技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

がん薬剤耐性のメカニズムと新規抗がん剤開発

がん薬剤耐性のメカニズムと新規抗がん剤開発

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年5月19日(木) 10時30分17時00分

プログラム

第1部. 乳がん薬物療法における耐性の機序と克服

(2016年5月19日 10:30〜12:30)

 薬物療法における個別化医療の実現には耐性の克服が不可避である。特に、がん医療においては毒性の強い薬剤を用いることが多く、その選択に際しては治療効果予測が不可欠である。今回は薬剤感受性及び獲得耐性における機序とその克服について、乳がん治療を例に概説する。

  • 個別化医療の時代における乳がん薬物療法の試み。
  • 局所療法と全身療法について
  • 遺伝子解析に基づく乳がんのサブ解析
  • 乳がん治療に用いる各種薬剤
  • 術前補助療法の意義
  • 再発乳がんに対する対応
  • 転移巣生検とサブ解析
  • 再発治療における薬剤耐性の機序の解明
  • 液体生検による腫瘍由来DNAの解析
  • 臨床的有用性の確認
  • 質疑応答

第2部. 消化器がん薬剤耐性を持ったがんへの治療の現状と新規抗がん剤早期開発

(2016年5月19日 13:15〜15:15)

 がん薬物療法における薬剤耐性が近年特に注目されているが、その耐性メカニズムを解明することが今後のがん薬物療法発展のカギを握ると思われており、その一端を紹介する。

  1. がん薬物療法における一次耐性と二次耐性
    • 一次耐性
    • 二次耐性
  2. バイオマーカーと薬剤耐性
    • positive biomarker (ex HER2)
    • negative biomarker (ex RAS変異)
    • microRNA
  3. 殺細胞性抗がん薬と薬剤耐性
  4. 分子標的治療薬と薬剤耐性
  5. 薬剤耐性獲得後のがんに対する治療戦略
  6. がん増大における薬剤耐性とそれ以外の要因
    • 質疑応答

第3部. 乳がんの治療抵抗性予測と治療薬の開発

(2016年5月19日 15:30〜17:00)

乳がんの治療抵抗性を獲得する要因に組織低酸素がある。本講演では低酸素が治療に与える影響を踏まえ、今後の治療薬開発について考える。

  • 乳がんの治療抵抗性を獲得する要因の一つである組織低酸素とがん糖代謝の関係 (ワーバーグ効果) について
  • 組織低酸素を実地臨床で継続する方法について
  • FDG-PET, FMISO-PET, 近赤外光イメージングを用いた糖代謝、低酸素、血管新生イメージングについて
  • 抗がん剤の治療抵抗性予測のイメージング臨床研究について
  • アバスチンによる血管正常化と組織酸素化のメカニズムについて
  • エリブリンの持つ血管新生阻害作用について
  • 質疑応答

講師

  • 佐藤 一彦
    東京西徳洲会病院 乳腺腫瘍センター
    センター長
  • 上田 重人
    埼玉医科大学 国際医療センター 包括的がんセンター 乳腺腫瘍科
  • 工藤 敏啓
    大阪大学 大学院 医学系研究科 消化器癌先進化学療法開発学

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/25 体外診断薬における開発から販売・サービスまでの構築実務とノウハウ オンライン
2025/9/25 医薬品HPLCの基礎と予想されるトラブルへの対応 オンライン
2025/9/25 グローバル開発でのEU-RMP/REMS/J-RMPの比較・差異とRMP (医薬品リスク管理計画) 作成・安全対策の留意点 オンライン
2025/9/25 バイオ医薬品・再生医療等製品製造におけるシングルユースのリスク管理戦略・製造設計とE&L評価 オンライン
2025/9/25 トランプ政権の医療政策と製薬業界への影響・対応戦略 オンライン
2025/9/25 国際共同試験における規制 (ICH/J-GCP) ・慣例の違いと品質確保を留意したモニタリング オンライン
2025/9/25 ICH Q2 (R2) /Q14・AQbDをふまえたバイオ医薬品の分析法バリデーションと判定基準の設定方法・許容範囲の考え方 オンライン
2025/9/26 MR・MSに求められる医学統計 オンライン
2025/9/26 抗体医薬品をはじめとしたバイオ医薬品の特性解析 (構造解析) と規格及び試験方法 (ペプチドマップ、糖鎖プロファイル) オンライン
2025/9/26 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2025/9/26 GCP監査実施におけるQMSの考え方とCAPA作成のトレーニング方法 オンライン
2025/9/26 事例に基づく照会削減・再照会防止の為の対策と効率的な申請書およびCTD (CMCパート) の作成 オンライン
2025/9/26 信頼性基準適用試験の運用への落とし込みと (海外導入品など) 日本申請時の信頼性保証 オンライン
2025/9/26 体外診断薬における開発から販売・サービスまでの構築実務とノウハウ オンライン
2025/9/26 オーファンドラッグの開発戦略と事業性評価の考え方 オンライン
2025/9/26 医薬品HPLCの基礎と予想されるトラブルへの対応 オンライン
2025/9/29 オーファンドラッグの開発戦略と事業性評価の考え方 オンライン
2025/9/29 医薬品製造のQA担当者育成講座 オンライン
2025/9/29 中国・香港・台湾・韓国・インド・ASEAN主要国の薬事規制比較と現地対応ノウハウ オンライン
2025/9/29 ペプチド医薬品の合成と精製における技術的アプローチ オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/6/11 タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/2/20 医薬品製造を目的としたプロセス化学と薬事規制及び製薬企業の動向
2025/1/27 世界の中分子医薬・抗体医薬、およびCDMO最新業界レポート
2024/11/29 ファインケミカル、医薬品の連続生産プロセス
2024/9/30 最新GMPおよび関連ICHガイドライン対応実務
2024/9/30 タンパク質、細胞の吸着制御技術
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用