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化粧品処方設計からスケールアップ時におけるトラブル事例と解決策

化粧品処方設計からスケールアップ時におけるトラブル事例と解決策

~少量添加成分による思わぬ影響、増粘剤のロットぶれ、カルボマーの粘度低下、溶解度計算の単純ミス~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、化粧品の処方設計、スケールアップ、各ステージでのトラブルとその対応策について、経験豊富な講師が解説いたします。

開催日

  • 2019年4月18日(木) 12時30分 16時30分

修得知識

  • スキンケア設計の過程で発生しやすい問題
  • 問題を事前に回避するための対策
  • 問題が起きた時に解決の糸口となる情報や知識
  • スケールアップから本生産にかけて起きる問題

プログラム

 スキンケア商品の設計においてさまざまな問題に直面する。過去からの知識や経験の積み重ねが技術者から技術者へ順当に伝承される人的資源に恵まれている企業であれば、事前に回避することもできるし、問題が発生しても短時間に解決することができる。
 しかし、そのような企業ばかりではない。本講演ではスキンケア設計の経験が浅い企業や技術者に向けて、どのような問題が起きやすいかを知って少しでも事前に回避できるようにする知識や、問題が発生した際に解決の糸口となる情報や知識を提供します。

  1. 原料名ではなく成分名で考えることの重要性
    1. メリット・デメリット
  2. 設計段階で起きる問題
    1. 洗浄料で使用する界面活性剤の選択
      • 固形石けんの基本設計
      • 固形石けんの設計で問題となる界面活性剤の選択
      • 固形石けんの設計で望ましい界面活性剤の選択
    2. 洗顔フォームの基本設計
      • 洗顔フォームの設計で問題となる界面活性剤の選択
      • 洗顔フォームの設計で望ましい界面活性剤の選択
    3. ヘアシャンプーの基本設計
      • ヘアシャンプーの設計で問題となる界面活性剤の選択
      • ヘアシャンプーの設計で望ましい界面活性剤
      • ヘアシャンプーで採用されている主な界面活性剤
    4. 乳化物の安定性
      • HLB法
      • 適切な界面活性剤の選択
      • 乳化物の崩壊過程
      • 浮沈の抑制
      • 凝集の抑制
      • 合一の抑制
      • 安定性を考慮した乳化物設計
      • 乳化安定用の増粘剤の選択
      • 乳化手段
    5. 各種添加成分 (美容成分、品質保持剤) による思わぬ影響
      • 多価アルコールによる静菌
      • 多価アルコール類の特性
      • 少量添加成分の影響
      • 増粘剤のロットぶれ
      • シミュレーション
    6. カルボマーの粘度低下
      • カルボマーの塩による減粘
      • 見落としがちな原因
      • カルボマーの粘度低下
      • 攪拌の影響
    7. 分子内にPEGを有する化合物の酸化分解
      • 酸化分解によるpH低下、アルデヒド生成
    8. 研究試作用原料の管理
    9. 溶解度計算の単純ミス
    10. 低温によるにごりと高温によるにごり
    11. イオン結合によるトラブル
      • 粉体と高分子のイオン結合
  3. 経時安定性試験がかかえる問題
    1. 加速なのか過酷なのか
    2. 加速試験方法
    3. 試験容器の材質
  4. スケールアップから本生産にかけて起きる問題
    1. ホモミキサーが稼働する最低量の確認
    2. 乳化釡サイズとせん断力
    3. 回転数とせん断力の関係
    4. パス回数
    5. 試作機と生産機の関係
    • 質疑応答

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

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