技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

HTA (医療技術評価) での客観性のある費用対効果分析

HTA (医療技術評価) での客観性のある費用対効果分析

~分析時コンセプト設計、システマティック・レビューの実施、リアルワールドデータ活用~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年10月24日(火) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部. 医療技術評価のためのシステマティック・レビューのコツ

(2017年10月24日 10:30〜12:00)

 近年日本でも、医薬品・医療機器の費用対効果評価の本格導入に向けて、システマティック・レビューの必要性が高まっており、企業においても実施体制の構築が求められる。本講演では、適切にシステマティック・レビューを実施し、客観性・信頼性の高い結論を得るための方法・プロセス、また注意すべきポイントを、国際的に定められた手順・ガイドラインと共に、事例を交えて紹介する。

  1. はじめに
    • 日本における医薬品・医療機器の費用対効果評価導入とシステマティック・レビューの必要性
  2. システマティック・レビューとは
    • システマティック・レビューの歴史的経緯
    • システマティック・レビューの目的と考え方
  3. システマティック・レビューの実施
    1. プロトコルの作成
      • PRISMA声明の概要とシステマティック・レビューのフロー
      • プロトコル作成の重要性と手順
    2. 研究の抽出
      • データベースの選択
      • 研究のスクリーニング
    3. 研究の評価とサマリーの作成
      • 研究の質を評価するための視点と評価方法・ツール
  4. システマティック・レビューの活用と留意点
    • 目的に応じた結果の解釈・活用のポイント
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部. 費用対効果分析のコンセプトと設計発

(2017年10月24日 12:45〜14:45)

 「費用対効果」は限られた資源の有効分配のために、日々の生活レベルから国家プロジェクトレベルまで広く参照されるコンセプトです。医療資源の分配方法としての費用対効果分析はどのような特徴があるのでしょうか。我が国でも昨年より、一部の医薬品、医療機器の価格の再算定に、試行的な導入が始まりました。
 この経済学的分析のコンセプトを明確にし、分析設計時における注意事項と分析結果の理解についてご説明いたします。

  1. 医療資源における費用対効果分析
    1. ヘルステクノロジーアセスメント、HTAとは?
    2. 費用対効果分析の基本的なコンセプトとトレンド
    3. 財政インパクト分析の基本的なコンセプトとトレンド
    4. 臨床試験とHTAのコンセプトの違い
  2. 費用対効果分析設計時の注意事項
    1. 分析方法の選び方;臨床試験かモデル分析か。
    2. 分析の視点;誰にとっての費用対効果か。
    3. 分析の期間の設定方法
    4. 効果の指標の選び方;QoLとUtility値
  3. 分析結果の理解・提示方法
    1. モデルの不確実性の扱い
    2. パラメーターの不確実性の扱い
    3. 意思決定に至るまで
  4. 将来展望
    • 質疑応答

第3部. リアルワールドデータを活用したHTAのポイント

(2017年10月24日 15:00〜16:30)

近年我が国においても、高騰化する医療費の適正化を目的に医薬品・医療機器の費用対効果評価の本格導入に向けた試行的導入がなされている。今後、薬価再算定時や製品の価値最大化において、リアルワールドデータをもちいたHTAの実施が益々重要となることが想定される。リアルワールドデータをもちいた情報創造について、事例を交えて紹介する。
  1. はじめに
    1. 日本における医薬品・医療機器の費用対効果評価導入とHTAの必要性
    2. HTAとは
  2. リアルワールドデータとは
    1. 我が国のリアルワールドデータの現状
    2. 各リアルワールドデータの特性
    3. 電子カルテデータ由来のリアルワールドデータ
  3. リアルワールドデータを活用した情報創造の実施
    1. プロダクトライフサイクルでみるリアルワールドデータ活用の概要
    2. プロダクトライフサイクル時期でみるリアルワールドデータ活用事例
      1. 製品の上市前にみるリアルワールドデータ活用事例
      2. 製品の上市時期にみるリアルワールドデータ活用事例
      3. 製品の成長期にみるリアルワールドデータ活用事例
      4. 製品の成熟期にみるリアルワールドデータ活用事例
  4. リアルワールドデータの活用と留意点
    • 目的に応じたデザイン・結果の解釈・活用のポイント
  5. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 正路 章子
    株式会社 メディリード
    シニアサイエンスエキスパート
  • 吉田 恵美子
    医療経済・マーケットアクセス
    コンサルタント
  • 小久保 欣哉
    二松學舍大学 国際政治経済学部 国際経営学科
    准教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/11 GCP監査の基礎と効果的な監査実施 オンライン
2024/6/11 PIC/S GMP Annex I改定セミナー オンライン
2024/6/12 再生医療等製品/細胞加工物の製造管理・品質管理におけるGCTP省令等ハード・ソフトの要求事項及び手順書を含むドキュメントの作成 東京都 会場・オンライン
2024/6/12 医療機器開発のための事業化戦略とプロジェクトマネージメント オンライン
2024/6/12 治験薬GMP基礎講座 オンライン
2024/6/12 インドの医薬品産業の最新規制と知的財産制度 オンライン
2024/6/12 実務経験をふまえた医薬品開発担当者のための人材育成プログラム (導入/継続教育) オンライン
2024/6/12 医療機器開発のための医療ニーズ/情報収集と開発戦略のポイント オンライン
2024/6/12 動物用体外診断薬における薬事規制と申請業務のポイント オンライン
2024/6/12 GMP事例集 (2022年版) 徹底解説セミナー オンライン
2024/6/12 Computer Software Assuranceセミナー オンライン
2024/6/12 デジタル時代のヘルスケアビジネスの立ち上げ方 東京都 会場・オンライン
2024/6/13 癒着防止材の各種外科での選択・使用法と今後求められる製品像 オンライン
2024/6/13 滅菌製品の微生物 (バイオバーデン) 測定試験の基礎およびバリデーション要求と管理要求対応のポイント オンライン
2024/6/13 AIによって開発された医薬・診断技術の特許申請・知財保護戦略 オンライン
2024/6/13 QA部門のためのGMP文書・記録類の照査のポイント オンライン
2024/6/13 CAPAの具体的な実施方法セミナー オンライン
2024/6/14 分析法バリデーションのための統計解析入門と分析能パラメータ計算法および基準値設定法入門 東京都 会場・オンライン
2024/6/14 プログラム医療機器 (SaMD) 開発における薬事規制および承認申請のポイント オンライン
2024/6/14 GMP超入門講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/30 生体センシング技術の開発とヘルスケア、遠隔診断への応用
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/31 機械学習・ディープラーニングによる "異常検知" 技術と活用事例集
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/9/30 5G時代のデジタルヘルスとその事業化