技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品の製剤開発/製造工程におけるQbD (Quality by Design) 入門セミナー

医薬品の製剤開発/製造工程におけるQbD (Quality by Design) 入門セミナー

~QbD、デザインスペースに繋がる着眼点~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年10月31日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • どの開発ステージからQbD の研究やデザインスペースの検討を始めればよいか
  • 多岐にわたる変数、膨大にある工程パラメーター検討のポイント
  • 製造スケールの考え方
  • QbD Implementationのために必要な技術者思考

プログラム

 ICH-Q8製剤開発ではQbD、デザインスペースという考え方が導入された。そこには、適正な品質を有する製品を設計すること、意図した機能を有する製品を一貫して供給できる製造工程を設計することとあり、科学的手法と品質リスクマネジメントに基づく体系的開発手法の適用が強く求められている。
 原材料の性質などの入力変数と工程パラメターの多次元的な組み合わせの相互作用を主な関係関数とし、製剤の品質に及ぼし得る影響の程度を評価、特定し、その妥当性も求められている。
 当講座では、医薬品製造の実際から、品質に影響を及ぼす重要な工程の知見や製造プロセスでは避けられない粉体の特性や粉体のハンドリング技術を紹介し、医薬品製造科学のフレームを解説する。従来の医薬品製造体系にはQbDアプローチに有用な、基礎的かつ興味深いデータ、工業技術的な資料、粉体ハンドリングの知識が集積されている。その一端を紹介し、解説する。

  1. 医薬品製造に関する今日的環境
    1. 米国FDAの21th Century Initiatives
    2. ICHの流れ
      • 厚生労働省PMDAのスタンス
      • ICH Qトリオ
      • Quality by Design Implementation
      • Design Space
      • Science based/Risk based Approach
      • “Enhanced”QbDの実例
  2. プレフォーミュレーション/フォーミュレーション
    • 試作
    • ラボバッチ
    • バイオバッチ
    • 工業化検討
    • スケールアップ・ダウン
  3. バリデーション
    1. New US-FDA Process Validation Guidance (2011)
    2. 変動を吸収する工程のmodification/Justification
  4. 粉体の特性
    1. 粉体の粒度/確率・統計的特性
    2. 粒子径と物性
    3. 結晶多形/疑似結晶多形性
    4. 圧力伝達/ヤンセンの法則
    5. 圧縮成形
    6. 偏析/偏流
  5. 固形製剤製造法
    1. Robustnessの考え方と工程
    2. 重要工程の考え方
    3. 変動要因の考え方
    4. 解砕/分級/整粒工程の意味
    5. 造粒工程/造粒度
    6. 工程中間品の物理化学的特性/メカノケミカル特性
    7. 滑沢剤/滑沢度
    8. 圧縮成形性/打錠/カプセル充填
    9. Tooling
    10. 粉粒体搬送工程
  6. 品質管理項目
    1. 混合均一性/含量均一性に影響を及ぼす要因
    2. 溶出性/溶出プロファイルに影響を及ぼす要因
  7. Life cycle management
    1. Routine operation in production
    2. Sustainability
    3. Continuous improvement
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/26 GMP監査と当局査察・無通告査察対応セミナー オンライン
2024/4/26 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した「薬品管理」の進め方 オンライン
2024/4/26 製造員、試験検査員、品質保証員のGMP教育訓練と実効性評価 オンライン
2024/4/26 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2024/4/26 スプレードライ (噴霧乾燥) の基本原理、運転管理と実用総合知識 オンライン
2024/4/26 改正GMPに対応した製品品質照査とCAPAの具体的進め方 オンライン
2024/4/26 セラミック粉体プロセスの基礎と高機能セラミックスの創製 オンライン
2024/4/26 中東主要国の薬事規制比較と現地対応手法 オンライン
2024/4/26 ICH M7ガイドラインに則ったニトロソアミン類不純物の評価・管理に関する最新動向と当局の考え方 オンライン
2024/4/30 新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略 オンライン
2024/4/30 医薬品・バイオ技術のライセンスと研究提携における「経済条件」 の決め方及びリスク対策 オンライン
2024/5/1 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/7 GMP査察の指摘事項をふまえたQA・バリデーションの考え方と対応/回答時の留意点 オンライン
2024/5/7 医薬品開発における事業性評価・ポートフォリオ分析と意思決定手法 オンライン
2024/5/7 安全性定期報告書等の作成にむけた安全性集積データの見方・評価と文章作成のコツ オンライン
2024/5/7 非GLP試験の書面調査と過剰に陥らない効率的な信頼性確保の基準 オンライン
2024/5/8 国内外査察指摘をふまえたGMP記録の残し方・管理と逸脱・OOS・OOT発生時の対応 (処理手順/フロー/線引き) オンライン
2024/5/8 化学プロセスのコスト削減 オンライン
2024/5/8 リアルワールドデータ (RWD) を活用するための薬剤疫学基礎セミナー オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/11/30 造粒プロセスの最適化と設計・操作事例集
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/8/31 分散剤の選定法と効果的な使用法
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)