間における委受託契約・取決め事項と製造移管戦略~
    1. 計画の相互確認と推進計画 (Communication plan and Escalation process)
    2. プロジェクトの内容 (Project charter)
    3. 製品移管指示文書に基づく製品移管の範囲 (Product transfer scope)
    4. 製造技術的分野の差異分析 (Technical gap analysis)
    5. 製品移管の手順と移管日程 (Transfer strategy and/or plan)
    6. 製造 (一変) 承認申請の手順と日程 (Regulatory filing plan)
    7. 製造 (一変) 承認申請資料 (Submission ready document)
    8. 申請資料内容の共有 (Translated document)
    9. 規制当局への窓口部門との確認事項 (Healthcare Authorities communications)
    10. 移管によって得られた教訓 (Transfer learning’s)
  2. 技術移転における製剤技術的要件と留意点
    1. 概括的要件
    2. 処方とその意義
    3. 処方開発の経緯
    4. 組成分の特徴
    5. 主成分のプロフィール
    6. 製造方法
    7. 製造機械・設備
    8. 堅牢性の確保
    9. 工程管理
    10. 包装と保管
    11. 最終製品規格
    12. 投与方法
    13. 製品の有効性
    14. 安定性
    15. EHS
    • 質疑応答・名刺交換

セッション4『バイオ/抗体医薬品における技術移転・同等性/同質性評価と国内/海外CMO委託』

(16:05~17:35)

 わが国におけるバイオ医薬品の製造及び品質試験はほとんどが海外のバイオ医薬専門の受託会社 (CDMO,CRO) に委託している。本講座では外国の受託会社に製造及び品質試験を委託する際の要点および注意点について実例を踏まえて解説する。

  1. バイオ/抗体医薬品における技術移転と同等性/同質性評価
    1. 技術移転の現状と課題
    2. 技術移転に対する規制要件
    3. 開発段階での技術移転
    4. 商業生産継続のための技術移転
    5. 同等性/同質性をどのように評価すべきか?
    6. 試験法の技術移転
    7. 技術移転を成功させるためのポイント
  2. バイオ医薬品製造における国内/海外CMOの選定・契約・委託管理
    1. バイオ医薬品の製造に関する委受託の現状
    2. CMOの選択のポイント
    3. 契約を締結する場合の留意点
      1. 秘密保持契約
      2. 委受託製造契約
      3. 品質取決め書
    4. 委受託製造の実行および管理のポイント
      1. 技術移管
      2. QA査察
      3. GMP製造における管理
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 仲川 知則
    大塚製薬 株式会社 生産本部 生産技術部 (原薬担当) 企画業務課
    課長
  • 山野 光久
    スペラファーマ株式会社 製薬研究本部
    主席研究員
  • 岡村 元義
    株式会社ファーマトリエ
    代表取締役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/26 生産移行後のトラブルを未然に防ぐための製造設備および支援設備のバリデーション 東京都 会場・オンライン
2024/6/26 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2024/6/26 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2024/6/26 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) 初級講座 オンライン
2024/6/26 GMP超入門講座 オンライン
2024/6/26 改正GMPに対応する技術移転/移管での同等性評価とバリデーション/作業者教育 オンライン
2024/6/26 治験薬GMP基礎講座 オンライン
2024/6/26 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン
2024/6/26 事例を交えて学ぶ共同研究契約・共同出願契約等に関するポイントと実践的対処方法 オンライン
2024/6/27 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2024/6/27 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2024/6/27 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2024/6/27 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2024/6/27 医薬品ライフサイクルマネジメントから考える特許戦略と知的財産権の考え方 会場・オンライン
2024/6/27 新規モダリティ医薬の市場規模/薬価/売上予測と事業性評価 オンライン
2024/6/27 不確実性の高い医薬品の研究開発プロジェクトの事業価値評価に基づく意思決定とポートフォリオマネジメント オンライン
2024/6/27 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2024/6/27 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/6/27 開発段階における治験薬GMP-QA業務と有効期間設定・変更管理 オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/11/30 eCTD (基礎から応用まで)
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座