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車載ディスプレイの技術トレンドと構成部材の開発動向

車載ディスプレイの技術トレンドと構成部材の開発動向

~車内インテリアの快適性向上 / 自動運転に伴う変化~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、次世代車載ディスプレイの技術の方向性、市場動向、求められる材料特性まで最新状況を解説いたします。

開催日

  • 2020年1月21日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 車載ディスプレイの市場動向と技術トレンド

(2020年1月21日 10:00〜11:30)

 近年、従来のカーナビのほか、CIDやCluster、HUD、RSE、Mirrorディスプレイなどの車載ディスプレイの搭載個数が増えたことに加え、車内インテリアのデザイン性向上に向けた取り組みを強化する自動車メーカーが増えている。特に、曲面形状や異形形状など設計の自由度を広げる需要は拡大しており、求められるディスプレイサイズ、解像度、特性も変化している。
 本講演では、まず、次世代自動車用ディスプレイの市場動向についてわかり易く解説する。続いて、車内インテリアの快適性を更に向上させる具体的な要求事項、技術課題および今後ついて述べる。

  1. 次世代車載ディスプレイの市場動向
    • 自動運転に伴うディスプレイの変化について
  2. 多様化する車載ディスプレイ
    1. マルチディスプレイ
    2. 大型ディスプレイ
      1. ポートレート ディスプレイ
      2. ランドスケープ ディスプレイ
      3. 統合コックピット (パノラマディスプレイ)
      4. その他 トレンド
    3. コンシューマディスプレイと車載ディスプレイの繋がり
  3. Application別のサイズ、解像度動向
    1. Cluster
    2. CID
  4. 車載ディスプレイに求められる技術及び課題
    1. スタイリッシュディスプレイ
      1. Freeformディスプレイ
      2. Curvedディスプレイ
      3. フードレス化 (視野角制御技術、高輝度化に伴う高温度対応)
      4. シームレス化 (加飾技術、スモーク対応)
    2. パフォーマンス
      1. 高視野角コントラスト
      2. 高演色化
  5. 質疑応答

第2部 ディスプレイ用光学フィルムの機能及び車載用の技術トレンド (2020年1月21日 12:10〜13:40)

 ディスプレイ用光学フィルムは、液晶ディスプレイをはじめとして欠かせない機能を果たしており、全世界で数兆円 (年間) という巨大な市場を形成している。当セミナーでは、現在の光学フィルム技術の基礎的な機能を把握したうえで、今後の車載ディスプレイ用途や、有機EL、マイクロLEDなどの新方式も含めて、光学フィルムの応用の可能性について紹介する。

  1. ディスプレイ用光学フィルムの機能
    1. 光学フィルムを構成するフォトニクスポリマーの紹介
    2. フラットパネルディスプレイ及び光学フィルムの沿革
    3. ディスプレイ光学フィルムの種類・機能と市場動向
    4. ディスプレイ光学フィルムの原理と特徴 (個別紹介)
      • 偏光板
        • 位相差
        • 直線偏光
        • 円偏光
        • 楕円偏光
      • 反射防止フィルム (光学薄膜)
      • 輝度向上フィルム
      • 複屈折制御
        • 複屈折ゼロ
        • 超複屈折
  2. 車載ディスプレイを始めとしたディスプレイ用光学フィルムの技術トレンド
    1. ディスプレイに共通する光学フィルムの技術トレンド
      • フレキシブル
      • 指紋付着防止 (防汚)
      • モスアイ反射防止
      • ナノインプリント など
    2. 車載ディスプレイに向けた光学フィルムの応用
      • 大型化
      • 曲面化
      • 透明化
      • 電子ミラー
      • ヘッドアップディスプレイ など
      • 量子ドット
      • 有機EL
      • マイクロLED など
  3. 質疑応答

第3部 車載用有機ELの要求特性、応用展開と課題

(2020年1月21日 13:50〜15:20)

 従来から車載用途に用いられるディスプレイにはその視認性の高さから自発光型が好んで用いられてきた。近年、LCD技術の急速な進歩と、LEDバックライトの実用化に伴い、LCDの視認性が飛躍的に上がったので、LCDが車載ディスプレイに用いられるようになってきている。また、車載照明もLEDの性能の飛躍的向上により、今では一般的になってきた。一方、特に高級車を扱うメーカーからは、さらなるディスプレイ画質の向上や、車載照明でも室内照明の品質向上、視認性の向上などへの要求があり、その観点から有機ELへの期待が高まってきている。
 本講演では、有機ELの車載用途に展開する上での具体的な要求事項、実際に展開する上での技術課題、今後の動向予測について述べる。

  1. 有機ELの現状
    1. 有機ELの市場動向
    2. 有機ELの技術動向
  2. 有機ELの車載分野への応用
    1. 照明用途
      1. 室内用途
      2. テールランプ
      3. インディケーター
      4. 装飾・モール
    2. ディスプレイ用途
      1. 統合コクピット
      2. センターコンソールディスプレイ
      3. リアシート用ディスプレイ
      4. その他の応用
  3. 車載用途展開のための技術課題
    1. 寿命
    2. 形状 – 平面か曲面か
    3. 発色性
    4. 視野角
    5. 消費電力
  4. 質疑応答

第4部 車載ディスプレイ向け曲面貼り合わせ技術

(2020年1月21日 15:30〜17:00)

 車載ディスプレイ用のデバイス貼合工程において、異形状や曲面状の貼合装置の引き合いが急増している。貼合工程に関しては、部材の形状・特性に相性が良い粘・接着剤の選定とプロセス選定が重要である。粘・接着剤は、光学的な特性は勿論のこと、対候性や耐久性といった車載特有の品質を満たす評価・選定が重要であり、プロセスは、繰り返し再現性は勿論のこと、様々な形状・機種に対応出来る汎用性や機種切り替え性が重要である。
 本講演では、粘着剤特に光学粘着テープ (OCA) と平面・異形・曲面に対応する貼合技術を動画を交えながら詳細に解説する。

  1. 製品構造
    1. フラットモデル
    2. カーブドモデル
    3. 形状と粘接着剤について
  2. OCA・OCR
    1. OCA
    2. OCR
    3. OCAとOCRの比較
  3. 平面貼りプロセス
    1. Soft to Hardラミ
    2. Hard to Hardラミ
  4. 曲面貼りプロセス
    1. Soft to Hardラミ/Hard to Hardラミ
    2. 曲面貼りプロセスの比較
    3. 信頼性評価
  5. 貼り合わせの注意点
    • 質疑応答

講師

  • 羽原 啓史
    Tianma Japan株式会社 営業本部 車載営業部
    プロダクトマネージャ
  • 青崎 耕
    株式会社 FT-Net
    取締役
  • 菰田 卓哉
    国立大学法人 山形大学 COI研究推進機構
    産学連携教授
  • 佐伯 和幸
    株式会社 SCREENラミナテック 営業推進部
    部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

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