技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品包装工程のバリデーションと品質問題を起こさないためのポイント

包装工程および包装資材要因のトラブル事例からポイントを解説

医薬品包装工程のバリデーションと品質問題を起こさないためのポイント

~包装起因の製品回収、レギュレーション対応、包装工程のバリデーションの考え方と実践~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年10月30日(月) 10時30分 16時30分

プログラム

 包装トラブルによる製品回収は多い。各社がミス防止を続けているがなかなかなくならない。包装のミスは製造所でのミスと表示資材メーカーでのミスの二つがある。包装でのミスを減らすにはどうするか。表示資材メーカーのミスを減らすことと万が一ミスがあってもそれを製造所で防ぐことができる仕組みを盛り込むことである。過去のさまざまの包装トラブル事例から学び、包装トラブルによる製品回収リスクを減らす方法を実例から学ぶ。それらを防ぐための包装工程バリデーションについて紹介する。
 また、直接資材の異物問題は、製剤の異物対策と同レベルでの対応が必要になる。虫/毛髪等による製品回収はなくならず、その原因は原料だけでなく直接資材由来もある。その対策等についても紹介する。

  1. 表示ミスによる製品回収事例 (PMDAのHPより)
    1. 2016年度の製品回収より、表示ミス&レギュレーション違反による製品回収
    2. 表示物のミスによる製品回収
      • 単純な誤記
      • 化合物名の誤り
      • 添加剤の間違い など
    3. 製造起因の表示ミスによる製品回収
      • 捺印場所の間違い
      • 封緘シールのコンタミ
      • テストサンプルの間違い
      • 容器の間違い など
    4. レギュレーション対応漏れによる製品回収
      • 日局対応不備
      • 劇薬/毒薬対応不備 など
  2. 包装工程のミスによるトラブル/製品回収
    • 添付文書の最新版との不一致 (包種追加反映されず)
    • 使用期限と製造番号逆転
    • ドリンク剤 (食品) の表示ミスによる回収事例
    • 異種ラベル接続による回収事例
    • 異種アンプル混入による品質トラブル
    • 錠剤の刻印ミスによる製品回収
    • PTP包装ラインでの欠錠センサーの排出同期化トラブル
    • PTP包装ラインのシートカッターのずれトラブル
    • プラスチックアンプルのカッターずれトラブル など
  3. 資材ミスによるトラブル/製品回収
    • 箱の有効成分の単位ミス
    • 異種添付文書混入
    • 異種フリップキャップコンタミによる回収事例
    • 異種ロールラベルに混入
    • ロールラベルの張替
  4. 包装とレギュレーション
    1. 容器の定義
    2. 容器の種類
      • 一次包装
      • 二次包装
    3. 容器の機能の定義
    4. 製剤の容器
      • 固形剤
      • 注射剤
    5. 包装資材のJP試験
      • 必須の資材の受け入れ試験 (ゴム栓、ガラス容器、プラスチック容器など)
  5. 包装工程のバリデーション
    1. 包装バリデーションの考え方
      • 包装のバリデージョン項目
      • PVの必要性とタイミング
      • PVのロットサイズの問題
      • 中間製品の包PV包装と製品準備
    2. 包装バリデーション不備による品質トラブル
    3. 気密性の検証
      • ボトルの気密性
      • 金型の組み合わせ確認
      • ボトルのパッキンの歪み (固形剤)
      • バイアル瓶 (注射剤)
      • SP包装/PTP包装のバリデーション
    4. 包装のPVについて
      • PTP包装でのPVを行う量
      • PV3ロット必要かどうか
    5. 最終製品を中間製品で代用する場合
      • 出荷試験は最終製品での試験
      • EUの試験結果を活用する場合 (PMDAの指摘事項より)
  6. 校閲/製造起因の表示ミス防止
    1. 表示物の校閲/校了
      • 社内校閲/校了の仕組み
      • 印刷会社の版作成の確認
      • 校閲/校了者の研修
      • 表示内容の根拠データの確認
    2. 印刷会社の防止策
      • 在庫を持たない
      • 追加生産を行わない
      • ラベルの張替えを行わない
      • バーコード管理
    3. 包装製造所の防止策
      • 表示資材の計数管理
      • ラインでのバーコード管理
      • テストサンプルの管理
      • ロールラベルのバックNo印字
      • 表示物のビデオ確認
      • 製造番号/使用期限の確認
      • ポジティブセンサーとネガティブセンサーの選択
      • 手包装ラインを自動化ラインにする場合
      • フィルムのつなぎミス防止
  7. 直接/表示資材メーカーの査察/指導
    1. 直接資材メーカー
      • 虫/毛髪の視点から
    2. 表示資材メーカー
      • 表示ミス/コンタミ防止の観点から
  8. 包装委託先の査察/指導
    • 計数管理
    • バーコード管理
    • 異種品混入防止
    • 兼用ラインの製剤のクロスコンタミを検出できるか
    • 生産計画からのクロスコンタミ防止策
    • エアーガン使用の禁止

会場

江東区文化センター

3F 第3研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/14 承認申請パッケージにおける海外データ利用と開発戦略 オンライン
2025/1/14 承認申請にむけた個別症例安全性報告 (ICSR) の取り扱いと評価 オンライン
2025/1/14 QA業務 (GMP監査・自己点検) 入門講座 オンライン
2025/1/14 GMP省令対応:医薬製造所における製品品質照査と品質システムの構築 (PQS) オンライン
2025/1/15 ファージセラピーの最新開発動向と次世代耐性菌対策への展望 オンライン
2025/1/15 体外診断用医薬品における承認申請書作成ノウハウおよびPMDA相談のポイント オンライン
2025/1/16 スプレッドシートの合理的バリデーションとデータインテグリティ管理・運用の具体的ポイント オンライン
2025/1/16 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2025/1/17 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/17 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/17 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2025/1/20 GMP業務の前に最低限知るべき12の重要事項 オンライン
2025/1/21 不具合発生の可能性を予測し、未然に原因を排除するための変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) 東京都 オンライン
2025/1/21 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/21 相場観をふまえた医薬品ライセンス契約とライセンスフィー設定の課題 オンライン
2025/1/22 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/22 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/1/22 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/22 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン
2025/1/23 基礎から学ぶ原薬の製造プロセス変更時の留意点と同等性評価のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応