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車載用タッチパネルの要求仕様と開発動向

車載用タッチパネルの要求仕様と開発動向

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年2月24日(金) 10時30分 17時00分

受講対象者

  • 車載ディスプレイ、車載タッチパネルに関連する技術者
    • デバイス、プロセス、材料開発技術者
    • 関連のビジネス企画・マーケティング担当者

修得知識

  • 車載用ディスプレイおよびタッチパネルの市場および技術動向
  • 車載用タッチパネル関連の部材開発動向
  • タッチパネル電極材料およびプロセスの技術動向
  • 車載用タッチパネルに求められる要求仕様と、それを実現するための要素技術、今後の開発動向
  • オプティカルボンディング用シリコーンOCR材料に関する最新技術動向
  • 材料選定における注意点

プログラム

第1部 車載用タッチパネルの要求仕様と開発動向

(2017年2月24日 10:30〜11:50)

 ポストスマートフォンとして車載用ディスプレイおよびタッチパネルが注目されている。タッチパネルの市場および技術動向を議論する上で、ディスプレイの動向抜きにタッチパネルを語れない。そこで先ず、ディスプレイの動向を概説し、タッチパネルについて詳細に述べる。
 車載用は民生用と開発から量産に至るプロセス及び要求性能は大きく異なる。中でも、直射日光下での視認性は重要であり、反射防止の原理と対策技術を紹介する。曲面および立体形状 (3D) 表面へのタッチパネルの要求が高まっている。というのは、自動車のダッシュボードやリモコンなどの入力デバイスとしての機械的なスイッチを無くしデザインの自由度を高めたいことに起因する。
 これらの要求に応えるためのITO代替材料や3Dタッチパネルの最新技術動向についても触れる。

  1. 車載ディスプレイシステムの市場動向
  2. 車載ディスプレイ技術動向
    1. SID2016 GMの講演紹介
    2. 車載用と民生用の違い
    3. 車載用AMOLEDの動向
  3. 車載用タッチパネルの市場および技術動向
  4. 車載用タッチパネル
    1. 抵抗膜式
    2. 投影型静電容量式
  5. タッチパネルの構造と内蔵化の目的
  6. JDIの曲面内蔵型 LTPS TFTLCD
  7. 反射防止の原理と対策技術
    1. ダイセル
    2. 住友化学
  8. ITO代替材料
    1. D形状タッチパネル
  9. まとめ
    • 質疑応答

第2部 : 車載用静電容量方式曲面・異形タッチパネルの開発

(2017年2月24日 12:30〜13:40)

 スマフォ、タブレットなどの普及に伴い、静電容量方式タッチパネルの車載用途への搭載が広がりを見せています。 また、ディスプレイ用途の多様化、安全性・快適性の追求、さらにはデザイン性の向上など、車室内のコックピットにおけるタッチパネルの位置付けは、従来の表示部材上のインプットデバイスの役割に加え、統合コックピットシステムを構成する主要部材の一つとして、大きく変わりつつあります。
 本講演では、車載用タッチパネルに求められる要求仕様と、それを実現する要素技術、および使いやすさ、デザイン性を追求した曲面、異形タイプのオーバーレイ一体型タッチパネルの開発について説明します。また、今後のHMI、要素技術開発の取組みについても概説します。

  1. 車載用タッチパネルに求められる基本特性
    1. タッチパネルの基本構造、主な特徴 (抵抗膜方式、静電容量方式)
    2. 光学特性 (視認性)
    3. 表面機能性
    4. 感度、位置精度
    5. 信頼性、耐久性
  2. 曲面、異形タッチパネルの開発
    1. 市場動向
    2. 基本構造
    3. 樹脂製オーバーレイ (カバーレンズ) の生産プロセス、特徴
    4. 静電容量方式センサ
    5. 貼り合わせプロセス開発
    6. 高信頼性を支える主要技術
  3. 今後の開発取組みについて
    1. センサの開発 (大画面化、曲面・異形への追従性向上)
    2. さらなる視認性向上に向けて
    3. 安全性、快適性向上に向けた新たなHMIデバイスの開発
  4. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 : オプティカルボンディング用シリコーンOCR材料の紹介

(2017年2月24日 13:50〜15:00)

 オプティカルボンディング用シリコーンOCR (Optical Clear Resin) 材料は、従来のアクリル系材料に比べ、光学特性の熱安定性、寸法安定性、耐候性に優れることから、車載用ディスプレイや大型ディスプレイ、屋外用ディスプレイ等の静電容量式タッチパネルの視認性向用材料して、近年急速に需要が拡大している素材である。
 本講ではオプティカルボンディング用シリコーンOCR材料の特性並びに車載用ディスプレイに求められる特性や使用方法、および最新技術動向について紹介する。

  1. シリコーンとは
  2. オプティカルボンディングとは
  3. 車載用ディスプレイのオプティカルボンディング材料に求められる特性
  4. オプティカルボンディング用シリコーンOCR材料の特性
  5. オプティカルボンディング用シリコーンOCR材料とアクリル系材料との比較
  6. オプティカルボンディング用シリコーンOCR材料の使用方法
  7. 弊社製品のご紹介 (製品ラインナップ、特徴、各種信頼性データ)
    • 質疑応答・名刺交換

第4部 : 2D平面形状・3D曲面形状に対応する貼り合わせ技術

(2017年2月24日 15:10〜16:30)

 当社はこれまでにモバイル製品の2Dラミネートプロセスを搭載した量産装置を数多く開発して参りました。その流れはディスプレイの多様化に伴い広がっており、特に曲面貼りのニーズが急激に高まっております。
 本講演では、最新の粘・接着剤と貼り合わせ技術を動画も交えながら詳しく解説いたします。

  1. 会社紹介
    1. 会社紹介
    2. 製品ラインナップ
  2. ディスプレイの多様化
    1. ディスプレイの変遷
    2. 薄く・軽く・曲がる・割れないデバイスの登場
    3. ディスプレイの多様化
  3. 貼り合せと粘・接着剤
    1. モバイル製品の貼り合せ
    2. どうして貼り合せるの?
    3. 光学粘着剤OCA
    4. 光学接着剤OCR
    5. 粘・接着剤の比較
  4. 貼り合せプロセス
    1. フィルムラミネートプロセス
    2. ガラスラミネートプロセス
    3. 曲面ラミネートプロセス
  5. ディスプレイの多様化に対する提案
    1. スリムベゼル
    2. 大型ディスプレイ
    3. 車載CID
    4. OCAを使用する場合の注意点
    5. OCRを使用する場合の注意点
    6. 曲面貼りする場合の注意点
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 鵜飼 育弘
    Ukai Display Device Institute
    代表
  • 小宮 宏文
    パナソニック 株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 メカトロニクス事業部 インプットデバイスビジネスユニット 技術二部
    新製品企画担当部長
  • 平澤 俊和
    旭化成ワッカーシリコーン 株式会社 技術本部 技術2部
  • 佐伯 和幸
    株式会社 SCREENラミナテック 営業推進部
    部長

会場

AP浜松町

B館 地下1F C会議室

東京都 港区 芝公園2-4-1 芝パークビルB館地下1F
AP浜松町の地図

主催

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受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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