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MOF (金属有機構造体) の作り方、使い方、その可能性

MOF (金属有機構造体) の作り方、使い方、その可能性

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、金属-有機構造体 (Metal organic Framework, MOF) の特徴や合成を基礎から解説いたします。
また、一次構造や集積状態の精密制御、用途展開について解説いたします。

開催日

  • 2018年4月9日(月) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 金属-有機構造体 (MOF) の応用分野に関連する技術者、開発者、研究室
    • ガス貯蔵
    • 吸着分離
    • 導電性材料
    • 磁性材料
    • 不均一系触媒など

修得知識

  • 自己集合や超分子形成により構築されるナノ空間材料の創製
  • 金属-有機構造体 (MOF) の研究開発状況
  • 超分子化学、錯体化学、高分子化学を駆使した新しい材料設計と解析
  • 吸着、分離、反応場などへのMOFの応用
  • 新規高分子材料創製に向けたMOFの応用

プログラム

第1部 MOFとは何か? どんな特徴があるのか? ~概論として~

(2018年4月9日 10:00〜11:30)

  1. MOFとは
    1. 身近なナノ空間材料
    2. 理想的なナノ空間材料としてのMOF
    3. MOF材料の定義と歴史
    4. 合成法
    5. 構造解析法
  2. MOFの性質と企業開発
    1. 物理・化学特性
    2. 安定性
    3. 企業開発状況
  3. MOFの一般的機能
    1. 吸着・分離
    2. センサー、伝導、バイオ応用
    3. 反応場、高分子合成
    4. ナノ複合材料
    • 質疑応答

第2部 MOFの分離膜への応用とその可能性

(2018年4月9日 11:40〜13:10)

 MOFはゼオライトと同様、結晶性多孔体であり、そのナノ空間は高い規則性と均一性が 担保されているため、結晶間に空隙か、存在しない (緻密な) 膜を作製すれば分子ふるい 作用による膜分離が期待できる。本講座では、MOF膜の製膜事例とその分離性能ついて概説する。

  1. 膜による分離技術
    1. 分離膜の種類
    2. 膜透過モデル
    3. 細孔の測定手法
  2. MOFの特性
    1. MOFの種類
    2. MOFの構造柔軟性
  3. MOFの製膜
    1. 二次成長法
    2. in situ法
    3. 対向拡散法
    4. その他の製膜手法
  4. MOF膜の種類と膜分離性能
    • 質疑応答

第3部 MOFの考え方を応用した 新しい「高分子多孔性材料」の開発と可能性

(2018年4月9日 13:50〜15:20)

  1. 多孔性材料の種類と特徴
    1. 多孔性材料の種類
    2. 構造秩序性と構造可変性
  2. 巨視的に配向した多孔性材料の合成法
    1. 表面効果
    2. 電場
    3. 磁場
    4. せん断力
    5. その他
  3. 巨視的に配向した多孔性材料の具体例
    1. ゼオライト
    2. MOF
    3. メソポーラスシリカ
    4. 多成分液晶
    • 質疑応答

第4部 二次元基板上でのMOF膜合成とその可能性

(2018年4月9日 15:30〜17:00)

 MOF単体にて吸着・分離といった興味深い性質を示すが、更なる機能化を目的とし、金属ナノ粒子などの機能性ナノ材料との複合化が盛んに行われている。本講ではMOF複合材料の作製技術について紹介する。

  1. MOF複合材料
    1. MOFと機能性ナノ材料との複合化
    2. 複合材料の機能特性
  2. 金属ナノ粒子・MOF複合材料
    1. 複合材料の応用
      • 触媒
      • センサー
    2. MOF細孔内でのナノ粒子形成
    3. 金属ナノ粒子上でのMOF作製
  3. 二次元材料とMOFの複合化
    1. 応用展開
      • 吸着剤
      • 分離膜
    2. 二次元材料へのMOF転写
    3. 二次元材料上でのMOF作製
    • 質疑応答

講師

  • 植村 卓史
    京都大学大学院 工学研究科 合成・生物化学専攻
    准教授
  • 田中 俊輔
    関西大学 環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科
    教授
  • 石田 康博
    国立研究開発法人 理化学研究所 創発物性科学研究センター 創発生体関連ソフトマター研究チーム
    チームリーダー
  • 鶴岡 孝章
    甲南大学 フロンティアサイエンス学部 生命化学科
    准教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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