技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリイミドの特性と高機能化のための分子・材料設計

ポリイミドの特性と高機能化のための分子・材料設計

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ポリイミドの基礎から解説し、高機能化、複合化技術、ポリイミドの応用について詳解いたします。

開催日

  • 2017年2月16日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ポリイミドの応用製品に関連する技術者
    • 絶縁基板
    • フレキシブルプリント基板
    • 半導体素子の保護膜
    • 航空宇宙 など
  • ポリイミドに関連する技術者

修得知識

  • ポリイミドの基礎
  • ポリイミドの高機能化
  • ポリイミドの複合化技術
  • ポリイミドの応用

プログラム

 耐熱・電気絶縁性に優れるポリイミドは、エレクトロニクス分野の発展により、耐熱・絶縁性以外にも、低線膨張性、可溶性、低誘電性や無色透明性などの機能が要求されるようになり、化学構造を変えることや、他の物質との複合化、成型法を改良するなどして高機能化が行われています。
 本講演では、まず、基礎となるポリイミドの合成から成型法、熱的性質を説明します。次に、ポリイミドを機能化するために要求される分子構造、成型法の違いから生じる性質の違い、ポリイミドの機能化ついて説明します。また、応用研究としてナノパターン化ポリイミドの作製やシリカとの複合化の研究についても説明します。最後に、それらをまとめてポリイミドの性質に影響を及ぼす要因について解説し、ポリイミドの機能化研究開発に役立てるような内容にしたいと考えております。

  1. ポリイミドの合成法と基本的な性質
    1. 代表的ポリイミド
      • Kapton
      • UpilexS
      • UpilexRなど
    2. ポリイミドの合成法 (二段階合成法)
    3. ポリイミドが使われている電子部品とその作製に伴い要求される性質
      • フレキシブル銅張積層板等
      • フレキシブル回路基板
      • LSI
    4. ポリアミド酸 (ポリイミド前駆体) 溶液の粘度 (保存上の注意点)
  2. ポリイミドの熱的性質
    1. ガラス転移温度、融点、動的粘弾性特性
    2. 熱可塑性ポリイミド、非熱可塑性ポリイミド、熱硬化性ポリイミド
    3. ポリイミドの構造とガラス転移温度の関係
    4. ポリイミドの構造と熱安定性の関係
  3. ポリイミドに要求される性質
    1. 金属との接着性
    2. 低線膨張性
    3. 可溶化、一段階合成法
    4. 低誘電性
  4. 線状、Z型の酸無水物からのポリイミドの性質 (熱的性質、溶解性、非誘電率) の比較
  5. 応用研究
    1. ナノパターン化ポリイミドの作製
      • ポリイミドの構造と色の関係
      • 低吸光性のポリアミド酸エステルから高弾性率を有するポリイミドパターンの作製
      • 感光性ポリイミドを用いるポリイミドパターンの作製
      • ナノインプリントリソグラフィーを用いるポリイミドパターンの作製
    2. ゾルーゲル法によるポリイミド – シリカ複合体の作製とエナメル線の絶縁層への応用
  6. ポリイミドの性質に影響を及ぼす要因

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/30 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) オンライン
2024/5/31 電動化 (EV駆動等) モータと回路基板の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた、樹脂材料開発と絶縁品質評価技術 オンライン
2024/5/31 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2024/5/31 Tダイ成形機の基礎とフィルム成形トラブル対策 東京都 会場
2024/5/31 二酸化炭素 (CO2) 、二硫化炭素 (CS2) を原料とする高分子材料の合成技術と応用 オンライン
2024/5/31 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
2024/6/4 バイオマスプラスチック/生分解性プラスチックの開発動向と海洋分解を含めた将来展望 大阪府 会場・オンライン
2024/6/4 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/6/4 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/6/5 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/6/5 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/6 ゴムの架橋と特性解析・制御 オンライン
2024/6/6 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/6/7 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 大阪府 会場
2024/6/10 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/6/10 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2024/6/11 機械加工技術 オンライン
2024/6/11 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/6/11 各種プラスチック成形品の破損トラブルと原因解析 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/6/24 車載用主機モータの絶縁技術
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/5/28 微量ガスの高感度分析方法
2011/11/25 アクリル酸エステル 技術開発実態分析調査報告書