技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

二軸混練押出機のスクリュ構成最適化と樹脂流動挙動の予測・解析技術

二軸混練押出機のスクリュ構成最適化と樹脂流動挙動の予測・解析技術

~樹脂の溶融・混練メカニズムから条件設定まで~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、押出機内の可視化、成形現象のシミュレーション、混練の予測・解析手法について詳解いたします。

開催日

  • 2016年11月7日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 二軸押出機におけるスクリュ構成
  • 押出機内の樹脂挙動
  • 押出機内の可視化と解析技術
  • ニ軸押出機内における樹脂流動現象評価

プログラム

第1部 二軸押出機におけるスクリュ構成と押出機内の樹脂挙動と混練可視化技術

(2016年11月7日 10:30〜12:10)

 二軸押出機のスクリュ形状と粘度の関係、及び具体的な実施例を詳しく説明したい。さらにシリンダーの可視化について動画をまじえて説明したい。

  1. 二軸押出機とは
    1. 押出機の種類
    2. シリンダーブロック及びスクリュ
    3. 各使用例に応じたスクリュの種類と各種メリット・デメリット
    4. 粘度に応じたスクリュ形状
      1. 低粘度溶融樹脂
      2. 中粘度溶融樹脂
      3. 高粘度溶融樹脂
    5. 粘度の違う樹脂を混ぜる方法
  2. 二軸押出機内の樹脂挙動を考える
    1. シリンダー内の樹脂の充満率とパスタイム
      1. スクリュ形状・回転数・トルクの関係
      2. スクリュ形状・回転数・パスタイムの関係
    2. ミキシングスクリュブロックの種類と溶融樹脂の充満率
    3. 写真で見る可視化シリンダー内の樹脂挙動
  3. 画像による高粘度・低粘度材料の後工程での考察
    1. 中粘度溶融樹脂の後工程の例 (ストランドカットなど)
    2. 低粘度溶融樹脂の後工程の例 (アンダーウオータカットなど)
    3. 高粘度溶融樹脂の後工程の例 (ホットカットなど)
    4. 特殊例 (ミストカットなど)
    • 質疑応答

第2部 コンピュータシミュレーションを利用した二軸スクリュ押出機内成形現象の可視化

(2016年11月7日 13:00〜14:40)

 二軸スクリュ押出機内には、成形原料の相変化や未充満状態、混練状態など、一般的な解析技術では定量化が難しい諸現象が内在しています。
 本講座では、これら諸現象を実用的に分析可能な解析技術を提案し、その適用例について紹介します。
 本講座の趣旨は、二軸スクリュ押出機内の諸現象を詳細に可視化することで、当装置の合理的な運用や新規材料の開発を志向される技術者にとって関心の高い内容となるはずです。

  1. 背景
    1. 二軸押出機用既往解析技術
    2. 新規開発技術の目標
    3. 新規開発技術の特長
  2. 二軸スクリュ押出機内成形現象の定量化法
    1. 二軸スクリュモデリング技術
    2. Hele – Shaw薄肉流れの定式化に立脚した有限要素解析技術
    3. 未充満状態の定量化法
    4. 溶融可塑化モデル
  3. 二軸スクリュ解析技術の適用例
    1. 繊維破断シミュレーション
    2. 複合材成形プロセスのシミュレーション
    3. 二軸スクリュ押出機内未充満状態に関する実験検証解析
    4. 二軸スクリュ可視化試験装置との連携
  4. まとめ
    • 質疑応答

第3部 二軸混練押出機の変遷とスクリュ形状・構成の高機能化

(2016年11月7日 14:50〜16:30)

  1. 混練の概念
  2. 混練機・混練技術の変遷
    1. バッチ式混練機
    2. 二軸連続混練機 (非噛合い型異方向回転二軸混練機)
    3. 二軸連続混練押出機 (噛合い型同方向回転二軸混練機)
      1. スクリュセグメント技術 (ニーディングディスク)
      2. 特殊セグメント技術
  3. 装置の高性能化
  4. 同志社大学でのナノ粒子分散技術
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/20 高分子結晶化の基礎と制御および分析技術 オンライン
2024/6/20 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/6/21 熱分析入門 オンライン
2024/6/21 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2024/6/21 ゴム・高分子材料のトライボロジー特性と接触面の観察および評価方法 オンライン
2024/6/21 アニオン重合の基礎知識と高分子の精密制御 オンライン
2024/6/21 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2024/6/24 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/6/24 光学用透明樹脂の基礎と光学特性制御および高機能化 オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/6/25 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/27 フィルム製膜における延伸・配向制御、その評価と応用 オンライン
2024/6/27 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 オンライン
2024/6/27 粘弾性挙動によるプラスチック成形品の残留応力の発生と解放のメカニズム オンライン
2024/6/27 高周波用基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化 オンライン
2024/6/27 プラスチックの力学特性と評価方法および複合化による改善手法 オンライン
2024/6/27 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2024/6/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/6/28 ポリイミド入門講座 オンライン
2024/7/2 ポリマー合成の自動化とプロセス分析 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/12/27 押出成形の条件設定とトラブル対策
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術