技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリウレタンの化学/構造・物性発現とキャラクタリゼーションノウハウ

ポリウレタンの化学/構造・物性発現とキャラクタリゼーションノウハウ

~イソシアナートの化学、ポリウレタンの分子設計、原料と選択、分析ノウハウ~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ポリウレタンについて原料の種類と特性などの基礎から解説し、トラブルの原因と対策について詳解いたします。

開催日

  • 2018年10月5日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ポリウレタンに関連する技術者、研究者、製造管理者
    • ウレタンフォーム
      • スポンジ
      • シーリング材
      • 充填材・断熱材
      • 防音材
    • 塗料
    • 接着剤
    • 自動車部品
    • 繊維
    • 人工皮革・合成皮革
    • 工業材料
    • 建築材料
    • 医用材料 等

修得知識

  • ポリウレタンの基礎科学
  • 分子設計と合成・物性発現因子
  • 化学構造と高次構造
  • 合成法
    • フォーム
    • エラストマー
    • スパンデックス
    • 接着剤
    • 塗料 等
  • 原料
  • 触媒の選択法
  • 加工条件
    • 温度
    • 圧力
    • 時間
  • キャラクタリゼーション

プログラム

 ポリウレタンは「ポリウレタンで出来ないモノはない」と言えるほど、幅広い特性を発揮します。
 アイデアを実現するポリウレタンの分子設計とそれから生成するモノのキャラクタリゼーションについて分かりやすく説明し、参加者とともに考えます。

  1. はじめに
    1. ポリウレタンとは
    2. 開発のながれ ~ドイツで生まれて77年、日本で育って60年~
    3. ポリウレタンの用途
    4. 世界の生産状況、日本での需要動向
  2. イソシアナートの化学
    1. 各種活性水素化合物との反応
    2. 活性水素基の反応性
      ~芳香族と脂肪族イソシアナートの比較、官能基での比較~
    3. イソシアナートの反応機構
      ~遷移状態は4員環構造、6員環構造?~
  3. ポリウレタンの分子設計
    1. ポリウレタン設計因子とプロセスサイクル
    2. 配合比と化学構造;K=[NCO]DI / [OH]polyol, NCO INDEX= [NCO]/[OH] total
      • 線状ポリウレタン
      • 網目状ポリウレタン/ゲル
      • TPU
      • エラストマー
      • 接着剤
    3. 合成法
      • 塊状重合法
      • 溶液重合法
      • エマルション重合法
      • プレポリマー法
      • ワンショット法
    4. ポリウレタンの構造と物性発現
      • ポリウレタン鎖の化学構造の分類
      • ポリウレタン鎖の高次構造 ~水素結合の役割/相混合とミクロ相分離~
  4. 原料とその選択
    1. ポリオールの種類・特性とその選択
      • ポリエーテル系
      • ポリエステル系
      • ポリカーボネート系
      • 肪族系
      • バイオポリオール
    2. イソシアネートの種類・特性とその選択
      • 芳香族系
      • 芳香脂肪族系
      • 脂肪族系
      • 脂環族系
      • 特殊なイソシアナート
    3. 鎖延長剤・架橋剤
    4. 触媒
      • 有機金属系触媒
      • アミン系触媒
  5. データで示す物性への構造因子の影響と分子設計マップ
    1. イソシアナート・ポリオール・鎖延長剤・架橋剤構造の影響
    2. ソフトセグメント/ハードセグメント含量の影響
    3. ポリオールの分子量・分子量分布
    4. 硬化 (成形) 温度の影響
    5. ミクロ相分離の可視化
  6. ポリウレタンのキャラクタリゼーション ~サンプル調製ノウハウ、何を読み取るか?~
    1. 反応追跡
      • 滴定法 (アミン当量法)
      • 赤外分光法
      • レオメーター法
      • 膨潤法 (ゲル分率、膨潤度)
    2. 化学構造解析 ~赤外分光法、高分解能核磁気共鳴法~
    3. 熱分析
      • 示査走査熱量法 (ガラス転移温度、融点、熱分解温度)
      • 熱重量分析 (耐熱性、劣化度)
    4. 力学物性解析
      • オートグラフ (応力 – 歪関係、応力緩和、応力軟化など)
      • 動的粘弾性 (貯蔵弾性率、損失弾性率、損失正接)
      • パルスNMR (分子運動性の測定)
    5. 形態分析
      • 光学顕微鏡
      • 走査型電子顕微鏡 (SEM)
      • 走査型プローブ顕微鏡 (ナノオーダーからミクロンオーダー)
      • X線回折 (WAXS)
      • 小角X線散乱
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 古川 睦久
    ながさきポリウレタン技術研究所
    代表

会場

連合会館

5F 502会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/22 高分子インフォマティクスの応用事例 オンライン
2024/4/22 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/22 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/4/23 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/4/24 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/4/24 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/4/24 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 オンライン
2024/4/24 プラスチック用添加剤の基礎と選び方・使い方のポイント、その注意点 オンライン
2024/4/24 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2024/4/24 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/4/24 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/4/25 5G高度化とDXを支える半導体実装用低誘電特性樹脂・基板材料の開発と技術動向 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/4/25 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2024/4/25 押出成形のDX化と活用技術 オンライン
2024/4/25 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/4/25 破壊工学の基礎と高分子材料での実践 オンライン
2024/4/25 高分子結晶化のメカニズムと評価法 オンライン
2024/4/26 ポリマーにおける相溶性・相分離メカニズムと目的の物性を得るための構造制御および測定・評価 オンライン
2024/4/26 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン