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金属材料の破壊メカニズムと破面の見方、解析法

金属材料の破壊メカニズムと破面の見方、解析法

~実際の破面写真を事例に挙げて、破壊機構や破面の見方 / 機械部品の破壊原因を推定する視点と手法~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、金属材料の破壊・破損について取り上げ、実際の破面写真を例に、疲労破壊や応力腐食割れなどの金属材料の代表的な破壊機構や破面の見方、破面観察の作業の手順や使用機器について解説いたします。

配信期間

  • 2026年2月17日(火) 10時30分2026年2月27日(金) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2026年2月17日(火) 10時30分

受講対象者

  • フラクトグラフィ・破断面解析で課題を抱えている方
  • フラクトグラフィ・破断面解析に関連する技術者、設計者、管理者、品質・信頼性保証担当者
    • 金属製品
    • 機械
    • 自動車
    • 航空機
    • 船舶
    • 重機
    • 各種車両
    • 設備
    • 建築・建設
    • アトラクション など
  • 破壊事故の解析に携わる技術者、現場技術者

修得知識

  • 金属材料の破面の見方
    • マクロ・ミクロ観察での観察方法・着眼点
  • 代表的な金属材料の破壊機構に関する知識
  • 破面観察方法
    • 試料調整方法
    • 観察方法
    • 観察装置
  • ストライエーション間隔を用いた疲労破面応力推定方法

プログラム

 機械部品の破壊原因を推定する場合、最も有効であるとされる手法の一つが、フラクトグラフィ (破面解析) と呼ばれる技術である。フラクトグラフィとは、破面全体を巨視的に観察するマクロ観察と、電子顕微鏡等でのミクロ観察によって、破損原因を推定する手法である。破壊品の破面を解析することによって、疲労破壊や応力腐食割れといった破壊機構や、亀裂の進展方向・負荷状況を推定することが可能であり、条件が揃えば応力の大きさも推定可能とされる。一方で、金属の破壊機構は多数有り、破面の様相からその破壊機構を推定するには、ある程度の経験・技術・知識が必要となる。
 今回のセミナーでは、実際の破面写真を例に、疲労破壊や応力腐食割れなどの代表的な破壊機構や破面の見方を解説する。さらに、破面観察の作業の手順や使用機器についても説明を行い、初歩的なフラクトグラフィ技術の理解を目的とする。

  1. 金属材料の基礎的事項
    1. 引張試験
    2. 多結晶構造
    3. 結晶格子
    4. 弾性変形と塑性変形
  2. 破面のマクロ観察
    1. 破面のマクロ観察
    2. 破壊原因の推定
      • 疲労破壊
      • 応力腐食割れ
      • 延性破壊
      • 脆性破壊
    3. 起点位置および進展方向の推定
      • ビーチマーク
      • ラチェット模様
      • 放射状模様 等
    4. 負荷の大きさについて
      • 巨視的変形の有無
      • 最終破断部
  3. 金属の代表的な破壊
    1. 延性破壊
      • ディンプル破面の見方
    2. 脆性破壊
      • 劈開破面とリバーパターン
    3. 疲労破壊
      • 疲労破壊に影響する因子
      • 低サイクルと高サイクル
      • ストライエーション形成機構
      • 疲労破壊の実例等
    4. 応力腐食割れ
      • 粒内破壊と粒界破壊
      • ステンレス鋼・炭素鋼
      • 断面での亀裂進展状況
      • 銅合金・アルミ合金
    5. 水素脆性 (遅れ破壊)
      • 遅れ破壊の特徴と破面観察
      • 昇温水素分析と拡散性水素
    6. その他の破壊機構
      • 液体金属脆性割れ
      • 焼き割れ
      • 脱亜鉛腐食
  4. 破面観察の手順と方法
    1. 破面観察手順
    2. 破面観察方法
      • 亀裂位置の確認
      • 破面試料の採取方法
      • 破面洗浄方法
      • 観察すべき位置
    3. 疲労破面の定量解析
  5. 破損原因調査事例紹介
    • 質疑応答

講師

  • 阿座上 静夫
    日鉄テクノロジー 株式会社 研究試験事業所 エネルギー・材料ソリューション部 エネルギー・環境技術室
    主幹 (金属材料破面解析担当)

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2026年2月17日〜27日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

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