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高分子の劣化・安定化の基礎知識と外観不良の原因・対策および成形加工時の劣化対策

高分子の劣化・安定化の基礎知識と外観不良の原因・対策および成形加工時の劣化対策

大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、樹脂添加剤の基礎、処方のポイント、トラブル対策まで、200ページ以上のテキスト、参考資料を用いて解説いたします。

開催日

  • 2019年9月5日(木) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • 高分子材料・ゴム・樹脂に関連する技術者、品質担当者
  • 高分子材料・ゴム・樹脂の製品に関連する技術者、品質担当者
  • 高分子材料・ゴム・樹脂の劣化・変色・外観不良等、問題を抱えている方
  • 高分子材料の問題の原因究明、解決の糸口が見つからない方

修得知識

  • 高分子材料の劣化と安定化の基礎理論
  • 高分子材料の変色などの外観不良の原因と対策
  • ポリウレタンの劣化と対策の基本的考え方
  • 押出機や射出成形機などの成形加工時の劣化機構と劣化対策 (目からうろこ)
  • 樹脂中の添加剤分析の留意点

プログラム

 本講座は、第1部 基礎編 (基礎理論) 、第2部 応用編 (実用) 、第3部 考察編 (理論的考察) からなり、基礎編では高分子材料の劣化と安定化の基礎的なことをメカニズムを交えて詳しく説明します。応用編ではそれをベースに実用的な観点から興味深い事項を解説します。考察編では押出機の中の劣化機構とその対策などを理論的に詳しく説明します (多くの方が誤解されています) 。
 添加剤一筋45年の知識と経験の中から是非伝えておきたい事を重点的に整理し、何故そうなるか?を出来るだけメカニズムで説明する事に心掛けました。

  1. 第1部 基礎編 (基礎理論)
    1. 高分子の劣化
      1. 劣化因子と劣化現象
      2. 劣化機構
    2. 高分子の安定化
      1. 安定剤の種類
      2. 安定化機構
  2. 第2部 応用編 (実用)
    1. 安定剤配合設計の基本的考え方と留意点
      1. 安定剤配合設計の留意点
      2. 安定剤の性能評価フロー
      3. 相乗作用と拮抗作用
      4. 加工安定処方 (事例)
      5. 耐熱処方 (事例)
      6. 耐候処方 (事例)
    2. 外観不良・欠陥対策
      1. 変色問題
        1. 発生原因と対策の基本的考え方
        2. 変色原因
        3. 変色メカニズム
        4. 変色促進試験 (再現試験)
        5. HALSの変色促進作用とメカニズム (事例)
        6. リン系酸化防止剤の変色防止とメカニズム (事例)
      2. ブリード問題
        1. 発生原因と対策の基本的考え方
        2. 構造式から予測困難な理由 (事例)
        3. リン系酸化防止剤のブリード性 (事例)
      3. フィッシュアイ問題
        1. 発生原因と対策の基本的考え方
        2. SBSシュリンクフィルムのフィッシュアイと防止 (事例)
        3. 熱劣化防止剤のフィッシュアイ防止メカニズム
      4. 光沢低下問題
        1. 発生原因と対策の基本的考え方
        2. SBS射出成形物の光沢低下防止対策 (事例)
        3. 熱劣化防止剤の光沢低下防止メカニズム
      5. クラック問題
        1. 発生原因と対策の基本的考え方
    3. ポリウレタンの劣化と対策
      1. ポリウレタンの劣化と対策の基本
      2. スパンデックスの特許例
      3. スパンデックス用添加剤の特徴
      4. ポリウレタンの変色と対策
      5. ポリウレタンに用いられる添加剤の例
    4. 高分子材料中の安定剤分析
      1. 必要な分析機器と分析手法
      2. 市販PPからの安定剤の定性分析例と留意点
      3. 市販PPからの安定剤の定量分析例
    5. 安定剤の開発史
  3. 第3部 考察編 (理論的考察)
    1. 押出機や射出成形機の中の劣化について
      1. 熱劣化と熱酸化劣化の違いについて
      2. 熱劣化防止剤と酸化防止剤との熱酸化劣化防止と熱劣化防止の比較試験
      3. 両ヒンダードフェノール系酸化劣化剤が何故熱劣化しないのか?
      4. 押出機の中は、熱劣化?または熱酸化劣化?について
      5. 熱劣化防止剤の二官能安定化機構の検証
        1. 構造式と性能の相関性からの検証①
        2. 重水素化モデル実験からの検証②

会場

滋慶医療科学大学院大学

11F 講義室3

大阪府 大阪市 淀川区宮原1-2-8
滋慶医療科学大学院大学の地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

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