技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

発泡樹脂の気泡構造制御と高強度化技術

発泡樹脂の気泡構造制御と高強度化技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年3月9日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • レオロジーの基礎
  • プラスチックの発泡成形の基礎

プログラム

第1部 車体軽量化のための樹脂の発泡成形技術

(2017年3月9日 10:30〜12:30)

  1. 発泡プラスチックの基礎
    1. 発泡プラスチックの構造
    2. 身近にある多孔質体
    3. 発泡成形とは
  2. 発泡成形に用いる発泡剤
    1. 化学発泡剤
    2. マイクロカプセル型発泡剤
    3. 物理発泡剤
      1. 物理発泡剤のプラスチックに対する溶解性
    4. 超臨界流体
  3. 発泡成形の種類
    1. バッチ発泡
    2. ビーズ発泡
    3. プレス発泡
    4. 射出発泡
    5. 押出発泡
    6. 発泡ブロー
  4. 微細発泡成形とは 開発の経緯とねらい
  5. 微細射出発泡成形
    1. 微細射出発泡成形の原理
    2. 微細射出発泡成形の設備
    3. 微細射出発泡成形の制御
    4. 微細射出発泡成形のベネフィット
    5. 微細射出発泡成形で想定されるトラブルと対策
    6. 微細射出発泡成形品のスワールマーク改良技術
    7. 微細射出発泡成形の金型設計
    8. 微細射出発泡成形の製品設計
  6. コアバック発泡
    1. コアバック発泡の原理
    2. コアバック発泡の金型
    3. コアバック発泡のベネフィット
    4. コアバック発泡の制御
  7. 発泡に適した材料
    1. ナイロン系
    2. ポリプロピレン系
  8. 実用例
    • 質疑応答

第2部 発泡成形に関連する樹脂のレオロジー特性と制御

(2017年3月9日 13:15〜14:45)

 プラスチックは典型的な粘弾性物質であり、その成形加工時の振る舞いは単純ではない。
 発泡成形性を向上するにはプラスチックの粘弾性挙動に関する基本的な知識、加工性との関連について基本的な知識を修得する必要がある。

  1. はじめに レオロジーとは
  2. レオロジーの基本的な考え
    1. 変形と応力
    2. 粘弾性
    3. ゴム
  3. 溶融プラスチックのレオロジー
    1. ゴム状領域とからみ合い点間分子量
    2. 線形粘弾性
      • 貯蔵弾性率
      • 損失弾性率
      • 緩和時間
      • ゴム状平坦弾性率
    3. 温度時間換算則
      • WLF式
      • 流動の活性化エネルギー
      • van Gurp-Palmenプロット
    4. 伸長粘度
      • 線状・分岐高分子の伸長流動挙動
  4. 発泡成形性の改良
    1. レオロジー制御の具体例 ポリスチレン
      • ポリエチレン
      • ポリプロピレン
      • ポリ塩化ビニル
      • ポリエステル
      • 粒子充填系
    2. 核剤としての無機粒子充填
    3. 核剤としての有機充填剤
    • 質疑応答

第3部 セルロースナノファイバーの発泡プラスチックへの複合化

(2017年3月9日 15:00〜16:30)

  1. CNFについて
    1. 性質と製法,用途
    2. CNF強化プラスチックの製法,特性
  2. CNF強化ポリプロピレンの発泡成形
    1. 発泡核剤効果
    2. 気泡成長抑制効果
    3. 発泡体強化効果
  3. 変性CNF強化ポリエチレンの発泡成形
    1. 材料の流動性、発泡体の気泡構造・機械的特性におけるCNF変性の効果
    2. 超臨界流体を用いた発泡射出成形 (Mucell)
  4. 変性CNF強化ポリアミド6の発泡成形
    1. 窒素ガスを用いた発泡射出成形
    2. 材料組成が気泡構造と機械的物性に与える影響
    3. 発泡条件が気泡構造と機械的物性に与える影響
    4. 変性CNF強化ポリアミド6の熱的特性
    • 質疑応答

講師

  • 秋元 英郎
    秋元技術士事務所
    所長
  • 杉本 昌隆
    山形大学 大学院 理工学研究科
    准教授
  • 伊藤 彰浩
    地方独立行政法人 京都市産業技術研究所 高分子系チーム
    主席研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/12 高分子材料の劣化診断、寿命予測 オンライン
2024/11/12 プラスチックの耐候性向上に関する添加剤の特性と活用のコツ オンライン
2024/11/13 動的粘弾性測定 オンライン実習講座 オンライン
2024/11/13 異種材料接着のメカニズムと接着界面の密着性評価 オンライン
2024/11/13 リグニンの構造・特性と産業利用の可能性 オンライン
2024/11/14 プラスチック金型の特徴と加工・選択技術 オンライン
2024/11/14 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2024/11/14 粘着・剥離現象の基礎と可視化・モデリング事例 オンライン
2024/11/14 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2024/11/15 各樹脂別の難燃化技術と難燃剤のブリードアウト、その対策 オンライン
2024/11/15 レオロジーの基礎とチクソトロピー オンライン
2024/11/19 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/19 高分子材料における劣化メカニズムとケミカルリサイクル技術 オンライン
2024/11/19 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/20 塗布・乾燥工程の基礎と高均質薄膜作製のポイント オンライン
2024/11/21 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 会場・オンライン
2024/11/21 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/11/21 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン
2024/11/22 マレイン酸変性による樹脂複合材料の界面密着性向上とその構造分析 オンライン
2024/11/22 押出混練機内の樹脂挙動と混練評価、最適化技術 東京都 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/4/1 ファインバブル (微細泡) 活用技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 ファインバブル (微細泡) 活用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/20 発泡成形・中空成形・圧空成形の量産実施に向けての準備と、環境負荷低減の具体的な手段の解説
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価