神経再生の分子メカニズム解明と新しい生体材料の開発
東京都 開催
会場 開催
開催日
-
2016年9月29日(木) 10時30分
~
16時30分
修得知識
- 神経再生誘導チューブに用いられている材料とその治療成績
- 安全で有効な生体材料を選択するには
プログラム
第1部. 神経系の構造と環境との相互作用による神経再生メカニズム
(2016年9月29日 10:30〜12:00)
神経再生の分子メカニズムに関して、関連する細胞や分子の相互作用について、形態学的基盤に基づき現状について解説する。
- 神経系の構造の基礎知識
- 中枢と末梢の神経細胞
- グリア細胞の種類とその機能
- 中枢と末梢の神経環境
- 神経細胞死のメカニズム
- ERストレス
- ミトコンドリアストレス
- 酸化ストレス
- グリオパチー
- 神経グリア相互作用
- 再生阻害の相互作用
- 再生促進の相互作用
- 運動神経の軸索伸展のメカニズム
- 栄養因子
- 足場の確保
- シュワン細胞の役割
- マクロファージの役割
- 神経筋接合部の形成
- 運動神経以外の末梢神経の再生
- 知覚神経
- 自律神経
第2部. 神経再生医療に向けた生体材料とその評価
(2016年9月29日 12:45〜14:30)
これまで困難とされてきた神経再生医療については、さまざまな取り組みがなされるが、今後のiPS細胞移植を中心とした移植再生治療とともに、どのような考えと取り組みが重要か、脊髄損傷を具体例に説明する。
また、神経再生に向けて標的とすべき創薬や生体材料応用の展開について紹介する。
- 脊髄損傷・神経損傷後修復の予備知識
- なぜ神経は再生しないとされるのか? ~神経軸索と細胞外環境~
- 神経再生の阻害因子 ~細胞外マトリックスと糖鎖・コンドロイチン硫酸~
- いかにして再生させるか? ~幹細胞移植と細胞外環境制御~
- どこまで治せるか? ~これまでの治療を目指した展開~
- 神経再生をいかに評価するか? ~再生評価の技術展開~
- 脊髄損傷治療に向けた遺伝子操作技術、細胞移植技術
- 再生阻害因子を制御する ~糖鎖転移酵素と神経伸長の関係
- マウスモデル動物と機能回復実験 ~ノックアウトマウスと神経再生~
- 細胞移植でどこまで回復させることができるか? ~幹細胞移植と再生~
- 治療応用に向けた神経再生バイオマテリアルの選択
- 生体に安全なバイオマテリアルの選択 ~神経系に安全な留置可能な材料~
- 絹タンパク質生体材料の移植と安全性 ~炎症・神経保護に対する材料選択~
- DDS可能な材料系の評価 ~組織部位特異的な遺伝子操作と低分子DDS~
- 神経局所部位特異的なDDS法 ~神経再生環境の維持に向けた材料選択~
- 今後の治療方針と再生医療への展開
- 遺伝子網羅的解析による 再生環境・再生治療ターゲットの選択
- 神経再生にむけた創薬展開の現状
- 神経再生以外への幅広い治療応用への展望
第3部. 末梢神経再生誘導チューブ使用の実際と理想的な人工神経について
(2016年9月29日 14:45〜16:30)
末梢神経損傷の治療方法、神経再生の仕組みについて理解できる。
現在本邦で使用可能な末梢神経再生誘導チューブについて、その素材と実際の手術での使用方法や成績について理解できる。
その他、欧米で使用可能な人工神経を含め、理想的な人工神経の条件についても理解できる。
- 末梢神経とは?
- 末梢神経損傷に対する手術治療方法
- 本邦で使用可能な末梢神経再生誘導チューブ
- 欧米で使用可能な末梢神経再生誘導チューブ
- 理想的な人工神経の条件
- ハイブリッド型人工神経とは?
講師
木山 博資 氏
名古屋大学
大学院 医学系研究科
機能組織学
教授
武内 恒成 氏
愛知医科大学
医学部
生物学・細胞生物学
教授
上村 卓也 氏
大阪市立大学
大学院 医学研究科
整形外科学
病院講師
主催
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