技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バリアフィルム技術の総合知識

バリアフィルム技術の総合知識

~透過のメカニズム、バリア性の付与技術、評価、マーケット情報、ハイバリア技術~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ハイバリア包装材料の基礎から解説し、包装用途からエレクトロニクス用途までを網羅的に詳解いたします。

開催日

  • 2018年8月30日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • バリアフィルム技術の基礎
  • 要求特性、ドライ&ウェットコート、成膜技術、ハイバリア
  • 透過のメカニズム
  • バリア性の付与技術
  • バリア性の評価
  • バリアフィルムのマーケット情報

プログラム

 アルミ蒸着フィルムは、アルミ箔代替として優れたガスバリア性、耐ピンホール性、光線遮断性、装飾性が注目され、一方透明蒸着フィルムは、塩化ビニリデンフィルム代替として優れたガスバリア性、透明性、レトルト耐性、非金属性、環境対応性などが注目され現在大きな食品包装市場を形成しております。最近は、ガスバリア性に加え、フィルム自身に酸素、水蒸気を吸収する機能持つアクティブパッケージが広く利用されるようになっています。 また、最近は透明蒸着フィルムを利用した太陽電池や量子ドットフィルム、有機ELの封止膜へのハイバリアフィルムの適用拡大行われています。この分野では食品分野とは桁違いの厳しいバリア性と軽量でフレキシブルなバリアフィルムが要求され、このため有機・無機膜からなるハイブリッドコーティング技術が開発されてきております。
 これらの技術内容や市場について、本講座にて分かりやすく、かつ詳細に解説します。関連技術者にとって、貴重かつ不可欠な情報が網羅されていますので、是非ご聴講ください。

  1. プラスチックフィルムの謎に迫る
    1. ガス透過のメカニズム:ガス透過モデル
      • 定常状態でのガス拡散状態
    2. ガス透過理論:透過ガス量の式
      • ガス透過係数
      • 積層系のガス透過係数
    3. 高分子構造とガスバリア性:高分子の構造とガスバリア性
      • 結晶化度とガス透過度
      • 配向度とガス透過度
      • ガラス転移点とガス透過度
      • フリーボリュームとガス透過度
      • 凝集エネルギーとガス透過度
      • PEの熱振動による開閉孔
      • PANニトリル基による極性相互作用
      • PVA水酸基による水素結合
      • 水蒸気敏感度とガス透過度
      • ラミネート構成による透湿度の変化
    4. 各種フィルムのガス、水蒸気バリア性:パーマコール
      • 各種フィルムの酸素vs水蒸気透過度
  2. バリア性を付与するドライコート薄膜作製手法
    1. ドライコーティング法の分類
    2. 薄膜の形成:薄膜成長の3様式
      • 基板面上の核形成と核成長
      • 蒸着膜構造の圧力・温度依存性
      • アルミ蒸着膜の表面・断面写真 (TEM)
      • アルミ蒸着膜のピンホール部写真
      • 無機膜の欠陥とガス分子の透過経路
      • ピンホール数と酸素透過度の関係
    3. アルミ蒸着膜:アルミ蒸着フィルムのラミネート効果
      • ハイバリアアルミ蒸着フィルム
      • ハイバリア・アルミ蒸着フィルムの構造
    4. 透明蒸着膜:透明蒸着フィルムの構成と性能
      • PVD透明蒸着プロセス
      • CVD透明蒸着プロセス
      • SiOx膜の酸素透過度とX値の関係
      • SiO2膜の成膜方法と特性
      • 二元蒸着の概念とその蒸着膜の構造
      • アルミナ添加量と密度
      • バリア性の関係
      • 蒸着フィルムの特性 (延展性、印加圧)
  3. バリア性を付与するコータ設備
    1. ウエットコーティング:バリア性付与コーティング技術の分類
      • ウエットコーティング法によるバリアフィルム
      • 湿式成膜ガスバリア膜
      • モンモリロナイト
      • ナノシートによる積層構造
      • コーターヘッドの構造
      • 塗工方式と適応粘度、塗布厚み
    2. ドライコーティング:巻取式真空蒸着機の構造
      • 電子ビームを使用した真空蒸着機
      • 巻取式スパッタリング装置の配置例
      • アルミナ蒸着機 (BOBST) と蒸発源
      • マイクロ波プラズマCVD蒸着機、
    3. ハイブリッドコーティング
      • PE – CVD装置 (神鋼) とプラズマ発光
      • PML用ロール・ツ・ロール蒸着機
      • PML用ロール・ツ・ロール蒸着機
      • ロール・ツ・ロールCVD装置
      • エアー・ツ・エアーアルミ連続蒸着機
      • エアー・ツ・エアー全体レイアウト
  4. バリア性をどう評価するか
    1. プラスチックの主な規格・試験法:ガス透過度測定方法の分類
      • 各種用途に求められるバリア性
      • 酸素・水蒸気透過度の測定感度
    2. ガス透過度測定:等圧法のガス透過度測定原理
      • 等圧法モコン水蒸気透過度測定法
      • 等圧法モコン酸素ガス透過度測定法
      • ボトルの酸素透過度試験装置
      • カップ法透湿度試験方法
      • 差圧法高感度水蒸気透過度試験 (オメガトランス法)
      • デルタバーム法
      • Ca法高感度水蒸気透過度試験
      • 等圧式フィルム透過性評価装置
  5. アルミ蒸着、透明蒸着フィルムのマーケット情報
    1. 包装用バリアフィルムの市場:包装用バリアフィルムの生産量推移
      • 包装用途のバリフィルムの採用動向
      • 基材別生産量と製品名
    2. アルミ蒸着フィルムの物性と製品例:アルミ蒸着フィルムの基材別生産量と製品名
      • 市販アルミ蒸着フィルムの物性表
      • アルミ蒸着フィルムを使用した包材製品例
    3. 透明蒸着フィルムの物性と製品例:透明蒸着フィルムの一覧
      • 透明蒸着フィルムの汎用用途
      • 透明蒸着フィルムを使用した包材構成
      • 包材製品例
  6. アクティブパッケージとバリアボトル
    1. 酸素吸収フィルム:アクティブパッケージについて
      • 各種アクティブバリア材とその応用
      • エージレスオーマック (三菱ガス化学)
      • オキシガード (東洋製缶)
      • オキシデック (東洋製罐)
      • マルチブロック (東洋製罐)
      • オキシブロック (東洋製罐)
      • 有機系酸素吸収フィルムオキシキャッチ (共同印刷)
      • CSP社アクティブフィルム
      • CSP社使用方法
    2. バリアボトル:SiOx内面CVD蒸着技術 (東洋製罐、Sibard)
      • DLC内面CVD蒸着技術 (Sidel社)
      • DLCプラズマコーティングプロセス (三菱重工)
    3. 吸湿フィルム:乾燥剤の種類と特徴
      • 吸湿フィルムの用途・吸湿フィルム (丸東産業)
      • アムコア:社 (米) デジフレックス性能
  7. ハイバリアへの展開 – 太陽電池、量子ドット、有機EL
    1. ハイバリアフィルムの市場:市場規模予測
    2. 太陽電池:主な太陽電池の分類と要求バリア
      • 各種太陽電池の基本構成
      • 結晶シリコン系太陽電池パネルの構造とバックシートの構成
      • 各社バックシートの銘柄
    3. 量子ドットフィルム:量子ドットの働きと波長変換の仕組み
      • 量子ドット組込みバックライトの実装方式
      • タブレット端末向け表面実装方式 (3M社)
      • ハイバリアフィルム技術の現状
    4. 有機ELディスプレイ用封止膜:有機ELを用いた製品
      • 有機ELの発光メカニズムとデバイスの進化
      • 有機・無機ハイブリッドバリア膜の比較
      • Barix技術の概要図
      • Barixのハイブリッド積層膜写真
      • SAVIC社 (元GE社) UHBのハイブリッド積層膜写真
      • UHBプラズマCVDプロセス条件と物性
      • SAMSUNGとLGディスプレイ) の構造
      • 積層ハイバリア技術の課題 (エッジ封止)
      • コニカミノルタの超ハイバリアフィルム
      • 超ハイバリアフィルムの技術の現状
    • 質疑応答

講師

  • 伊藤 義文
    久留米工業高等専門学校
    研究アドバイザー

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1グループ活動室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2021/10/27 表面化学修飾技術の基礎と最新動向 オンライン
2021/10/29 透明バリアフィルム (透明蒸着フィルム) の最新動向と包装・容器の事例動向 オンライン
2021/10/29 スパッタリング法の総合知識とトラブルシューティング オンライン
2021/10/29 コーティングプロセスにおける界面化学とレオロジー解析 オンライン
2021/11/5 粉粒体へのコーティング、表面改質技術 オンライン
2021/11/5 超撥水(油)・超親水(油)・滑液性表面の基礎と最先端技術 オンライン
2021/11/12 アノード酸化 (陽極酸化) プロセスの基礎と応用 愛知県 会場
2021/11/12 塗布膜乾燥のメカニズムと乾燥トラブル対策 オンライン
2021/11/16 濡れ性の基礎と撥水性や親水性を生かした新しい表面利用技術 オンライン
2021/11/16 ウェブハンドリング 入門 オンライン
2021/11/17 大気圧プラズマの基礎及び最適な装置選定指南とその応用 オンライン
2021/11/18 金属の表面処理技術 (化成処理を中心として) オンライン
2021/11/25 塗膜の外観品質に関わる現象の理解と実際 オンライン
2021/11/25 ウェットコーティング・単層、重層塗布方式の基礎とダイ膜厚分布・特許・塗布故障 オンライン
2021/11/29 洗浄の基本とポイントおよび超音波洗浄の実践ノウハウ オンライン
2021/11/29 めっき技術/新めっき技術と電子部品・エレクトロニクスデバイスへの応用・最新動向 オンライン
2021/11/29 ディスプレイ向け光学フィルムの基礎および高機能化、最新の市場・技術トレンド オンライン
2021/11/30 トライボロジー実践入門講座 摩擦・摩耗・潤滑のメカニズムと摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2021/11/30 プラズマによるフッ素樹脂の表面改質と接着性向上技術 オンライン
2021/11/30 熱力学・電気化学・金属材料学とめっき膜観察・分析方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/6/25 断熱フィルム 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/25 断熱フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2012/10/31 ハイブリッド・デュアルUV硬化の実践的活用
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)