技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

洋上風力発電を中心とした風力発電の最新動向と今後のビジネス・チャンス

洋上風力発電を中心とした風力発電の最新動向と今後のビジネス・チャンス

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、洋上風力発電を中心とした国内外における風力発電の市場・開発動向を解説いたします。

開催日

  • 2019年3月29日(金) 13時00分 16時30分

プログラム

 日本、ドイツをはじめとした欧米諸国における固定価格買取制度の見直し等、一部の先進国において再生可能エネルギーを取り巻く環境が変貌する状況において、洋上風力発電を中心とした風力発電の重要性が、世界的に一段と強まっている。風力発電は、もともと開発の歴史が長く、技術革新、機器の大型化、量産効果により、発電コストが、太陽光発電と比較して安価である。世界的に発電コストは、平均1キロワット時当り8.8円程度とグリッド・パリティーとなっている。風況の良い場所で大量の発電を行うことが可能であり、2017年末時点において、世界全体で5億キロワットを超える風力発電設備が稼働し、米国カリフォルニア州をはじめとした大規模風力発電所 (ウィンド・ファーム) は、100万キロワットを超えるものが誕生している。また風力発電は、ライフ・サイクルで見た炭酸ガス排出量が少なく、独立した分散型電源として、離島、過疎地の電源としても利用が可能であり、夜間にも発電できる。既に、国土面積が広い中国、米国等においては、風力発電の普及が進み、今後は、電力需要の伸びが著しいアジア、アフリカ等における風力発電の普及が見込まれている。さらに発電量の増加、発電の効率化を目指して、機器の大型化が行われており、洋上風車の直径は200メートルを超え、1基当たりの発電量も1万キロワット超のものが開発されている。
 今年は年間を通じて、風況が良い立地で洋上風力発電の開発が進められる。日本は世界第6位の排他的経済水域 (EEZ) を誇り、洋上風力発電の今後の発展が期待されている。2030年には日本国内で4,000万キロワット近い風力発電の導入が見込まれ、そのうち半分は洋上風力発電が期待される。しかし、デンマーク沖合いと異なり、日本の場合には遠浅の海域が少なく、洋上風力発電への規制もあり、今後は着床式から浮体式洋上風力発電の技術開発が期待され、2018年11月には洋上風力促進法が成立し、最長30年間、海域を利用できる規制緩和が行われ、洋上風力発電建設用のSEP船の建造も行われている。
 長期的にも、世界的に風力発電の拡大が見込まれ、2030年には21億1,000万キロワットと、世界の発電能力の2割を占め、世界の風力発電市場は、年間10兆円~20兆円になり、200万人を超える雇用を創出すると予測されている。風力発電は、太陽光発電と異なり、風車、軸受け、発電機等のモノづくりの集積であり、風車に用いる炭素繊維をはじめとして、日本企業が素材・部品の強みを持っている。しかし、世界最大の風力発電国は、米国を抜いて中国となり、中国は国内メーカーの育成に力を入れている。中国企業、インド企業の台頭、欧米企業の事業拡大により、風力発電における発電効率向上、価格競争が熾烈となっている。日本は、時間がかかる環境アセスメントの規制、立地の制約等から、当初期待されていたほど風力発電の開発が行われていない。陸上風力発電、洋上風力発電が、日本および世界において、どのように発展するのか。海外企業と比較して遅れをとっている日本企業のビジネス・チャンスについて的確に詳説する。

  1. 世界における風力発電の現状と今後の動き – 再生可能エネルギーの中心に
  2. 日本における風力発電の現状と今後の可能性 – 環境影響評価の短縮化
  3. 再生可能エネルギーの一つとして風力発電のメリット
  4. 再生可能エネルギーとしての風力発電のデメリット
  5. 世界における風力発電の資源量 – 最大の再生可能エネルギー
  6. 日本における風力発電の資源量
  7. 風力発電における技術革新の最新動向 – 風車の大型化と軽量化
  8. 陸上風力発電の最新動向と今後の可能性 – 立地条件
  9. 洋上風力発電の最新動向と今後の可能性 – 海洋構造物の開発と規制緩和
  10. 洋上風力発電の市場規模 – 期待される日本市場、北海市場
  11. 中国における風力発電の現状と今後の動向 – 中国企業の動き
  12. 米国における風力発電の現状と今後の動向
  13. 途上国における風力発電の今後の可能性 – アジア、アフリカにおける開発動向
  14. 風力発電に関する固定価格買取制度の今後の動き – 買取価格引下げと入札制
  15. 小型風力発電事業の現状と今後の動き
  16. 世界における風力発電の市場規模 – 巨大メーカーによる熾烈な競争
  17. 日本における風力発電の市場規模 – 期待される浮体式
  18. 風力発電事業における日本企業の強み – 部品・素材技術の可能性
  19. 風力発電事業の展開における留意点 – 経済性評価と割高な建設コスト
  20. 風力発電について日本企業がとるべき最適な経営戦略
    • 質疑応答

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/14 蓄熱蓄冷および熱エネルギー搬送技術の基礎と最新の研究開発動向 オンライン
2025/3/18 水素貯蔵材料の基礎・応用、水素利用における経済性評価 オンライン
2025/3/27 変貌する洋上風力発電、陸上風力発電の最新動向と日本企業の事業戦略 オンライン
2025/3/27 トランプ政権下で変わる脱炭素ビジネスの動向 オンライン
2025/3/28 バイオマスを取り巻く最新動向と日本企業の事業戦略 オンライン
2025/3/31 SAF (持続可能な航空燃料) の製造技術と国内外の最新動向 オンライン
2025/3/31 ゼロから学ぶ再エネビジネス基礎講座 (全2回) オンライン
2025/3/31 再エネ電力・環境価値取引で抑えたい知識と実務 オンライン
2025/3/31 FIP、コーポレートPPA等、2023年4月施行を踏まえて抑えたい知識と実務 オンライン
2025/4/4 燃料アンモニアの政策動向と技術開発動向およびアンモニア利用の新規合成ガス・合成燃料製造技術 オンライン
2025/4/10 水素・燃料電池の基本からアプリケーションまで オンライン
2025/4/15 固体酸化物形電解セル (SOEC) の原理・開発現状・将来展望 オンライン
2025/4/21 産業分野の排熱回収技術とバイナリー発電 オンライン
2025/4/21 固体酸化物形電解セル (SOEC) の原理・開発現状・将来展望 オンライン
2025/4/22 水素吸蔵材料の基礎と様々な水素貯蔵材料とその応用 オンライン
2025/4/25 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン
2025/4/25 海洋バイオマスを利用したCO2削減・利活用の研究動向、課題と今後の展望 オンライン
2025/4/28 水素吸蔵材料の基礎と様々な水素貯蔵材料とその応用 オンライン
2025/5/7 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/2/26 再生可能エネルギーと大型蓄電システムの技術と市場
2018/2/23 2018年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2017/11/17 2018年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2017/9/29 触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略
2017/9/22 2017年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2017/8/25 2017年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2017/7/21 2017年版 スマートコミュニティ市場の実態と将来展望
2017/5/26 2017年版 HEMS市場・関連機器の実態と将来展望
2017/3/24 2017年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2017/2/24 2017年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2017/1/27 2017年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2016/11/16 2017年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2016/9/23 2016年版 スマートハウス市場の実態と将来展望
2016/8/26 2016年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2016/7/22 2016年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2016/5/27 2016年版 スマートコミュニティ市場の実態と将来展望
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2016/1/29 2016年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2015/12/18 2015年〜2016年版 電力自由化市場総覧 (2016年 新春号)
2015/12/8 2016年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望