技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

再生医療等製品に用いる生体適合性材料の基礎知識と設計

再生医療等製品に用いる生体適合性材料の基礎知識と設計

~細胞製品以外の材料開発の進歩による多様な応用展開に向けて~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年3月23日(金) 13時00分16時30分

プログラム

 再生医療製品分野には、細胞製品以外にも、細胞の活動を促す組織工学的材料開発の進歩による多様な応用展開が期待されます。その中心をなす機能的な細胞足場材料の開発は、細胞と材料との相互作用の理解に基づいた多くの生体適合性材料開発研究の積み重ねの上にあると考えられます。
 本講習では特に細胞足場材料としての細胞外マトリックス材料の持つ可能性に注目し、再生医療用生体材料に必要な基本事項を中心にやさしく解説いたします。

  1. 生体適合性材料理解の基礎事項
    1. 細胞および組織の基礎
      • 器官系の種類
      • 骨各系
      • 筋系
      • 心臓・血管系
      • リンパ系
      • 神経系
      • 内分泌系
      • 消化器系
      • 呼吸器系
      • 腎・泌尿器系
      • 外皮系
      • 生体組織の基本構造
      • 上皮組織
      • 結合組織
      • 筋組織
      • 神経組織
      • 細胞 – 細胞間の構造
      • 細胞外基質
    2. 生体材料の基礎
      • 素材および物性による分類
      • 医用金属材料
      • 医用セラミックス材料
      • 医用高分子材料
      • 機能および使用部位による分類
      • 機能代替のための埋植用材料
      • 体外循環用材料
      • 組織再生・再生医療用材料
  2. 再生医療用生体材料設計のための基礎
    1. 生体の材料に対する異物反応
      • 血液凝固・血栓形成反応
      • アレルギー反応 (免疫反応)
      • 補体活性化反応
      • 炎症反応
      • 石灰化反応
      • 組織修復反応
      • 癌化反応
    2. 生体材料の生体内での劣化・分解反応
      • 加水分解反応
      • 酸化反応
    3. 生体適合性材料と組織再生誘導
      • 血液適合性材料
      • 組織適合性材料
      • 細胞認識性材料
      • 組織再生誘導刺激性材料
  3. 再生医療用生体材料設計
    1. 組織工学用生体材料の種類と特徴
      • 生体吸収性高分子材料
      • 細胞外マトリックス材料
      • コラーゲン
      • エラスチン
      • ヒアルロン酸
    2. 組織工学用 (再生医療用) 生体材料の形状・加工技術
      • 生体組織を模倣した3次元細胞足場材料
      • ハイドロゲル化
      • マイクロファイバー化
      • シート/メンブレン化
      • ハイブリッド化
    3. 生体運動を模倣した動的細胞・組織培養方法
      • 種々の生体物理刺激とその細胞応答
      • 生理活性因子を徐放化する機能性足場材料
  4. 今後の課題
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 宮本 啓一
    三重大学 大学院 工学研究科
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/11/26 熱伝導材料・放熱材料の設計ノウハウと特性評価 オンライン
2025/11/26 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2025/11/26 動的粘弾性測定によるポリマーアロイやゴム・エラストマー材料の評価と材料設計への活用 オンライン
2025/11/26 バイオ医薬品における品質審査の考え方と新規性の高い生物製剤特有の議論のポイント オンライン
2025/11/26 医薬品開発の非臨床試験 (薬理・薬物動態・毒性) における文書作成と信頼性確保 (QA/QC) オンライン
2025/11/27 高分子成形加工を理解するための高分子レオロジー入門 オンライン
2025/11/27 バイオ医薬品・再生医療等製品製造におけるシングルユースのリスク管理戦略・製造設計とE&L評価 オンライン
2025/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2025/11/27 PPS樹脂の種類、特性と応用展開 オンライン
2025/11/27 エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化 オンライン
2025/11/28 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な配合・添加方法 オンライン
2025/12/1 押出混練機内の樹脂挙動と混練評価、最適化技術 オンライン
2025/12/1 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2025/12/2 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2025/12/3 局所止血材の使用法と今後の開発ニーズ オンライン
2025/12/4 ゴム・タイヤ材料の低環境負荷技術と今後の展望 オンライン
2025/12/4 シリコーン 全容理解と活用の技術 東京都 オンライン
2025/12/4 プリント基板用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類と特徴および新技術 オンライン
2025/12/4 添加剤を活用するタンパク質の凝集制御と酵素の活性化 (製薬・化学・食品) オンライン
2025/12/5 熱分析の基礎、応用と測定・解析技術 オンライン

関連する出版物