技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

中分子・高分子の経皮吸収促進技術

核酸・タンパク質の経皮投与を目指した

中分子・高分子の経皮吸収促進技術

~イオントフォレシス・エレクトロポレーションのメカニズムと実例から学ぶ~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年6月13日(火) 12時50分 17時10分

プログラム

第1部. 核酸医薬・タンパク質の皮内投与技術

(2017年6月13日 12:50〜14:50)

 核酸医薬やタンパク質等の非侵襲的な皮内投与は、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患に対する理想的な治療法となりうる。近年、我々は核酸医薬やタンパク質の微弱な電流を用いた皮内投与技術 (イオントフォレシス) によって、皮内に送達し、特異的遺伝子の抑制等に成功している。講演では、具体的な実例とその機構について紹介する。

  1. イオントフォレシス
    1. 基本的原理と過去の例
    2. 薬物送達における問題点
  2. イオントフォレシスによるナノ粒子の皮内投与
    1. インスリン封入ナノ粒子の皮内投与による血糖値抑制
    2. 抗酸化酵素封入ナノ粒子の皮内投与による紫外線皮膚障害の抑制
    3. がん抗原ペプチド担持ナノ粒子の皮内投与による抗腫瘍効果
  3. イオントフォレシスによる核酸医薬の皮内投与
    1. siRNAの皮内投与による炎症性サイトカイン遺伝子抑制
    2. CpGオリゴDNAの皮内投与による抗腫瘍効果
  4. 微弱電流による皮内送達メカニズム
    1. 皮内浸透メカニズム
    2. 細胞内送達メカニズム
    • 質疑応答

第2部. 経皮吸収製剤の開発のための経皮吸収促進技術

(2017年6月13日 15:10〜17:10)

 電気化学的療法におけるイオントフォレーシスやエレクトロポレーションは低分子から高分子の広範囲な分子量の経皮導入が可能であり、その有用性に期待されている。講演では、電気的駆動力を用いた経皮吸収促進技術の基礎から導入効果に対する最適条件について解説する。

  1. 角層のバリア機能と経皮吸収の基礎知識
    1. 角層のバリア機能
    2. 皮膚から物質を吸収させるための条件
    3. 物質の皮膚透過性に影響を及ぼすパラメータ
  2. 経皮吸収促進法の原理
    1. 物理化学的促進法
    2. 各種の経皮吸収促進法の概要
  3. イオントフォレーシスの最適条件
    1. イオントフォレーシスの原理
    2. イオントフォレーシスにおける最適な導入条件
  4. エレクトロポレーションと電気化学療法への応用
    1. エレクトロポレーションの原理
    2. 電気化学療法との組合せによる新しい経皮導入への応用
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/18 医薬品QA業務 実務講座 オンライン
2025/6/18 フィラーの表面処理と樹脂への複合化・分散技術 オンライン
2025/6/18 インドの医薬品産業の最新規制と知的財産制度 オンライン
2025/6/18 ゼロから理解したい人のためのCMC安定性試験レギュレーション オンライン
2025/6/18 次世代のADC (抗体薬物複合体) の市場動向/知財の現状 および位置選択的抗体修飾・安定リンカー技術 オンライン
2025/6/18 ICH-E6 (R3) に対応したQMS構築とQbD・品質許容限界設定の考え方・逸脱対応 オンライン
2025/6/19 見落としやすい滅菌バリデーションの留意点 (バリデーションの深堀) とバイオバーデン測定等バリデーションの留意点 オンライン
2025/6/19 高分子難燃化とリサイクル オンライン
2025/6/19 GMP超入門 オンライン
2025/6/19 絶縁材料の劣化メカニズムと部分放電計測ならびに寿命評価 オンライン
2025/6/19 GMP監査・無通告査察実施時の対応ポイントとQA・QCの各対応 オンライン
2025/6/19 HPLC (高速液体クロマトグラフィー) 入門と使用時の留意点及びトラブルシューティング オンライン
2025/6/19 臨床試験実施段階での臨床試験マネジメントとQMS実装のポイント オンライン
2025/6/20 溶解度パラメータ (SP値、HSP値) の基礎、求め方、応用技術 オンライン
2025/6/20 医薬品製造現場におけるQuality Culture醸成とCAPAの推進 オンライン
2025/6/20 ポリウレタンの原料・反応・特性およびフォーム・塗料・複合材料用途の新技術 オンライン
2025/6/20 分析法バリデーションのための統計解析入門と分析能パラメータ計算および基準値設定法入門 オンライン
2025/6/20 振動分光法による医薬品原料の全数受入確認試験の事例およびPAT技術による製剤設計・工程設計の実践 オンライン
2025/6/20 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) の基礎と注意点 (Q&A) オンライン
2025/6/20 高分子材料の劣化メカニズムと高耐久化設計および劣化評価技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/2/20 医薬品製造を目的としたプロセス化学と薬事規制及び製薬企業の動向
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組