技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

導電性複合材料の開発・製造のためのパーコレーション理論理解とフィラー選定 / 配合・分散 / 複合化技術

導電性複合材料の開発・製造のためのパーコレーション理論理解とフィラー選定 / 配合・分散 / 複合化技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、パーコレーション理論について基礎から解説し、ポリマー中での導電性フィラーの分散性と導電性発現の関係、ポリマー中でのフィラーの分散性制御の手法、低いパーコレーション閾値を得る手法、要求特性に合致した導電性フィラーの選択法について解説いたします。

開催日

  • 2018年6月28日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 導電性フィラー、導電性ペーストに関連する技術者
    • タッチパネル電極
    • プリンテッドエレクトロニクス配線板
    • プリンタブルエレクトロニクス
    • アクチュエータ
    • 有機EL
    • 太陽電池
    • 液晶ディスプレイ
    • プラズマディスプレイ
    • 電子ペーパー など
  • 導電性フィラー、導電性ペーストで課題を抱えている方

修得知識

  • パーコレーション理論の基礎
  • ポリマー中での導電性フィラーの分散性と導電性発現の関係
  • ポリマー中でのフィラーの分散性制御の手法
  • 低いパーコレーション閾値を得る手法
  • 要求特性に合致した導電性フィラーの選択法

プログラム

 導電性フィラーとポリマーからなる導電性複合材料の開発に当たって、最も重要となる導電性フィラーのポリマー中での分散性と導電性発現の関係をパーコレーション理論をベースに解説します。講演の前半ではパーコレーション理論の基礎及び導電機構について解説します。次に、フィラーの局在化による低いパーコレーション閾値を得る手法とフィラーの分散性評価法について紹介します。
 後半では導電性フィラーの種類別に,その特徴及び分散性と導電性発現の関係について具体例を挙げて詳細に解説します。取り上げるフィラーはカーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、気相法炭素繊維、カーボンナノチューブ、グラフェンおよび導電性ポリマーです。

  1. 導電性コンポジットとパーコレーション現象
  2. 導電性フィラー配合樹脂の導電機構モデル
    1. 統計的パーコレーションモデル
    2. General Effective Media (GEM) モデル
    3. 熱力学的パーコレーションモデル
    4. 動的パーコレーションモデル
    5. Interparticle Distance (IPD) Model
    6. ハイブリッドフィラーの閾値予測
  3. フィラー粒子間の導電機構
    1. 直接接触モデル
    2. 被膜介在モデル (トンネル伝導モデル)
  4. 導電性フィラーの表面改質法とその分散性
    1. カップリング剤よる改質
    2. ポリマーグラフトによる改質
    3. その他の表面改質法
  5. ダブルパーコレーション
    1. ダブルパーコレーション機構
    2. Youngの式とフィラーの偏在
    3. 住田らのモデル
  6. ポリマーブレンド系での導電性フィラーの選択的局在化
    1. 2成分ポリマーブレンド系
    2. 3成分ポリマーブレンド系
  7. 自己組織化導電ネットワーク形成系
  8. 高アスペクト導電性フィラーのSlim – Fast 機構
  9. 導電性フィラー配合樹脂の分散性評価法
    1. 電圧降下法
    2. 画像統計解析
    3. 森下指数
    4. 動的粘弾性
  10. カーボン系フィラーの特徴と配合樹脂の特性
    1. カーボンブラック
    2. アセチレンブラック
    3. グラファイト
    4. 炭素繊維
    5. 気相法炭素繊維
    6. カーボンナノチューブ
    7. グラフェン
  11. 金属フィラーの特徴と配合樹脂の特性
    1. 金属フィラーの種類と特徴
    2. 導電性接着剤への応用
  12. 導電性コンポジットへの導電性ポリマーの応用
    1. 導電性ポリマーの種類と特徴
    2. 導電性コンポジットへの応用
  13. まとめ
    • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2022/6/28 GFRP & CFRPのリサイクル技術の動向・課題と回収材の用途開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2021/12/31 導電性材料の設計、導電性制御および最新応用展開
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2018/11/19 炭素繊維・炭素繊維複合材料の未来
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2015/7/31 最新フィラー全集
2015/6/30 導電性フィラー、導電助剤の分散性向上、評価、応用
2014/4/25 導電性接着技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/8/20 導電性ポリマー技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/8/20 導電性ポリマー技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/25 カーボンナノチューブ応用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/3/25 カーボンナノチューブ応用技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御
2013/1/25 炭素繊維 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/25 炭素繊維 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)