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親水・撥水/撥油性の制御と接触角評価

親水・撥水/撥油性の制御と接触角評価

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、動的ぬれ性の制御、測定のポイントについて解説いたします。

開催日

  • 2019年9月11日(水) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 超撥水の応用分野に関連する技術者
    • ディスプレイ
    • 電極材料
    • 太陽電池
    • 燃料電池
    • 衣料品・繊維
    • ガラス など
  • 超親水の応用分野に関連する技術者
    • ナノエレクトロニクス
    • 医療材料
    • プリント基板
    • LCD
    • 熱交換器
    • 燃料電池
    • 衣料品 など
  • 超親水・超撥水を製品開発に応用したい方
    • 防汚
    • 防雪
    • 防氷
    • 防曇
    • セルフクリーニング など

修得知識

  • 実用基板の表面処理 (超撥水 (油) /超親水 (油) 性) に関する基礎知識
  • ぬれ性評価の正しい知識
  • 国内外の最新の研究開発動向
  • 接触角、表面張力の基本概念
  • 接触角、液体の表面張力の測定方法と注意点

プログラム

第1部 動的接触角の制御と撥水・撥油/親水性処理技術

(2019年9月11日 10:00〜14:45) (途中 昼食休憩を含みます)

 本セミナーでは、撥水 (油) 性、親水 (油) 性といった固体表面の“ぬれ性”をいかに制御し、正しく評価するかについての基礎知識の修得を目指すとともに、これまでに報告されている各種技術の長所・短所、国内外の最新の研究開発動向を紹介しながら、演者らが取り組んでいる実用的なぬれ性制御技術について、その設計指針と得られる機能について実例 (単分子膜、ゲル、ポリマーブラシ、ハイブリッド皮膜等) を挙げながら分かりやすく詳細に解説する。

  1. 濡れの基礎
    1. Youngの式
    2. 表面張力の定義
    3. 表面自由エネルギー
    4. Cassieの式 (凹凸表面におけるぬれ)
    5. Wenzelの式 (複合表面におけるぬれ)
    6. CassieとWenzelの式は本当に正しいのか?
    7. 既存理論を否定する研究事例
    8. 3相接触線の重要性
    9. これまでのぬれ性評価
    10. 静的接触角
  2. 動的ぬれ性
    1. 動的ぬれ性とは?
    2. 動的ぬれ性制御の重要性
    3. 動的接触角
    4. 動的接触角の測定方法
    5. 接触角ヒステリシス
    6. 自然界における高/低接触角ヒステリシス表面
    7. 接触角ヒステリシス制御に関する過去の研究
    8. 接触角ヒステリシスを抑制するためのコンセプト
    9. 接触角ヒステリシスと滑落性の関係
    10. 低接触角ヒステリシス表面の応用例
  3. 撥水/撥油処理の研究開発動向
    1. 超撥水/撥油性を得るための指針
    2. これまでの超撥水/撥油性表面の問題点・課題
    3. 最近の超撥水/撥油性の定義
    4. 最新の撥水/撥油処理の研究開発動向
    5. 滑落性に優れた撥水/撥油処理
      1. 自己組織化単分子膜
      2. 有機 ? 無機ハイブリッド皮膜
      3. 耐熱性に優れた撥油性皮膜
      4. 難付着性ゲル
      5. 自己修復する超撥水材料
  4. 親水処理の研究開発動向
    1. 超親水性/親水性を得るための指針
    2. これまでの超親水性/親水性表面の問題
    3. 最新の超親水性/親水処理の研究開発動向
    4. 防曇材料
      1. 曇りのメカニズムと濡れ性制御の重要性
      2. これまでの防曇処理の研究事例
      3. 自己修復する超親水防曇皮膜
      4. 抗菌性・抗カビ性
      5. 水中での特異なぬれ性
  5. 現状の課題と最近のトピックス
  6. まとめ
    • 質疑応答

第2部 接触角、表面張力の計測・評価技術

(2019年9月11日 15:00〜17:00)

 親水性,撥水性などのぬれ性は,接触角といわれる数値によって定量的に表現されます。この接触角は液体の表面張力と固体との表面張力に依存します。
 本セミナーでは、これからぬれ性評価を始めてみようという方を対象に、基本事項を説明します。

  1. ぬれ性、接触角、表面張力の基礎
    1. 接触角から何がわかるか?
    2. 接触角測定の表面感度~膜厚と表面被覆率
    3. Youngの式~接触角と表面張力との関係
    4. 表面張力とは?
    5. 表面張力から何がわかるか?
    6. 表面張力と分子間力との関係
    7. 表面張力と表面自由エネルギー
  2. 接触角測定
    1. 静的接触角と動的接触角の違い
    2. 接触角の測定方法
      1. 静滴法
      2. 拡張収縮法
      3. 滑落法
    3. 接触角測定の誤差要因
  3. 液体の表面張力測定
    1. 静的表面張力と動的表面張力の違い
    2. 界面活性剤の吸着と表面張力の変化
    3. 表面張力の測定方法
      1. Wilhelmy法
      2. 懸滴法
      3. 最大泡圧法
    4. 表面張力測定の誤差要因
    • 質疑応答

講師

  • 穂積 篤
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門 光熱制御材料研究グループ
    上級主任研究員
  • 福山 紅陽
    FIA
    代表

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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