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高分子の難燃化技術の体系と最近の動向

高分子の難燃化技術の体系と最近の動向

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは高分子材料の難燃化について取り上げ、難燃剤をはじめ、技術、規制、評価試験法を体系的にわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2020年1月28日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 各種産業分野の技術者、研究者、開発者、営業担当者など
    • 電気電子機器
    • 建築
    • 自動車
    • 繊維
    • 高分子材料 等
  • 難燃剤、難燃化技術の基礎を学びたい担当者
  • 難燃剤、難燃化技術を学び直したい中堅担当者

修得知識

  • 高分子材料の難燃化技術
  • 関連するプロセシング知識

プログラム

 炭素の三次元結晶であるダイヤモンドでも800℃以上の高温度で燃えるので、炭素を主鎖にもつ構造の高分子を不燃化するのは科学的に不可能である。しかし、各種産業製品の難燃規制が強化されており、「燃えにくい高分子」製品を技術開発しなければいけない。燃焼は急激に進行する酸化反応であるが、その現象理解から高分子を難燃化する方法まで、すべてを科学の形式知として理解することは難しい。
 例えば、難燃剤の添加量一つとっても教科書に書かれたグラフを再現しないことがある。材料開発の立場であれば、市場における偏差を考慮し難燃剤の添加量を多めに材料設計すればよいが、難燃性高分子材料のユーザーであればコンパウンドメーカーにクレームを発行することになる。この時コンパウンドメーカーから他のお客様では問題が起きていない、と告げられたならどうするか。
 自動車のEV化、樹脂化をはじめとする高分子材料製品の応用が広がるとともに難燃規格の強化も行われるだろう。難燃剤、難燃化技術に要求される課題は多くなると推定される。科学の形式知ですっきりと説明できにくい分野でも経験知とともに体系的に整理して身に着けておけば、将来の技術の発展においても困らない。
 本セミナーでは新しい動向と講演者の経験知もすべて公開し、高分子の難燃化技術について体系的に理解できる内容としているので、商品開発のすべての段階の担当者に役立つ。

  1. 火災と高分子
    1. 高分子の耐熱性
      1. 高分子の一次構造と耐熱性
      2. プロセシングと耐熱性
    2. 火災に晒された高分子
      1. 言葉の定義
      2. 火災において発生する高分子の現象
    3. 難燃化加工の歴史
  2. 難燃性の評価試験方法
    1. 高分子材料の用途と評価試験
    2. 極限酸素指数法 (LOI法)
    3. UL94
    4. コーンカロリーメーター
    5. その他の評価試験方法
  3. 高分子の難燃化手法
    1. 高分子の難燃化メカニズム
    2. 炭化促進型難燃剤
      1. 気相で働く難燃剤
      2. リン系難燃剤
      3. その他の難燃剤
      4. 組み合わせ効果
    3. ドリップ型難燃化手法
    4. 難燃化手法とプロセシング
    5. 事例
      1. 混練によるコンパウンドの難燃化
      2. コロイドを用いた繊維の難燃化
      3. ゾルをミセルに用いたラテックス重合技術 (微粒子のコロイド塗布液製造方法)
  4. 高分子の難燃化と規制
    1. 難燃規制
    2. 化学物質としての規制
    3. リスクトレードオフ
  5. 特許から解析する難燃化技術動向
    1. 国内外の技術動向
    2. 難燃機構からの考察
    3. 新規技術の可能性

講師

会場

ちよだプラットフォームスクウェア

ミーティングルーム B1F

東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

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  • Eメール案内を希望しない方
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

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