技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

次世代自動車開発を革新する先進プラスチック材料開発・加工技術

次世代自動車開発を革新する先進プラスチック材料開発・加工技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年3月14日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

 EVをはじめとした電動車や自動運転技術など自動車産業は急速に技術革新が進められています。本セミナーでは、次世代自動車の普及により変わろうとしているプラスチック材料のうち、新規素材として注目されるセルロースナノファイバー強化樹脂、新規高溶融張力ポリプロピレンの2テーマ、及び自動車メーカーの立場から求められる機能とプラスチック材料への要望についてご講演頂きます。

第1部 自動車メーカーが求める次世代自動車に対応するプラスチック材料

(2018年3月14日 10:00~12:00)

 各国政府や自動車会社など世界が電気自動車へシフトを始めている。そのようななか今後のモビリティー社会が大きな変革期にきており、自動車技術も大きく変わろうとしている。
 本講演では自動車技術はどのような方向に進もうとしているか、また、どのような新技術が必要となるかを紹介する。また、それに伴い将来のモビリティー社会ではどのような高分子材料か必要となるか具体的な事例をもとに紹介する。

  1. クルマを取り巻く環境の変化
    1. EVシフト
    2. Nissan intelligent mobility
    3. 中国動向
  2. CO2排出量削減と材料
  3. 自動車における樹脂材料の使用状況
  4. おわりに

第2部 セルロースナノファイバー強化樹脂の高効率製造技術・基本特性と自動車部品への応用展望

(2018年3月14日 12:40~14:10)

 セルロースナノファイバー (CNF) は,超高アスペクト比の天然強化繊維である。そのポテンシャルは高く,ガラス繊維,炭素繊維に続くプラスチック補強繊維としての可能性を秘めている。現在産官学での材料開発が進められ,その特性が明らかになりつつある。また用途開発では,自動車,家電,住宅などへの応用展開が図られている。
 本講演では京都においてこれまでに取り組んできた材料の特性と最新の特性,および自動車材料に用いる場合の課題や一部開発状況などを報告する。

  1. セルロースナノファイバーについて
    1. セルロースナノファイバーの特徴
    2. セルロースナノファイバーの種類
    3. 開発動向
  2. セルロースナノファイバー強化プラスチックについて
    1. 京都における開発の歴史
    2. 材料の思想・設計・構成
    3. 力学的特性と分散状態
    4. 期待される機能性
    5. 課題
  3. 自動車分野への応用展開
    1. 構造用途と機能用途
    2. 開発動向と成形加工事例
    3. 今後の展望

第3部 新規高溶融張力PPの特性と自動車発泡部材への応用

(2018年3月14日 14:20~15:50)

 従来のPPの発泡特性の課題を示し、その課題に対して、長鎖分岐構造を有する新規高溶融張力PPの発泡特性改良効果を説明する。改良効果を詳述するために、特に近年、軽量化ニーズが非常に高まっている自動車発泡部材への適用について、内装部材をターゲットに報告する。

  1. はじめに:発泡成形に求められるPP樹脂特性
    1. 従来PPの課題
    2. PP発泡特性の改良に向けて
  2. 新規高溶融張力PPの基本特性
    1. 分子構造
    2. 粘弾性
    3. 期待分野/用途
  3. 射出発泡成形による自動車部材への展開
    1. 最近の射出発泡成形プロセス
    2. 発泡特性改良効果
    3. 発泡部材の特性
  4. 押出発泡成形による自動車部材への展開
    1. 最近の押出発泡成形プロセス
    2. 発泡特性改良効果
    3. 発泡部材の特性

第4部 次世代自動車に求められる有機系材料のニーズとシーズのギャップ

- 自動運転とECUのマルチクライアント調査からの教訓 –

(2018年3月14日 16:00~17:00)

 クルマのEV化や自動運転の進化に関心がない者はいない。弊社は昨年、自動運転とECU (Electronic Control Unit) に関するマルチクライアント調査とCFRP (CFRTP) の資料集を発行した。これらの作業を踏まえて、次世代自動車に求められる有機系材料のニーズとシーズのギャップに触れてみたい。

  1. 自動運転調査からの教訓
  2. ECU調査からの教訓
  3. CFRP (CFRTP) まとめからの教訓
  4. その他トピックス

講師

  • 小松 基
    日産自動車 株式会社 材料技術部 高分子材料技術グループ
    主管
  • 仙波 健
    地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
    研究主幹
  • 飛鳥 一雄
    日本ポリプロ 株式会社 材料技術センター 新規材料開発グループ
    主任研究員
  • 川崎 徹
    有限会社カワサキテクノリサーチ
    代表取締役社長

会場

中央大学 駿河台記念館

560号室

東京都 千代田区 神田駿河台3丁目11−5
中央大学 駿河台記念館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,111円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 23,056円 (税別) / 24,900円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

S&T出版からの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、2名様目以降は半額 (税込 24,900円)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,167円(税別) / 74,700円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,222円(税別) / 99,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,333円(税別) / 149,400円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/29 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/5/30 高分子材料の劣化 オンライン
2024/5/30 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/5/30 EV用モータの技術トレンド 東京都 会場・オンライン
2024/5/30 エポキシ樹脂の基礎と設計・制御・評価・応用技術の必須知識 オンライン
2024/5/30 高分子材料の構造・物性とラマン・赤外分光法による評価 オンライン
2024/5/30 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) オンライン
2024/5/30 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2024/5/30 自動車産業のサプライチェーンと業界動向 オンライン
2024/5/31 電動化 (EV駆動等) モータと回路基板の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた、樹脂材料開発と絶縁品質評価技術 オンライン
2024/5/31 車載半導体の最新技術と今後の動向 オンライン
2024/5/31 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2024/5/31 Tダイ成形機の基礎とフィルム成形トラブル対策 東京都 会場
2024/5/31 二酸化炭素 (CO2) 、二硫化炭素 (CS2) を原料とする高分子材料の合成技術と応用 オンライン
2024/5/31 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
2024/5/31 特許から紐解く、自動運転の将来とは? 東京都 会場・オンライン
2024/6/4 バイオマスプラスチック/生分解性プラスチックの開発動向と海洋分解を含めた将来展望 大阪府 会場・オンライン
2024/6/4 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/6/4 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/6/5 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2024/1/31 車室内空間の快適性向上と最適設計技術
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート