技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

次世代抗体技術の特許戦略

次世代抗体技術の特許戦略

~アミノ酸・糖鎖構造改変、ADC、バイスペシフィック・低分子・リサイクリング抗体~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年9月13日(金) 10時00分 17時00分

プログラム

 近年、抗体医薬への期待が高まっていますが、最近では、次世代抗体として、抗体薬物複合体 (ADC) 、バイスペシフィック抗体などの研究開発が注目され、新たなステージに入っています。このような次世代抗体について研究開発を推進するためには、特許戦略の構築が必要不可欠です。すなわち、研究開発のそれぞれの段階に対応して、どのような特許を取得し、どのように活用するかが重要な課題です。とくに、広くて強い特許を取得することが有効であり、その結果、研究成果を事業活動に最大限に活かすことができます。
 本講演では、このような視点から、次世代抗体に関する技術動向と特許戦略について説明し、今後の課題と対応策について解説します。

  1. 次世代抗体に関する特許出願の動向
    1. 特許出願の最近の傾向
    2. 抗体薬物複合体 (ADC) に関する特許出願
    3. バイスペシフィック抗体に関する特許出願
    4. ポテリジェント抗体に関する特許出願
    5. リサイクリング抗体・スイーピング抗体に関する特許出願
    6. 抗体分子の構造改変に関する特許出願
    7. 低分子抗体に関する特許出願
    8. 抗体の量産化、精製技術、産生細胞に関する特許出願
  2. 次世代抗体に関する要素技術の特許分析
    1. 抗体薬物複合体 (ADC) の要素技術の特許分析
      • コンジュゲーション技術
      • リンカー構造
      • スペーサー構造
      • DDSの最適化など
    2. バイスペシフィック抗体に関する要素技術の特許分析
      • 二重特異性の組合せ
      • 医薬用途の選択
      • 電荷的相互作用
      • 量産化・精製技術など
    3. ポテリジェント抗体に関する要素技術の特許分析
      • 糖鎖構造の改変
      • フコースの除去技術
      • ADCC活性の向上など
    4. リサイクリング抗体に関する要素技術の特許分析
      • 抗原・抗体の解離条件
      • 投与量・投与回数の改善
      • 持続性の向上など
    5. スイーピング抗体に関する要素技術の特許分析
      • 抗原の分解速度の最適化
      • 抗原の血漿中濃度の調節
      • 抗体の構造改変など
    6. 抗体分子の構造改変の要素技術の特許分析
      • アミノ酸改変 (Fc領域)
      • 糖鎖構造改変
      • 立体構造の最適化など
    7. 低分子抗体に関する要素技術の特許分析
      • Fab
      • scFv
      • diabody
      • single chain diabody
      • tandem – scFvなど
    8. 抗体の量産化、精製技術、産生細胞に関する要素技術の特許分析
  3. 次世代抗体に関する研究開発と特許出願の課題
    1. 特許出願のタイミングと注意点
    2. 研究開発に必要な特許調査の注意点
    3. 研究開発戦略と特許戦略の一体化
      • 研究部門と知財部門の協力体制
      • 研究者と知財担当者の連携の在り方など
    4. 今後の研究開発戦略の方向性
  4. 次世代抗体に関する特許実務の課題
    1. 広くて強い特許とは、どのような特許か (次世代抗体を中心に)
    2. どの程度の進歩性が要求されるのか (従来技術との比較データなど)
    3. どの程度の開示が要求されるのか (実験データ、薬理データ)
    4. 特許審査への対応
      • 拒絶理由への対応方法
      • 面接審査の活用方法
      • 拒絶査定を回避するコツなど
  5. 次世代抗体に関する特許の活用方法
    1. 次世代抗体に関連する特許ライセンスの現状と課題
    2. 次世代抗体のライセンス活動の実務上の留意点
    3. 他社の特許を侵害しない方法
    4. 事業戦略と特許戦略の一体化 (実例を中心に)
      • 承認薬と特許との対応関係
      • 薬事法と特許法のリンケージなど
  6. 次世代抗体に関する特許のLCM戦略
    1. 新たな特許権の存続期間の延長制度について (令和2年3月施行)
    2. 今後の特許権存続期間延長制度の活用方法
    3. 最近の裁判例からの教訓 (延長された特許権の効力範囲など)
    4. 次世代抗体に最適なLCM戦略の検討
  7. 次世代抗体に関する登録特許の最新事例
    1. 特許請求の範囲の最新事例
    2. 実施例は、どの程度、開示するべきか
    3. 進歩性や開示要件は、どの程度、要求されるのか
    4. 諸外国の登録特許の事例との比較 (米国、欧州、中国など)
    5. 事例を踏まえた最適な明細書・クレームの提案

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 IPランドスケープ入門 オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 機械学習/AIによる特許調査の高度化で実践するスマート特許戦略 オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 グリコシル化パターンの違い及びアグリコシル化が抗体の生物活性、PK、安定性/安全性に及ぼす影響 オンライン
2024/11/28 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 無菌医薬品 GMP入門 東京都 会場・オンライン
2024/11/29 機械学習/AIによる特許調査の高度化で実践するスマート特許戦略 オンライン
2024/11/29 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/11/29 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) ・GAMP5の基礎知識および実施のポイント オンライン
2024/12/2 他社特許の読み方、分析法と障害特許への対応 オンライン
2024/12/2 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/12/2 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/30 人工光合成技術
2024/4/30 人工光合成技術 (CD-ROM版)
2024/4/22 トプコングループ (CD-ROM版)
2024/4/22 トプコングループ
2024/4/15 テンセント (騰訊Tencent) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版) (CD-ROM版)
2024/4/15 テンセント (騰訊Tencent) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版)
2024/3/29 後発で勝つための研究・知財戦略と経営層への説明・説得の仕方
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/11 アリババ (阿里巴巴 Alibaba) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版) (CD-ROM版)
2024/3/11 アリババ (阿里巴巴 Alibaba) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応