技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

セルロースナノファイバーの最新応用・開発事例

セルロースナノファイバーの最新応用・開発事例

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、自動車部材、電池セパレータ、バインダー、スピーカー等、自社技術・自社製品へのCNFの取り込み方、実用化に至った経緯・課題などを先行メーカーの実事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2018年7月12日(木) 10時00分 17時30分

修得知識

  • ウォータージェット法の基礎
  • バイオマスナノファイバー「BiNFi-s」の特性 (粘度特性、補強特性など)
  • BiNFi-sの特長を活かした応用事例
    • 樹脂・ゴム補強材
    • 分散・乳化剤
    • 保湿剤など
  • 最新の開発状況

プログラム

第1部 ナノセルロースの特徴と最新応用事例

(2018年7月12日 10:00〜11:20)

  1. 各種ナノセルロースの種類・特徴及び製法・生産状況等について
    CNF, TEMPO等酸化CNF, CNC,バクテリアセルロース ~
    1. セルロースナノファイバー (CNF) の特徴とその製法及び原料
    2. セルロースナノクリスタル (CNC) の特徴とその製法
    3. バクテリアセルロースの特徴とその製法
    4. 現在サンプル供給しているCNFメーカー16社の特徴と提供サンプル等のご紹介
      1. サンプル提供企業一覧表[2018/2/27改訂5版発行]の配布及び説明
      2. CNF生産各社の拠点とその生産能力及び量産化計画
  2. ナノセルロース研究開発の世界的動向とISO国際標準化の動向
  3. CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの複合化技術の開発
  4. CNF/熱可塑性樹脂の射出成形並びに微細発泡成形
  5. CNFの染色と材料着色法の開発
  6. CNF材料の社会実装化動向
    1. 経済産業省主導「ナノセルロースフォーラム」とその活動
    2. 地域におけるCNFに関する取組みの活発化
    3. 2017.12「新素材-CNFナショナルプラットフォーム」の発足
  7. CNF材料を使いこなす/どのように自社製品に取込んで行くかのポイント
    1. その方向性と実際例について
    2. どのCNF材料から触るか、取り寄せるか?
  8. CNFを使った応用・実用化事例 (既実用化事例)
    1. ゲルインク・ボールペン
    2. 消臭機能・大人用紙おむつ
    3. トイレクリーナー
    4. スピーカーコーン (バクテリアセルロース応用又はCNF応用)
    5. 酒類のろ過助剤
    6. 食品保形材
    7. 食品の食感改良剤・増粘剤
    8. 紙力増強材等 (特殊フィルター、電池用セパレーター)
    9. 粉体・繊維状物のバインダー
    10. 医薬・化粧品のゲル化剤

第2部 バイオマスナノファイバー「BiNFi-s」の特性と応用事例

(2018年7月12日 11:30〜12:50)

 現在、セルロースナノファイバー (CNF) の製造方法は多数報告されているが、いずれも機械解繊処理が必須である。ウォータージェット法は、CNF製造方法の中で最も優れている方法の一つと言って過言ではない。
 本講座では、そのウォータージェット法の解繊メカニズムの基礎から、製造したCNFの特長・応用検討事例まで幅広く紹介する。

  1. 株式会社スギノマシンの概要と技術
  2. ウォータージェットについて
  3. セルロースナノファイバー (CNF) について
  4. ウォータージェット法によるCNFの製造
  5. ウォータージェット法で製造したCNF (BiNFi-s) の特長
    1. 外観
    2. 結晶化度
    3. 重合度
    4. 粘度特性
    5. 保水特性
    6. 補強特性
  6. BiNFi-sの応用事例
    1. フィラー
    2. 分散安定剤
    3. 乳化安定剤
    4. 化粧品用素材
    5. 食品への添加
    6. 環境浄化剤
  7. 安全性
  8. 受託加工
  9. 新規開発品情報
  10. まとめ
    • 質疑応答

第3部 自動車のバイオプラスチック動向とセルロースナノファイバーの可能性

(2018年7月12日 13:30〜14:50)

  1. 自動車を取り巻く環境の変化
    1. CO2 問題
    2. CO2規制
  2. CO2と樹脂
    1. 軽量化の必要性と樹脂化の促進 (内装材~CFRP)
    2. 樹脂自身のLCA改良の必要性
  3. バイオプラスチック利用動向 (トヨタ自動車の例)
    1. バイオプラスチックと自動車
    2. バイオプラスチックの課題と対策例
  4. セルロースナノファイバーの可能性
    1. セルロースナノファイバーの意味 (資源、材料、設計、リサイクルの観点から)
    2. セルロースナノファイバーの期待と展開
    • 質疑応答

第4部 セルロースナノファイバーを使用した“スピーカー用振動板”の開発と製品化

(2018年7月12日 15:00〜16:20)

  1. スピーカー用振動板とは
    1. スピーカーの構造
    2. スピーカー用振動板に求められるもの
  2. セルロースナノファイバーのスピーカー用振動板への適応
  3. 製品化
    1. Onkyo SC-3 (B) と振動板
    2. Pioneer S-PM50 (D) ,S-PM30 (D) と振動板
    3. ヘッドホン Pioneer SE-MONITOR5と振動板
    4. Onkyo 桐スピーカーと振動板
  4. 今後の展開
    • 質疑応答

第5部 セルロースナノファイバー補強ポリマーモノリス膜の特性と リチウム電池セパレータへの応用

(2018年7月12日 16:30〜17:30)

  1. モノリスとは?
  2. リチウムイオン電池用モノリス型セパレータの開発
  3. エポキシモノリスとセルロースナノファイバーの複合化
  4. 高分子分散剤によるセルロースナノファイバーの分散と界面補強
    • 質疑応答

講師

  • 北川 和男
    地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
    研究フェロー
  • 小倉 孝太
    株式会社 スギノマシン 経営企画本部 新規開発部 開発プロジェクト一課
    チーフ
  • 影山 裕史
    金沢工業大学 大学院 工学研究科 高信頼ものづくり専攻
    教授
  • 雲 浩靖
    オンキヨー株式会社 B2B本部 技術部 先行開発課
  • 石塚 紀生
    株式会社エマオス京都
    代表取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/28 樹脂成型の知識 オンライン
2024/5/28 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/5/28 絶縁破壊・劣化の基礎、測定・劣化診断と高分子絶縁材料の高機能化 オンライン
2024/5/28 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/5/29 次世代バイオプラスチックの台頭と破壊的イノベーションのすすめ オンライン
2024/5/29 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/5/29 高分子微粒子における各種合成法の基礎と形状制御・評価技術 オンライン
2024/5/29 EUVレジスト材料開発と評価・プロセス技術 オンライン
2024/5/29 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/5/30 高分子材料の劣化 オンライン
2024/5/30 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/5/30 エポキシ樹脂の基礎と設計・制御・評価・応用技術の必須知識 オンライン
2024/5/30 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2024/5/30 高分子材料の構造・物性とラマン・赤外分光法による評価 オンライン
2024/5/30 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) オンライン
2024/5/31 電動化 (EV駆動等) モータと回路基板の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた、樹脂材料開発と絶縁品質評価技術 オンライン
2024/5/31 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2024/5/31 Tダイ成形機の基礎とフィルム成形トラブル対策 会場
2024/5/31 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
2024/5/31 二酸化炭素 (CO2) 、二硫化炭素 (CS2) を原料とする高分子材料の合成技術と応用 オンライン