技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子用安定剤を使いこなす

高分子用安定剤を使いこなす

~添加剤を高濃度配合した高分子材料のマスターバッジ (MB) 製品事例紹介 / フィッシュアイ、クラック、高分子材料変色問題~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、変色・フィッシュアイ・光沢低下・クラック・成形機中の劣化等などに対処するための添加剤を用いた対策方法、安定剤配合設計の要点や事例紹介、高分子材料中の添加剤分析方法等など、高分子添加剤 (安定剤) を上手に使うための知識・ノウハウを添加剤一筋45年の講師が徹底的に解説いたします。

開催日

  • 2019年5月21日(火) 10時30分 17時00分

受講対象者

  • 高分子材料の変色等の品質トラブルを添加剤で対策したい方
  • 押出機や射出成形機などの成形加工時のトラブルを添加剤で対策したい方
  • 高分子の劣化と安定化を基礎から学びたい方
  • 高分子添加剤の配合設計の考え方を基礎から学びたい方
  • 樹脂添加剤についての知見を深めたいと考えている方

修得知識

  • 高分子材料の劣化と安定化の基礎理論
  • 高分子材料の変色・外観不良の原因と対策
    • 変色
    • ブリード
    • フィッシュアイ
    • 光沢低下
    • クラック
    • 外観不良・欠陥
  • ポリウレタンの劣化と対策の基本的考え方
  • 押出機や射出成形機などの成形加工時の劣化機構と劣化対策
  • 樹脂中の添加剤分析の留意点

プログラム

 本講座は、第1部 基礎編 (基礎理論) 、第2部 応用編 (実用) 、第3部 考察編 (理論的考察) からなり、基礎編では高分子材料の劣化と安定化の基礎的なことをメカニズムを交えて詳しく説明します。応用編では、それをベースに「安定剤配合設計の基本的考え方と留意点」や「高分子材料の変色などの外観不良のメカニズムと対策」、「ポリウレタンの劣化と対策」、「高分子材料中の添加剤分析」を紹介し、より実用的な観点から解説します。考察編では押出機の中の劣化機構とその対策などを理論的に詳しく説明します。

  1. 第1部 基礎編 (基礎理論)
    1. 高分子材料の劣化
      1. 劣化因子と劣化現象
      2. 劣化機構
    2. 高分子材料の安定化
      1. 安定剤の種類
      2. 安定化機構
  2. 第2部 応用編 (実用)
    1. 添加剤配合設計の基本的考え方と留意点
      1. 安定剤配合設計の留意点
      2. 添加剤の性能評価フロー
      3. 相乗作用と拮抗作用
      4. 加工安定処方 (事例)
      5. 耐熱処方 (事例)
      6. 耐候処方 (事例)
    2. 外観不良・欠陥のメカニズムと対策 ~トラブルを突破するために~
      1. 変色問題
        1. 発生原因と対策の基本的考え方
        2. 変色原因
        3. 変色メカニズム
        4. 変色促進試験 (再現試験)
        5. HALSの変色促進作用とメカニズム (事例)
        6. リン系酸化防止剤の変色防止とメカニズム (事例)
      2. ブリード問題
        1. 発生原因と対策の基本的考え方
        2. 構造式から予測困難な理由 (事例)
        3. リン系酸化防止剤のブリード性 (事例)
      3. フィッシュアイ問題
        1. 発生原因と対策の基本的考え方
        2. SBSシュリンクフィルムのフィッシュアイと防止 (事例)
        3. 熱劣化防止剤のフィッシュアイ防止メカニズム
      4. 光沢低下問題
        1. 発生原因と対策の基本的考え方
        2. SBS射出成型物の光沢低下防止対策 (事例)
        3. 熱劣化防止剤の光沢低下防止メカニズム
      5. クラック問題
        1. 発生原因と対策の基本的考え方
    3. ポリウレタンの劣化と対策
      1. ポリウレタンの劣化と対策の基本
      2. スパンデックスの特許例
      3. スパンデックス用添加剤の特徴
      4. ポリウレタンの変色と対策
      5. ポリウレタンに用いられる添加剤の例
    4. 高分子材料中の添加剤分析
      1. 必要な分析機器と分析手法
      2. 市販PPからの安定剤の定性分析例と留意点
      3. 市販PPからの安定剤の定量分析例
    5. 安定剤の開発経緯
  3. 第3部 考察編 (理論的考察)
    1. 押出機や射出成形機の中の劣化について
      1. 熱劣化と熱酸化劣化の違いについて
      2. 熱劣化防止剤と酸化防止剤との熱酸化劣化防止と熱劣化防止の比較試験
      3. 両ヒンダードフェノール系酸化防止剤が何故熱劣化しないのか?
      4. 押出機の中は、熱劣化?または熱酸化劣化?について
      5. 熱劣化防止剤の二官能安定化機構の検証
        1. 構造式と性能の相関性からの検証①
        2. 重水素化モデル実験からの検証②
    • 質疑応答

講師

  • 八児 真一
    第一化成 株式会社 機能材事業部
    顧問

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/25 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/4/28 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2025/4/28 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/4/28 熱硬化性樹脂の基礎と応用 オンライン
2025/4/28 AI外観検査 (画像認識) のはじめ方、すすめ方、精度向上への考え方 オンライン
2025/4/30 プラスチック発泡体の製法、評価方法、原理、不良原因とその対策 オンライン
2025/5/7 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2025/5/8 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2025/5/8 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2025/5/8 ウレタンアクリレートの構造・反応メカニズムと活用術 オンライン
2025/5/8 メタルレジストの特徴とEUV露光による反応メカニズム オンライン
2025/5/12 高分子・複合材料の熱膨張メカニズムと低膨張化 オンライン
2025/5/12 3Dプリンタを用いたゲルの成形技術 オンライン
2025/5/13 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2025/5/14 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2025/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2025/5/14 プラスチック、フィルムにおける応力/ひずみ発生のメカニズムとその評価、応用 オンライン
2025/5/14 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2025/5/15 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/5/15 外観目視検査員教育法と見逃し・バラツキ低減技術 オンライン