技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子材料の劣化・変色対策

高分子材料の劣化・変色対策

~メカニズム・添加剤作用機構・評価~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、高分子の分析・評価技術、添加剤の適切な配合法、高分子材料の劣化と対策について詳解いたします。

開催日

  • 2017年2月27日(月) 11時00分 17時00分

修得知識

  • 高分子材料の光、熱、水による劣化と対策
  • 添加剤の適切な配合法
  • 高分子の分析・評価技術
  • 高分子の劣化・変色の原因と対策

プログラム

第1部 高分子材料の劣化・変色メカニズムと添加剤作用機構

(2017年2月27日 11:00〜14:45)

 有機化合であるポリマー材料は、その製造、加工、使用において化学的劣化を受ける。
 この劣化は主に自動酸化反応による有機材料のダメージである。
 本セミナーでは、劣化の原因およびそれに対する有効的な対処法としての添加剤の役割と添加剤の高性能化について解説する。

  1. ポリマーの劣化機構
    1. 劣化と自動酸化反応
    2. 熱劣化と光劣化
    3. ポリマーの変色
  2. ポリマーの安定化
    1. 酸化防止剤の役割
    2. フェノール系酸化防止剤
    3. イオウ系酸化防止剤
    4. リン系酸化防止剤
    5. 紫外線吸収剤
    6. ヒンダードアミン系光安定剤
  3. 添加剤の相互作用
    1. 相乗作用
    2. 拮抗作用
  4. 添加剤の研究法
  5. 酸化防止剤の高機能化
    • 質疑応答

第2部 高分子材料の耐光 (候) 性試験の課題と劣化評価

(2017年2月27日 15:00〜17:00)

 耐候性試験は、長時間かかり、多くの労力と費用がかかる厄介な試験である。結果を早く得るために、人工促進試験機が使用されるが耐候性試験機は多くの種類があり、得られるデータはバラツキが多い。試験機の特徴や内容を理解しないと、再現性のあるデータが得られない。
 試験機メーカが劣化因子をどのようにコントロールしているか、その内容をユーザーがどの程度知っているかが、試験精度と再現性をよくするポイントである。
 これらの解説と試験条件を変動させたらどうなるか? など紹介する。

  1. 「たいこうせい」 とは何か? 何故行うのか?
    1. 促進耐光 (候) 性試験 (機) とは何か?
    2. 企業におけるクレーム対応
    3. 耐光 (候) 性試験の規格とポイント
    4. 耐光 (候) 性に関して、間違われやすい一般概念
  2. 耐光 (候) 性試験の種類
    1. 耐候性試験の分類
    2. 人工促進耐候性試験機の種類
  3. 屋外暴露と人工促進暴露の関係
    1. 暴露環境が変動する試験は、再現性のある試験方法か?
    2. 相関性か促進性か、どちらの性能を追求するか?
  4. 各種試験機の特徴と課題
    • キセノン
    • サンシャイン
    • メタハラなど
  5. 人工促進試験機に取り込める劣化要因と再現性向上
    1. その他
  6. ランニングコスト 耐候性試験はお金がかかる!
  7. 試験条件設定違いによる試験データの紹介
  8. 劣化評価の見える化
    - カッピング試験法 –
    • 質疑応答

講師

  • 山口 和男
    工学院大学 工学部 応用化学科 高分子合成化学研究室
    講師
  • 木嶋 芳雄
    クレスール 株式会社
    取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/28 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/5/28 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/5/29 次世代バイオプラスチックの台頭と破壊的イノベーションのすすめ オンライン
2024/5/29 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/5/29 高分子微粒子における各種合成法の基礎と形状制御・評価技術 オンライン
2024/5/29 EUVレジスト材料開発と評価・プロセス技術 オンライン
2024/5/29 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/5/30 高分子材料の劣化 オンライン
2024/5/30 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/5/30 エポキシ樹脂の基礎と設計・制御・評価・応用技術の必須知識 オンライン
2024/5/30 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2024/5/30 高分子材料の構造・物性とラマン・赤外分光法による評価 オンライン
2024/5/30 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) オンライン
2024/5/31 電動化 (EV駆動等) モータと回路基板の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた、樹脂材料開発と絶縁品質評価技術 オンライン
2024/5/31 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2024/5/31 Tダイ成形機の基礎とフィルム成形トラブル対策 会場
2024/5/31 二酸化炭素 (CO2) 、二硫化炭素 (CS2) を原料とする高分子材料の合成技術と応用 オンライン
2024/5/31 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
2024/6/4 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/6/4 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン