技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック・ゴム・粘/接着剤の劣化メカニズムと寿命予測・評価方法・劣化加速試験条件の設定

プラスチック・ゴム・粘/接着剤の劣化メカニズムと寿命予測・評価方法・劣化加速試験条件の設定

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、プラスチック・ゴム・両面テープに関する各種劣化寿命をアレニウス式やラーソンミラー式に回帰する方法について解説いたします。

開催日

  • 2018年6月12日(火) 10時30分 16時30分

プログラム

 樹脂材料の各種寿命予測の基本は、特性値の時間的変化を把握することにあります。これは、適切な評価方法で寿命予測を行うためであり、また、その特性値の時間的変化あるいは温度水準による変化をアレーニウス式のような法則式に回帰できれば、劣化寿命の予測が可能になります。
 本講座では、まずプラスチック・ゴム・両面テープに関する各種劣化寿命をアレーニウス式やラーソンミラー式に回帰する方法について解説します。各種寿命予測式の設定方法は、非常にシンプルかつ簡便であるため、樹脂製品の製造・設計・評価業務にかかわる方であれば、誰もが理解できる内容になっています。さらに、主要な項目については、劣化メカニズムから劣化の加速試験条件の設定方法についてまで、包括的に解説します。

  1. 全般
    1. 樹脂材料の劣化
    2. 入力因子と劣化現象の対比
    3. 樹脂材料の寿命予測方法
      1. 化学反応速度論としてのアレーニウスの式
      2. 樹脂材料の劣化に適用したアレーニウスの式
      3. 寿命予測式の設定
      4. 活性化エネルギーの求め方
    4. 分析ツール「回帰分析」による寿命予測式の設定
      1. 分析ツールの設定方法
      2. アレーニウス型による劣化寿命の回帰分析
      3. ラーソンミラー型による劣化寿命の回帰分析
      4. 回帰統計情報の算出方法ならびに解説
    5. 分析ツール以外の回帰分析方法
      1. INDEX (LINEST) 関数による方法
      2. LINEST関数による方法
    6. 劣化加速試験条件の設定
      1. 年間部品温度頻度の把握
      2. 発生温度における寿命計算
      3. マイナー則 (直線被害側) の適用
      4. ダメージ量の累積
      5. 試験上限温度の見極め
      6. 劣化加速試験条件の設定方法
  2. ゴム
    1. シール部品
      1. 劣化状態の評価法と劣化メカニズム
      2. 寿命予測および劣化加速試験の条件設定
    2. ガスケット
      1. 寿命予測のための特性値の決定
      2. 寿命予測および劣化加速試験条件の設定
    3. ダイアフラム
      1. 寿命予測のための特性値の決定
      2. 寿命予測および劣化加速試験条件の設定
  3. 両面テープ
    1. 両面テープの剥がれ原因の分析
    2. 両面テープ使用部品の剥がれ不具合対策
      1. 剥がれ寿命予測
      2. 等価温度の算出定
  4. 接着剤
    1. 試験片モデルによるクリープ寿命予測
    2. 劣化加速試験条件の設定
  5. プラスチック
    1. ソルベントクラック
      1. 破面の特徴と不具合事例、劣化メカニズム
      2. 臨界応力の把握方法
      3. 寿命予測
    2. 環境応力割れ
      1. 破面の特徴と不具合事例、劣化メカニズム
      2. 評価方法
      3. 因子としての吸水率の予測
    3. クリープひずみ
      1. 発生メカニズム
      2. 評価方法と寿命予測
    4. クリープ破壊
      1. 破面の特徴と不具合事例
      2. 寿命予測
    5. 熱劣化
      1. 発生メカニズム
      2. 評価方法と寿命予測
      3. 劣化加速試験条件の設定
    6. 紫外線による黄変
      1. 発生メカニズム
      2. 評価方法と寿命予測
    7. 加水分解
      1. 発生メカニズム
      2. 評価方法と寿命予測

講師

  • 川瀬 豊生
    川瀬テクニカル・コンサルタンシー

会場

株式会社オーム社 オームセミナー室
東京都 千代田区 神田錦町3-1
株式会社オーム社 オームセミナー室の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,000円 (税別) / 49,680円 (税込)
1口
: 57,000円 (税別) / 61,560円 (税込) (3名まで受講可)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/10 ゴム材料のトライボロジー入門 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/20 大気圧プラズマの基礎と最新応用技術 オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/1/20 プラスチックのリサイクル促進に向けた材料設計・成形加工の技術と知識 オンライン
2025/1/21 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2025/1/22 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/27 増加する廃棄CFRP/CFRTPにおけるリサイクルの課題と炭素繊維回収の最先端およびRCF活用法と産業確立への指針 オンライン
2025/1/27 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2025/1/28 車載用プラスチック材料や成形法の基礎から最新活用法まで オンライン
2025/1/30 ポリウレタンの材料設計と構造・物性の制御と劣化対策 オンライン
2025/1/30 熱可塑性エラストマーの総合知識 オンライン
2025/1/30 重合反応の基礎・応用 オンライン
2025/1/30 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2025/1/31 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/2/6 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2025/2/7 高分子材料の相溶性・相分離現象の基礎と相容化剤を用いたポリマーブレンド材料およびマテリアルリサイクルへの応用 東京都 会場
2025/2/14 重合反応の基礎・応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/31 粘着・剥離のメカニズムと粘着製品の評価方法
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発