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イオン伝導特性に優れる新規固体高分子電解質の開発

イオン伝導特性に優れる新規固体高分子電解質の開発

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年8月6日(月) 13時30分 16時30分

修得知識

* 高分子物性・電気的性質 * 高分子電解質の基礎物性 * 蓄電池の基礎知識 * 固体電池

プログラム

 これまでの電解質材料は、有機溶媒や無機系固体が主流である。固体高分子電解質 (SPE) は、液体などの漏洩が無く、かつ高分子特有の柔軟性を活かすことができ、デバイスの軽量化や薄膜化につながるため、次世代イオニクス材料として近年注目されている。
 本講演では、SPEの基礎 (高分子の構造、塩溶解メカニズム、イオン輸送現象、高次構造の影響など) を解説し、実用化に向けた問題点や今後の課題について述べる。さらにSPEに関連する最新研究動向についても紹介し、新規固体電解質材料としての応用の可能性について考察する。

  1. 第1章:基礎編
    1. 電解質材料とは
    2. 電解質材料の分類 (液体電解質と固体電解質)
    3. 固体高分子電解質の本質的な特徴
    4. 固体高分子電解質のはじまりと歴史
    5. 固体高分子中における塩解離とイオン生成
    6. 固体高分子中のイオン移動メカニズム
    7. 固体高分子電解質の物性
  2. 第2章:材料編
    1. 固体高分子電解質の基本構造
    2. 固体高分子電解質の種類 (バイイオン型・シングルイオン型)
    3. 固体高分子電解質の基本物性
    4. 固体高分子電解質の相図
    5. 錯体結晶化と高次構造の形成
    6. 高分子の開発動向1 (ポリエーテル型)
    7. 高分子の開発動向2 (ゲル型)
    8. 高分子の開発動向3 (ブレンド型)
    9. 高分子の開発動向4 (コンポジット型)
  3. 第3章:測定・評価編
    1. イオン伝導度
      1. 測定法 (交流法と複素インピーダンス測定)
      2. 測定用セルの構造
      3. 測定システムの基本構成
      4. データ解析と結果の解釈
    2. イオン輸率
      1. 測定法の種類
      2. 測定システムの基本構成
      3. データ解析と結果の解釈
    3. その他の測定・評価
  4. 第4章:最新研究編 (演者による研究を中心に)
    1. 現状のまとめと課題
    2. 最近の研究動向
    3. 富永研究室の研究紹介
      1. 二酸化炭素の応用 (1) 溶媒利用によるイオン伝導度の改善
      2. 二酸化炭素の応用 (2) 原料利用による新規高分子の合成
      3. 高分子/無機フィラー複合体の可能性
      4. 固体ポリマー型Li電池の試作と充放電特性

講師

  • 富永 洋一
    東京農工大学 大学院 工学研究院 応用化学部門
    教授

会場

ちよだプラットフォームスクウェア
東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

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: 45,370円 (税別) / 49,000円 (税込)
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