技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

薬物投与によって変化しやすい臨床検査値・異常と因果関係考察フロー

薬物投与によって変化しやすい臨床検査値・異常と因果関係考察フロー

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年4月25日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 臨床試験の担当者、関連する技術者

修得知識

  • 肝臓への影響を示す検査値変動
  • 腎臓への影響を示す検査値変動
  • 胆道系障害や溶血性障害による黄疸

プログラム

 生体に取り込まれた薬物のすべては、薬効を現した後は必ず排泄されなくてはならない。投与された薬物の代謝・排泄される速度が速すぎれば薬効が示される時間が短く、遅すぎれば蓄積して有害作用が出現する。このため医薬品の開発では、体内に取り込まれ薬効を示した後、適切な速度で代謝排泄される形態を目指す。取り込まれた薬物の多くは、主に肝臓で代謝され水溶性の化合物として排泄される。そのため薬物投与はそれ自体肝細胞に負荷となり、投与が過剰であったり、中間代謝物が次の段階に進まず蓄積するような場合には肝細胞にダメージを与える。薬物の中には、腎尿細管を直接傷害するものも多い。また、薬物が直接あるいは生体成分と結合することでアレルゲンとなり、皮膚症状や溶血を引き起こすこともある。
 本研修では、肝細胞の傷害マーカー、肝機能障害マーカー、腎尿細管傷害マーカー、腎機能障害マーカー、溶血データそれぞれの出現機構を、症例を交えて学習し、検査値異常が示す身体異常を正しく評価することを目的とする。

  • 序 代表的な薬物副作用症例の検討
    1. 薬物の代謝と排泄機構
    2. 肝臓への影響を示す検査値変動
      1. 軽度の肝細胞ダメージの場合、肝機能は低下していないがAST,ALT,LDHが高値となる。
      2. 真に肝機能障害が起きた場合の検査値変動とは何か。
        肝機能を反映する項目にはアルブミン、コリンエステラーゼ、凝固因子、ビリルビン、アンモニアなどがある
    3. 腎臓への影響を示す検査値変動
      1. 糸球体障害による検査値異常
        • 尿蛋白
        • クレアチニンクリアランス
      2. 間質障害での検査値異常:β2ミクログロブリン、NAG
    4. 胆道系障害や溶血性障害による黄疸
      1. 血中ビリルビン
        • 直接ビリルビン優位:胆道狭窄による
        • 間接ビリルビン優位:溶血 または、肝細胞での抱合能低下)
        • 血中胆道系酵素 (ALP. γGTPなど)
        • 尿中ビリルビンとウロビリノゲンの変動は
      2. 溶血性副作用の機序。血管内溶血と血管外溶血時の検査値変動の特徴。
        • 血中ハプトグロビン濃度
        • 尿ヘモグロビン
        • ヘモジデリン
        • 網赤血球数
          まとめの症例検討
    5. 質疑応答・名刺交換

講師

  • 福地 邦彦
    昭和医療技術専門学校
    特任教授 / 医師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/23 医薬品薬事・申請業務のための英文メディカルライティング基礎講座 オンライン
2024/7/23 非GLP試験での信頼性基準試験におけるリスクベースドアプローチを用いた信頼性保証 オンライン
2024/7/24 海外当局GMP査察に対するプレゼン、翻訳、バックルーム対応 オンライン
2024/7/24 CMC開発での生データの取り方・管理とDI及びQC実施 オンライン
2024/7/24 海外製品導入/導出品のCTD-Q (CMC申請資料) 作成の留意点 オンライン
2024/7/24 医薬品品質リスクマネジメントセミナー オンライン
2024/7/25 凍結乾燥製剤の設計とスケールアップ対策ならびにトラブル防止の具体的ポイント 東京都 会場・オンライン
2024/7/25 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練/文書管理における逸脱防止のノウハウ オンライン
2024/7/25 現場事例から学ぶCSV (コンピュータ化システムバリデーション) の基礎と実務理解・考え方 オンライン
2024/7/25 PIC/S GMP Annex Iの観点をふまえたエンドトキシン試験・パイロジェン試験法 オンライン
2024/7/26 開発早期段階における患者数、売上、薬価予測 オンライン
2024/7/26 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2024/7/26 正確でロジカルかつ説得力のある販売予測の進め方 オンライン
2024/7/29 ICH-Q9改訂をふまえた品質リスクマネジメント/リスクアセスメント/リスク評価の具体的な進め方 オンライン
2024/7/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン
2024/7/29 バイオ医薬品・再生医療等製品におけるシングルユースの基礎とリスク管理・管理戦略・製造設計 オンライン
2024/7/30 バイオ医薬品における申請をふまえたCMCレギュレーション対応とCTD作成入門講座 オンライン
2024/7/30 医薬品不純物管理のための許容量 (PDE) 設定の基礎と実践 オンライン
2024/7/31 Excelスプレッドシートの運用管理・バリデーション方法と信頼性確保と当局指摘事例 オンライン
2024/7/31 医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望