技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

CFRPの強度・寿命評価技術

CFRPの強度・寿命評価技術

~内部損傷、層と層のはがれの発達挙動・進展のメカニズム~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、CFRPの破壊・剥離について基礎から解説し、強度・剛性の低下の要因と対策について、豊富な事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2016年5月27日(金) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • CFRP の応用製品に関連する技術者、開発者
    • 自動車
    • 航空機、ヘリコプター
    • 船舶
    • ロケット、航空宇宙機、人工衛星
    • 軍用機
    • リニアモーターカーの車体、内装
    • 太陽電池パネル
    • 風力発電
    • プラント
    • 機械部品
    • 電池部材
    • 電子電気部品
    • 医療機器
    • 住宅・土木・建築材料
    • スポーツ用品 (自転車、釣具、ゴルフ、ラケットなど)
  • CFRP により軽量化、高強度化、振動減衰、耐疲労などを求めている方
  • CFRP に関連する技術者

プログラム

第1部 炭素繊維強化複合材料の疲労損傷進展評価および寿命評価技術

(2016年5月27日 10:00〜12:00)

CFRP積層板の疲労損傷の発達挙動やその特性、さらに疲労損傷進展評価技術や寿命評価技術について紹介する。

  1. 複合材料の疲労特性の基礎
    1. 複合材料の構造と強度
    2. 複合材料の疲労損傷と評価
  2. 超高サイクル疲労におけるCFRP積層板の長期信頼性評価
    1. 層間剥離の進展特性評価
    2. トランスバースクラックの進展特性評価
  3. CFRP積層板の疲労損傷発生予測
    1. トランスバースクラック発生寿命予測
    2. 疲労損傷が生じないCFRP積層板の疲労強度設計
    • 質疑応答

第2部 FRPとFRTPの力学特性の比較

(2016年5月27日 12:45〜14:45)

速硬化型エポキシ樹脂をマトリックスとしたFRPと現場重合型PA6をマトリックスとしたFRTPの力学特性を評価した結果について説明する。

  1. FRPとFRTPについて
  2. 供試材
    1. 強化繊維
    2. マトリックス樹脂
  3. 成形方法
  4. 力学特性の比較
    1. 引張試験
    2. 圧縮試験
    3. 曲げ試験
    4. 衝撃試験
  5. ハイブリッドFRPとFRTPについて
  6. まとめ
    • 質疑応答

第3部 CFRPの成形解析および衝撃・構造解析

(2016年5月27日 15:00〜17:00)

CFRPは軽量かつ高強度、配向により設計者の意図に沿った剛性を設計できるという利点がある一方、製造工程に発生した僅かな不具合が製品強度に影響するなど安定的な特性を得る事が困難な材料でもある。本講ではCFRPの製品評価例を示し、品質向上のための活用方法を紹介する。

  1. CFRPの成形解析
    1. 射出成形解析
    2. RTM成形
      1. プリフォーム工程解析
      2. 含侵工程解析
        • 基材織構造の違いを考慮した製品含浸解析
        • 積層構造を考慮した含侵解析
  2. CFRPの衝撃・構造解析
    1. 材料特性予測
    2. 射出成形工程を考慮した衝撃・構造解析
      1. 射出成形解析と構造解析の連携方法
      2. 繊維配向分布を考慮した衝撃解析
      3. 繊維長・繊維配向分布を考慮した構造解析
    3. 積層構造を考慮した衝撃解析
    • 質疑応答

講師

  • 細井 厚志
    早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部
    准教授
  • 坂田 憲泰
    日本大学 生産工学部 機械工学科
    専任講師
  • 一ノ瀬 規世
    株式会社JSOL エンジニアリングビジネス事業部
    チームマネージャ

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/10 ガラスの基礎と応用 オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/21 粘着剤/粘着テープの必須基礎知識 オンライン
2024/5/22 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/5/27 異種材料の接着・接合技術の基礎と強度特性評価 オンライン
2024/5/28 絶縁破壊・劣化の基礎、測定・劣化診断と高分子絶縁材料の高機能化 オンライン
2024/5/29 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/5/30 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) オンライン
2024/5/30 高分子材料の構造・物性とラマン・赤外分光法による評価 オンライン
2024/5/31 熱硬化性樹脂複合材料 (GFRP & CFRP) の基礎とリサイクル技術 オンライン
2024/6/4 異種材料の接着・接合技術の基礎と強度特性評価 オンライン
2024/6/4 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/6/11 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/6/12 熱硬化性樹脂複合材料 (GFRP & CFRP) の基礎とリサイクル技術 オンライン
2024/6/25 界面・表面、応力影響、剥離・破壊の基本知識と密着性の改善技術と評価方法 東京都 会場・オンライン
2024/7/23 プラスチック廃棄物が抱える問題と高分子複合材料メカニカルリサイクル技術 オンライン
2024/7/30 次世代モビリティまでも俯瞰した車載用プラスチックの現状と動向 オンライン
2024/8/27 衝撃現象・破壊の基礎と高速材料試験・構造要素強度評価方法 オンライン
2024/8/30 ゴム・プラスチック材料のトラブル解決 (2日間) 東京都 会場
2024/8/30 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場

関連する出版物

発行年月
2023/1/31 粘着・剥離のメカニズムと粘着製品の評価方法
2022/6/28 GFRP & CFRPのリサイクル技術の動向・課題と回収材の用途開発
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/8/2 CFRP (炭素繊維強化プラスチック) 〔2021年版〕 (CD-ROM版)
2021/8/2 CFRP (炭素繊維強化プラスチック) 〔2021年版〕
2021/6/4 CFRPの用途別動向とビジネス戦略の再構築
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/12/25 CFRP/CFRTPの界面制御、成形加工技術と部材応用
2018/11/19 炭素繊維・炭素繊維複合材料の未来
2016/11/1 世界の炭素繊維・応用製品の市場実態と展望 2017
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2015/8/25 金属材料の破断面解析技術の基礎と解析事例
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/11/5 金属・ガラス・セラミックス・プラスチックの破面観察・破損解析手法とその事例
2013/8/1 ガラスの破壊メカニズムと高強度化
2013/6/3 プラスチックのタフニングと強度設計
2013/1/25 炭素繊維 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/1/25 炭素繊維 技術開発実態分析調査報告書