技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品製造環境における適切なモニタリング管理

医薬品製造環境における適切なモニタリング管理

~リスクマネジメントに基づき、効率よく実施する方策を解説~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年9月29日(金) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部. リスクベースアプローチに基づく製造環境モニタリングの実施

(2017年9月29日 10:30〜14:15)

 医薬品は、「薬機法」 第56条 (販売、製造等の禁止) の8号に微生物管理が規定され、ここでの製造環境微生物モニタリングは、重要な管理項目の一つである。 一方、PIC/S GMPガイドライン導入に当たり、日本のGMPとの6つのギャップについて施行通知で行うことになり、この1つに品質リスクマネジメントの活用がある。また、ICHQ9「品質リスクマネジメントに関するガイドライン」がある。このリスクマネジメントに基づき製造環境モニタリングを効率よく実施する方策を解説する。

  1. 医薬品の微生物管理に関する基礎情報
    1. 医薬品の品質保証、微生物管理の目的
    2. 日本薬局方の制改定と薬局方の国際調和
    3. ICHの現状と今後
    4. 品質リスクマネジメントについて
  2. 製薬用水の品質管理
    1. 製薬用水の日常的管理、定期的管理
    2. 製薬用水のサンプリング
    3. 製薬用水の微生物モニタリング法
    4. 製薬用水の警報基準値と処置基準値
  3. 医薬品製造区域の環境微生物モニタリング法
    1. 環境微生物のモニタリング
      1. 製造環境のモニタリング関連情報の現状
      2. 環境微生物モニタリングの目的
      3. 環境微生物モニタリングプグラムの手順書
      4. 環境微生物モニタリング頻度
    2. 環境微生物のサンプリング
      1. サンプリグ条件とサンプリグポイントの選定
      2. サンプリグ時及びサンプリグ後のサンプルの取り扱い上の注意点
    3. 環境微生物測定法
      1. 環境浮遊菌数測定法
      2. 表面付着菌数測定法
      3. 落下菌数測定法
    4. 環境微生物の生菌数試験法
      1. 培養法と分析法バリデーション
      2. 微生物迅速試験法の適用について
    5. 環境微生物の性状検査と迅速同定法
    6. 医薬品製造区域の分類と環境微生物評価基準
  4. まとめ
    • 質疑応答

第2部. 微生物迅速計測とリアルタイムモニタリング法

(2017年9月29日 14:30〜16:00)

 医薬生産における迅速な微生物検出・計測/計数化・同定の技術が登場して久しく、迅速測定法を応用するチャレンジが試みられています。また、この技術応用を公的に位置づけようとするガイドラインの確立も平行して模索されています。日本薬局方17改正においても、その参考資料に微生物迅速試験法のチャプターが新たに追加されました。
 本セミナーでは、主要地域・団体が規定する公的ガイドラインが示す応用とバリデーションに向けての考え方を共通的要素と固有の要素に注目して紹介します。 最後に、弊社が取り組んでいる実時間プロセスモニタリングへの応用について、無菌環境における環境モニタリングと精製水の微生物濃度モニタリングに適用される製品の性能要件と事例を紹介します。

  1. 実時間オンライン微生物計測法によるモニタリングの概要
    1. 自家蛍光法の原理と応用
    2. 各種迅速計測法との応用目的差異
  2. バリデーションガイドライン
    1. 日本薬局方17改正における微生物迅速計測法応用への理念
    2. USPにおけるバリデーションガイドライン
    3. PDAが提唱する応用へのバリデーションガイドライン
    4. EPガイドライン改訂の方向性
  3. 応用事例
    1. 気中浮遊菌計測性能のバリデーション
    2. グレードAの応用事例
    3. 水中微生物計測性能のバリデーション
    4. 製薬精製水プラントでの計測事例
    • 質疑応答

講師

  • 小田 容三
    NPO-QAセンター
    顧問 / GQP・GMPコンサルタント
  • 松田 昭
    アズビル 株式会社 ビルシステムカンパニー EPS事業推進室

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/12/26 再生医療等製品/細胞治療製品における規制要件の理解と申請書作成のポイント (入門講座) オンライン
2024/12/26 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/27 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/27 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/27 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/27 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2025/1/6 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/6 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2025/1/7 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2025/1/8 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2025/1/8 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2025/1/8 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2025/1/8 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2025/1/9 注射剤の異物検査の方法と基準設定及び異物低減方法 オンライン
2025/1/9 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2025/1/9 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン
2025/1/9 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/10 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書