技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウムイオン二次電池の特性評価法の基礎と応用

リチウムイオン二次電池の特性評価法の基礎と応用

~充放電特性の解析、劣化評価、交流インピーダンス測定・評価など~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、インピーダンス法を用いたリチウムイオン二次電池の特性評価について基礎から応答スペクトルの解析など詳解するいたします。

開催日

  • 2017年2月28日(火) 10時30分16時30分

受講対象者

  • リチウム二次電池 (LIB) の材料開発や評価法の開発に関わる研究技術者
  • リチウム二次電池に関する研究プロジェクト企画者やマネージャー
  • リチウム二次電池と関わる技術者
    • 電池メーカー
    • 自動車メーカー
    • メンテナンスメーカー等

修得知識

  • リチウムイオン二次電池の仕組み
  • 充放電特性の見方
  • 直流パルス応答の意味
  • 交流インピーダンス法から得られるスペクトルの意味
  • 電池状態把握の診断

プログラム

 モバイル機器用途から、定置型蓄電、車などの大型用途まで、リチウム二次電池の市場はさらに広がりを見せています。そのために、リチウム二次電池の状態把握、安全性の確保がとても重要な開発課題になっています。
 そこでこの度、新規参入企業や新たに研究を始められた初学者にも分かりやすいように、リチウムイオン二次電池の特性評価法、特に充放電曲線の解析、インピーダンス特性・評価について基礎からじっくりと解説します。最新の開発測定法も紹介し、周辺の研究課題を明らかにします。
 最初に、リチウム二次電池を理解する上で、少なくとも必要である基礎概念の解説を行います。
 次に、特性評価のために汎用されている充電放電曲線、サイクリックボルタモグラムの直流法と比較しながら、交流インピーダンス法の解説とその応答スペクトルの解説も行います。
 講義終了後には、受講者の講演内容に関するご質問に可能な範囲で回答いたします。

  1. 電池反応の基礎
    1. 反応の基礎概念
      1. 酸化還元電位、ネルンストの式、電気二重層、出力電位、
      2. ガスー格子モデル
      3. 電極反応とは、過電圧、分極
    2. 電極反応速度
    3. リチウムイオンの拡散過程
  2. 正・負電極用活物質のレドックス応答とその解析・評価
    1. 負極のレドックス応答
    2. 正極のレドックス応答
    3. 正・負電極でのレドックス応答
  3. 直流各種評価法
    1. 充放電曲線 (エネルギー密度、レート特性、Newman モデル)
    2. 充放電曲線の微分特性 ( OCV曲線とdV/dQ曲線)
    3. パルス法
  4. 交流インピーダンス評価法
    1. 測定法
      1. FRIと高速フリーリエ変換法 (FFT) の特徴
      2. 評価モデル等価回路
      3. 活物質球状粒子表面上膜 (SEI) 界面と等価回路
      4. 固体粒子/電解液界面での各種パラメータ
      5. 最近の報告例のいくつか
    2. 求められたインピーダンススペクトル (EIS)
      1. EISの温度、およびSOC依存性
      2. 3D表示化
  5. インピーダンス法による劣化診断および寿命診断
    1. 市販電池でのインピーダンス応答
    2. 評価用等価回路およびカーブフィッティング
    3. 劣化挙動との関連性
    4. 劣化度評価と寿命推定 (機械学習法)
  6. 電池の性能確保に向けて
    1. 電池作製プロセス
    2. 界面制御
    3. 化学修飾
    4. 安全性対策
  7. おわりに

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 会議室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/5 電池リサイクルにおける国内外の法規制と動向 オンライン
2025/8/8 フュージョンエネルギー (核融合発電) 研究の最新動向と炉壁用異材接合技術の開発 オンライン
2025/8/13 廃リチウムイオン電池からの資源回収技術の動向と今後の展望 オンライン
2025/8/19 変革する電力システムの保安を担う事業構造・要員問題と解決のキーとなる自発的・自律的な組織文化づくりへの挑戦 東京都 会場・オンライン
2025/8/20 リチウムイオン電池のバインダーの基礎と開発動向 オンライン
2025/8/21 洋上風力発電事業の取り組みと浮体式洋上風力実証事業で目指す社会実装 東京都 会場・オンライン
2025/8/25 LiB電極作製におけるウエットプロセスとドライプロセス オンライン
2025/8/26 LiB電極作製におけるウエットプロセスとドライプロセス オンライン
2025/8/27 燃料電池、水素・アンモニアエネルギーの最新動向と今後日本企業がとるべき事業戦略 東京都 会場・オンライン
2025/8/28 リチウムイオン電池バインダーの技術展望 オンライン
2025/8/29 分散電源ならびに電力系統の基礎と安定運用制御の具体的ポイント オンライン
2025/8/29 スラリー中の粒子分散制御及び評価の要点 オンライン
2025/8/29 バッテリマネジメントシステムの基礎とバッテリパックの設計手法 オンライン
2025/8/29 ペロブスカイト太陽電池の技術開発の現状と展望 東京都 オンライン
2025/9/2 バッテリマネジメントシステムの基礎とバッテリパックの設計手法 オンライン
2025/9/4 電力需給逼迫と電力価格、蓄電池を取り巻く日本企業の事業戦略 オンライン
2025/9/8 NEDO : 持続可能な航空燃料 (SAF) を巡る国内外の最新動向と技術開発の最前線 東京都 会場・オンライン
2025/9/10 燃料電池、水素・アンモニアエネルギーの最新動向と今後日本企業がとるべき事業戦略 東京都 オンライン
2025/9/12 水素関連の大規模インフラ計画 東京都 会場・オンライン
2025/9/12 バイオマスを原料とした化学品製造の最新動向と日本市場におけるビジネスの可能性 会場・オンライン

関連する出版物