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細胞膜透過性ペプチドの探索、応用、生体内安定化技術

細胞膜透過性ペプチドの探索、応用、生体内安定化技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年10月12日(金) 10時00分17時00分

プログラム

第1部. ペプチドライブラリを利用した細胞膜透過性ペプチド探索と応用

(2018年10月12日 10:00〜11:30)

 ペプチドやタンパク質 (抗体) 、核酸などの生体分子は細胞膜を自由に透過することができないため、細胞内で機能するバイオ医薬品に細胞膜透過性を付与する技術が求められている。
 本セミナーでは、設計ペプチドライブラリを利用した細胞膜透過性ペプチドの探索について、ペプチドライブラリの設計とスクリーニング、ドラッグデリバリー応用について紹介する。

  1. ペプチドライブラリの設計と利用
    1. ペプチド二次構造の設計
    2. ペプチドマイクロアレイによるタンパク質検出
  2. ペプチドライブラリを利用した細胞膜透過性ペプチド探索
    1. 細胞膜透過性ペプチド
    2. 両親媒性-ヘリックスペプチドライブラリ
    3. 細胞膜透過ペプチドのスクリーニング
    4. 細胞膜透過能の定量的評価
    5. 細胞選択性
  3. 選択的な細胞膜透過能をもつペプチドを用いたドラッグデリバリー
  4. ペプチドライブラリの拡張と今後の細胞膜透過性ペプチド探索
    • 質疑応答

第2部. 細胞膜透過性ペプチドの生体内安定化技術

(2018年10月12日 12:30〜14:30)

 細胞膜透過性ペプチドは、通常は細胞膜を透過できない薬剤・タンパク質・核酸を細胞内に輸送することができ、DDSキャリアとして期待されている。
 本セミナーでは、細胞膜透過性ペプチドの生体内での二次構造の固定化ならびに代謝に対する安定化技術を紹介する。非天然型アミノ酸、特にα,α-ジ置換アミノ酸を利用するアプローチについて、実例をあげて紹介する。

  1. 非天然型アミノ酸を利用した細胞膜透過性ペプチド
    1. 非天然型アミノ酸の種類
    2. それぞれの特性と細胞膜透過機能
  2. α,α-ジ置換アミノ酸
    1. α,α-ジ置換アミノ酸ならびにその含有ペプチドの特性
    2. α,α-ジ置換アミノ酸を含有する機能性ペプチド
  3. α,α-ジ置換アミノ酸を利用した細胞膜透過性ペプチド
    1. 細胞膜透過機能
    2. DDSキャリアとしての応用
    • 質疑応答

第3部. 環状ペプチドによる細胞膜透過および細胞内薬物送達

(2018年10月12日 14:45〜17:00)

 中分子創薬の中心的存在にあるペプチドにより、微量で薬効を有する安全性の高い医薬品の開発が進んでいる。特に環状ペプチドはコンフォメーションが固定化されているために、標的分子との強い結合や細胞膜透過性、安定性の向上が期待できる。最近、ある環状ペプチドによりがん細胞をターゲットとした細胞内薬物送達が可能であることを見出した。
 本講演ではこのような環状ペプチド誘導体の創製と応用について議論したい。

  1. ペプチド性医薬品の現状
    • ペプチドリード
    • ペプチド性医薬品のドラッグデリバリーシステム
  2. 中分子創薬
    • ペプチドを基盤とした中分子
    • 環状ペプチド
  3. ペプチドミメティック
    • ペプチドミメティックの概念
  4. 環状ペプチド誘導体を活用した応用例
    • ステープルペプチドを用いた細胞膜透過
    • ポリカチオンペプチドを用いた細胞膜透過
    • GPCR拮抗剤を用いた標的細胞へのターゲッティング
    • GPCR dimerの分子プローブと二価型GPCR拮抗剤
    • 環状ペプチドによるがん細胞へのターゲッティングと細胞内薬物送達
    • 抗がん剤、抗HIV剤への応用
    • 質疑応答

講師

  • 堤 浩
    東京工業大学 生命理工学院
    准教授
  • 大庭 誠
    京都府立医科大学 大学院 医学研究科
    教授
  • 玉村 啓和
    東京医科歯科大学 生体材料工学研究所
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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複数名
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複数名同時受講割引について

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本セミナーは終了いたしました。

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