技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ゴム配合・加工技術の基礎と応用

ゴム配合・加工技術の基礎と応用

~ゴム練りからトラブルまで~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ゴムの配合から混練の基礎、加工機の概要、ニーズに応える材料作り、トラブルと対策まで、経験豊富な講師が具体的に解説いたします。

開催日

  • 2018年3月28日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ゴム材料を利用した製品の研究開発・設計・生産技術・製造・品質管理に関わる方
  • ゴム材料の研究開発・製造に関わる方
  • ゴム加工機械の設計・開発に関わる方

修得知識

  • ゴム配合、練りの基礎
  • ニーズに応えるためのゴム材料づくりの手法
  • ゴム材料・加工におけるトラブル原因の調査とその対策
  • 加工機の種類・特徴・選択法
  • 混練り方法がゴム製品に与える影響

プログラム

 ゴム製品を製造する場合、周知のごとく幾つもの複雑な工程を経る必要があり、工程ごとに固有の問題が数多く存在している。中でもゴムの加工に関する問題はゴム製品の生産性に直接関与するため、技術的な関心が高く、また検討材料として触れる機会も多いと思われる。ゴムの加工性を改善するアプローチとしては、加工条件や工程の変更、あるいはゴム配合の見直しをしてみるのが一般的である。
 本講座では、ゴムの本質を理解し、ゴム混練をはじめとしたゴム加工のメカニズムから、加工工程が抱える課題やプロセスの最適化の考え方、さらには適切な加工条件を実現する手法など、配合技術、加工技術の基礎から応用、実用的な技術、トラブル対応までを具体的に解説する。

  1. ゴム材料とは?
    1. ゴムの基本的性質
    2. 高分子材料とゴムの関係
  2. ゴム材料の特性について
    1. ゴム材料の基礎
    2. ゴム材料の特性
      • 機械的性質
        (材料条件・使用条件・環境による影響)
      • 粘弾性的性質
        • 応力緩和
        • クリープ
        • 動的粘弾性
      • 疲労特性
        • 環境劣化
        • 屈曲疲労
        • 熱的劣化
  3. ゴムの配合設計
    1. 原料ゴム (ゴム) とは何か?
      1. ゴムについて
      2. ブレンドについて
    2. ゴム補強材
    3. ゴム架橋剤
    4. 各種配合剤の種類と特徴
      • 加硫助剤
      • 樹脂・オイル
      • 老化防止剤など
  4. ゴムの加工技術
    1. 混合技術
      • 混合設備
      • ゴム練り機構
      • 分散/分配のメカニズム
    2. 混練り特性
    3. 混練品の評価方法 (混練り終点の決定方法)
    4. 混合工程での不具合と対策
    5. 加工機の種類と特徴
    6. 押出・圧延・成形工程の技術的内容
    7. 加硫工程
      • 加硫によるゴムの変化
      • 加硫方法
    8. 各工程の評価方法
      • 充填剤の分散状態
      • 加硫度など
    9. 未加硫ゴム物性とゴム加工性の関連について
  5. ゴム材料製造におけるゴム加工工程の位置づけ
    1. 品質を作りこむ工程 (品質の均一性が決まる)
    2. ゴム加工工程の品質面での位置づけ
    3. 工程情報のシステム化と生産性、品質の向上へのフィードバック
  6. 加工機のオペレーションと管理パラメータ
    1. 混合機
      • 温度
      • 時間
      • 回転数
      • 回転比
      • 充填率
      • 冷却
      • 保管期間など
    2. 押出機
      • 回転速度
      • ダイス
      • 搬送速度など
    3. 加硫機 (加熱条件など)
  7. ゴム加工工程でのトラブル対策について (不良低減)
    1. 練り工程
    2. 押出~圧延~成形工程
    3. 加硫工程
    4. 材料技術から見た加工工程における課題抽出と品質改善
  8. ニーズに応える材料作り
    1. ニーズに応える材料つくりとは?
      • 使用環境の理解
      • 生ゴムの選択
      • 物性は加工法で大きく変化
    2. 強いゴムを作る方法
      • 破断のメカニズム
      • 充填剤配合の影響
      • ゴムと配合剤の相互作用
    3. ゴムの硬さを調整する方法
      • 架橋操作
      • 充填剤
    4. ゴム材料の伸びと架橋密度の関係
    5. 耐摩耗性を向上させるには?
    6. 耐候性を向上させるには?
      • オゾンによる影響
      • 老化防止剤の効果
      • オゾン劣化防止剤
      • メカニズム
    7. 耐疲労性を向上する方法
      (加硫方法の違いによる比較)
    8. 使用温度に対応できるゴム材料を作る方法
      • ゴムの化学構造
      • 架橋形態
      • ガラス転移温度など考慮
  9. 加硫後のゴム材料 (製品) のトラブルと対策
    1. トラブル要因の整理
    2. トラブル解析の具体的な手法
      • 熱劣化・酸化劣化について
      • 原因究明と対策
    3. 加硫ゴムのオゾン劣化
    4. 加硫ゴムの水劣化 (残留塩素)
    5. 加硫ゴムの耐油性 (膨潤と劣化)
    6. ブルーム、ブリード現象による外観悪化
    7. ゴム – 繊維接着不良

会場

江東区産業会館

第2会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/26 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/4/26 押出機内の樹脂挙動および溶融混練の基礎と最適化 東京都 会場
2024/4/26 ポリマーにおける相溶性・相分離メカニズムと目的の物性を得るための構造制御および測定・評価 オンライン
2024/4/26 高屈折率材料の基礎と技術応用超高屈折率材料への分子設計 オンライン
2024/4/26 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場
2024/4/26 バイオマスプラスチックの設計と低環境負荷、機能性の両立 オンライン
2024/4/26 共押出多層フィルムの成形技術、押出安定化とトラブル対策 オンライン
2024/4/30 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/5/1 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/5/1 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/5/1 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/5/2 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/13 ラジカル重合による高分子合成 オンライン