技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

がんペプチドワクチンの治療効果とその安全性

がんペプチドワクチンの治療効果とその安全性

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年2月13日(月) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部. 進行再発乳癌に対するがんペプチドワクチン療法の臨床研究

(2017年2月13日 10:00〜11:30)

 国内外の薬事承認状況で、乳癌に推奨される免疫療法はない。乳癌に対するペプチドワクチン療法は大学および研究機関を中心に行われていたり、過去に行われたことがある。
 今回、われわれが行った多施設共同臨床研究の安全性・有効性について紹介し、浮き彫りになった問題点と今後の課題について述べる。

  1. 乳癌について
    1. 乳癌の現状
    2. 乳癌の集学的治療
    3. 乳癌の個別化治療
  2. 癌の免疫療法
    1. 癌の免疫療法の現状
    2. 乳癌の免疫療法の現状
    3. 乳癌のがんペプチドワクチン
  3. 進行再発乳癌に対する新規がんペプチドワクチン療法
    1. 腫瘍抗原の同定
    2. 患者選択基準
    3. 投与方法
    4. DTH (遅延型過敏) 反応
    5. 目的
    6. 結果
      1. 患者背景
      2. 安全性評価
      3. 有効性評価
      4. 特異的免疫誘導評価
  4. 症例提示
  5. 乳癌に対するがんペプチドワクチン療法の問題点と課題
    • 質疑応答

第2部. 治療応答性を予測するバイオマーカーの研究動向

(2017年2月13日 11:45〜13:15)

 がん免疫療法のトピックスを概説し、ペプチド療法の効果を予測するバイオマーカーについて、自験例を中心に解説。
 新しいプロトコールを作成するときに、除外すべき患者のマーカー、制御すべき負の免疫と、それに対応する薬剤について解説する。

  1. がん免疫療法のトピックス
    1. がんペプチド療法の現況
    2. がん免疫細胞療法の現況
    3. 免疫チェックポイント阻害剤の現況
  2. がん免疫療法のバイオマーカー
    1. ペプチド療法のバイオマーカー
    2. 有効症例を選択するバイオマーカー
    3. 制御すべき負の免疫病態
    4. 負の免疫病態を制御できる薬剤
  3. がん細胞療法のバイオマーカー
    1. 制御すべき負の免疫病態
    2. 負の免疫病態を制御できる薬剤
  4. ネオアンチゲン
    1. ネオアンチゲンとは
    2. ネオアンチゲンの探索
    3. ネオアンチゲン由来エピトープペプチドの探索
    4. ネオアンチゲンをターゲットとした免疫療法の展開
  5. 複合免疫療法の開発
    1. First in humanの臨床試験と成績
    2. 既存の薬剤を用いた複合免疫ペプチド療法の構築と成績
    3. 未来の免疫療法の展望
    • 質疑応答

第3部. テーラーメイドがんペプチドワクチン療法の実際

(2017年2月13日 14:00〜15:30)

 国のGE医薬品の採用拡大方針に従って、各施設がGE医薬品の採用を推進し、各施設間でGEの情報の共有も進みつつある。
 また、各施設でのGEの使用比率が大きく増加したことでGE医薬品の良い点と、患者からの情報や医師などの漠然とした不安なども含めた問題点も認識されるようになった。この問題点の解決策としてAGの採用がある。
 今回は病院薬剤部のAGに対する考え方などを伝えたい。

  • テーラーメイドがんペプチドワクチンとは
  • なぜHLA – A2, – A24以外のワクチンは開発されないのか?
  • HLA拘束性の壁の克服:汎HLA対応ワクチン
  • 個別最適化のための免疫検査 ・臨床成績
  • バイオマーカーの探索
  • ポストテーラーメイドワクチンの開発
  • 今後の展望
  • 質疑応答

第4部. がんペプチドワクチンの臨床研究の進め方、有効性・安全性評価

(2017年2月13日 15:45〜17:15)

次世代の医療シーズが患者にとって有益か否かを客観的に評価することは、実用化のための研究開発にとって不可欠なステップである。 がんワクチンの効果、安全性を信頼できるデータをもとに評価し、適切な手順を経て実用化に繋げるための、研究開発ロードマップの概要と、開発相ごとの研究デザイン、エンドポイントの考え方、臨床試験を実施する上で必要な関連事項について解説する。
  1. がんワクチンについて
  2. 基本的な開発ロードマップ
  3. 関連法規、各種ガイダンス
  4. 規制当局
  5. 臨床試験 (治験) の前に
    1. ICH – Q7 GMP (医薬品の製造管理および品質管理に関する基準) 、ICH – Q6A新医薬品の規格及び試験方法の設定
    2. 非臨床試験
  6. 臨床試験を通じたがんワクチンの効果、安全性評価
    1. 総論
    2. 第I相試験
    3. 第II相試験
    4. 第III相試験
    5. 第Ⅲb相臨床試験
    6. 早期探索的臨床試験
    7. 臨床試験の結果の解釈について
    8. 統計学的事項
  7. バイオマーカー
  8. 品質管理と信頼性の確保
  9. 有害事象への対応
  10. 臨床試験のための組織とプロジェクトマネジメント
    • 質疑応答

講師

  • 藤田 知之
    東京医科大学 茨城医療センター 外科 (乳腺)
    講師
  • 硲 彰一
    山口大学 医学部 先端がん治療開発学講座
    教授
  • 山田 亮
    久留米大学 先端癌治療研究センター がんワクチン分子部門
    部門長
  • 飯山 達雄
    国立国際医療研究センター 臨床研究センター インターナショナルトライアル部

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/30 医薬品・バイオ技術のライセンスと研究提携における「経済条件」 の決め方及びリスク対策 オンライン
2024/4/30 新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略 オンライン
2024/5/1 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/7 GMP査察の指摘事項をふまえたQA・バリデーションの考え方と対応/回答時の留意点 オンライン
2024/5/7 医薬品開発における事業性評価・ポートフォリオ分析と意思決定手法 オンライン
2024/5/7 安全性定期報告書等の作成にむけた安全性集積データの見方・評価と文章作成のコツ オンライン
2024/5/7 非GLP試験の書面調査と過剰に陥らない効率的な信頼性確保の基準 オンライン
2024/5/8 国内外査察指摘をふまえたGMP記録の残し方・管理と逸脱・OOS・OOT発生時の対応 (処理手順/フロー/線引き) オンライン
2024/5/8 化学プロセスのコスト削減 オンライン
2024/5/8 リアルワールドデータ (RWD) を活用するための薬剤疫学基礎セミナー オンライン
2024/5/8 中東主要国の薬事規制比較と現地対応手法 オンライン
2024/5/8 フロー合成・連続生産・マイクロリアクター/スケールアップコース (2日間) オンライン
2024/5/8 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/5/9 薬価申請・原価計算方法と交渉で有効なデータ取得ならびに資料作成の重要ポイント オンライン
2024/5/9 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/5/9 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/5/9 滅菌バリデーションの深堀と見落としがちな滅菌バリデーションの留意点、最新米国FDA等EO環境問題と代替滅菌プログラム動向、無菌性保証とパラメトリックリリース (PIC/S ANNEX17) とその推奨 オンライン
2024/5/9 滅菌の基礎と滅菌バリデーション入門 オンライン
2024/5/10 データインテグリティに対応した紙ベースのGMP文書・記録の作成、保管、管理、廃棄のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬