技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウムイオン電池の反応機構の基礎、実電池系における反応不均一性と性能の相関性

リチウムイオン電池の反応機構の基礎、実電池系における反応不均一性と性能の相関性

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年12月9日(金) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 電極活物質の反応機構、材料選択
  • 電池設計に有用な反応現象の理解
  • 性能に影響を与える電池設計のパラメータ

プログラム

 リチウムイオン電池は入出力・エネルギー密度・サイクル性・安全性の更なる向上が求められていますが、電池内部での充放電反応現象はそれほど明確にはなっていません。特に、複雑な電極構造に起因する反応不均一現象の本質的理解は、実用的な利用率向上だけでなく、用途に応じた電池設計の観点からも、今後のリチウムイオン電池開発にとって重要であります。
 本セミナーではリチウムイオン電池の反応機構をミクロからマクロレベルまで解説した上で、実セルの性能に最も影響がある反応不均一現象について、そのメカニズムを説明します。

  1. リチウムイオン電池における反応機構
    1. 素反応から実用蓄電デバイスまでのマルチスケール反応の理解
    2. 電池作動中の反応を観測するための手法
      • 放射光X線
      • 利用方法
      • リチウムイオン電池における適用例の紹介
      • 放射光X線を用いた電池内部の測定方法
        • セルの作製方法
        • 測定で得られる情報
    3. 電極・電解質界面における反応
      • 電極・電解質界面の構造
      • 界面反応解析手法
      • 界面反応が性能劣化に与える影響
      • 特性向上を引き出すための界面制御
    4. 電極活物質の反応
      • 単一相で進行する系の反応機構
      • 相分離を伴う系の反応機構
      • 高容量正極における反応機構
      • 材料選択の考え方
    5. 実用電極における反応
      • 反応メカニズム
  2. 実電池系における反応不均一性と性能
    1. 反応不均一現象
      • 不均一現象の測定
      • 不均一現象の発生メカニズム
      • 反応不均一性と緩和現象
    2. 反応不均一現象発生因子の測定
      • 電極内におけるイオン伝導度・電子伝導度解析
      • 電極パラメータと伝導度の相関性
    3. 電極反応不均一性とイオン・電子伝導度との相関性
      • レート特性と反応不均一現象の相関
    4. 反応不均一性を引き起こす新たな因子
      • 最新の研究結果のうち、特に性能に影響を与える因子についての解説
    • 質疑応答

講師

  • 折笠 有基
    立命館大学 生命科学部 応用化学科
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/10 エマルションフローによるリチウムイオン電池 (LIB) の水平リサイクル オンライン
2025/3/11 導電性カーボンブラック導電材の分散性向上技術と電池特性の向上 オンライン
2025/3/12 リチウムイオン電池の基礎と高性能化を実現するシリコン負極の最新技術 オンライン
2025/3/12 全固体リチウム二次電池の開発動向と実用化への課題 オンライン
2025/3/13 米トランプ政権のエネルギー・環境政策と天然ガスの需給、新規LNGプロジェクトの最新動向 会場・オンライン
2025/3/14 蓄熱蓄冷および熱エネルギー搬送技術の基礎と最新の研究開発動向 オンライン
2025/3/14 EV用リチウムイオン電池および全固体電池のリユース・リサイクル技術 オンライン
2025/3/17 カルマンフィルタの基礎理論 (原理と計算法) と実問題への応用 東京都 会場
2025/3/18 水素貯蔵材料の基礎・応用、水素利用における経済性評価 オンライン
2025/3/19 レドックスフロー電池の電解液組成・電極・隔膜の材料設計から本格導入に向けた実証試験について オンライン
2025/3/21 エマルションフローによるリチウムイオン電池 (LIB) の水平リサイクル オンライン
2025/3/25 リチウムイオン電池の劣化評価、寿命推定技術 オンライン
2025/3/25 リチウムイオン電池の基礎と高性能化を実現するシリコン負極の最新技術 オンライン
2025/3/26 有機系材料を用いたナトリウムイオン電池の特性と最新研究動向 オンライン
2025/3/27 米トランプ政権のエネルギー・環境政策と天然ガスの需給、新規LNGプロジェクトの最新動向 オンライン
2025/3/27 変貌する洋上風力発電、陸上風力発電の最新動向と日本企業の事業戦略 オンライン
2025/3/28 バイオマスを取り巻く最新動向と日本企業の事業戦略 オンライン
2025/3/31 SAF (持続可能な航空燃料) の製造技術と国内外の最新動向 オンライン
2025/3/31 ゼロから学ぶ再エネビジネス基礎講座 (全2回) オンライン
2025/3/31 再エネ電力・環境価値取引で抑えたい知識と実務 オンライン