技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ゴムコンパウンド設計と混練・加工技術

ゴムコンパウンド設計と混練・加工技術

~ゴム加工現場の生の声に答えるリスクアセスメント~
大阪府 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年3月10日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ポリマーブレンド、エラストマー配合設計、加工、製造品質管理に関わる方

プログラム

 リスクアセスメントとはエラストマー加工のトラブルや不具合・損失、加工現場作業が抱える疑問点などのリスクを解析・評価 (アセスメント) して、防止策につなげることである。混練加工・成形加工工程の品質・損失に及ぼすリスクおよび顧客のニーズを集大成して、コンパウンド設計に反映する。また、自動車の変遷に伴い、ゴム配合の様変わりや成形加工の改善を燃料系部品、窓枠系部品を事例に解説する。
 古きマヨネーズ手作りは私のゴム配合・混練の原点です。ポリマー (生ゴム) の選択、それにカーボンブラックの添加のタイミング、混練手順はカーボン凝集のない、配合剤の分散性の良い練生地をつくるコツでもある。
 またゴムは伸び・縮みするため、架橋という手法がとられ、ゴム弾性の特性を有するため、多くの用途があり、その技術は限りなく追求せねばならない。そのためには現場の生の声、後工程のニーズおよび顧客の要求に答えるコンパウンド作りであり、加硫成形であらねばならない。さらに、ゴム加工工程おけるトラブル・損失などリスクを整理し、不良原因の解析・評価を行うことにより、事前に不具合を前もって予測し、防止策をとりたいものである。

  1. エラストマー加工現場の生の声とリスクアセスメント
    1. ゴムの保管期限、保管条件などの管理基準
    2. 混練機の配合分散と分散状態の見方と基準
    3. 練生地の熟成はなぜ必要としているのか、そのメカニズムは
    4. 1ステージ練はできないか、またその危険度は
    5. ゴム替えの際のゴム残留物の品質への影響およびその除去方法
  2. 混練加工・成形加工の現状・課題と加工技術の限りない追求
    1. 2次加硫の合理的な処理方法
    2. 金型汚れのメカニズムと洗浄方法並びに汚染しない金型材料/表面処理
    3. 短時間加硫成形の考え方とその配合と成形方法
    4. 接着剤無しでの配合と加硫方法
    5. ばりレス金型、成形機および成形方法
    6. スチーム (缶) 加硫でパーオキサイド加硫はできないか。
    7. 厚肉製品の適正な加硫条件と収縮率の考え方
    8. インジェクション/コンプレッション成形時の流動性の指標と必要面圧
  3. 加工工程の課題及び顧客ニーズを反映したゴムコンパウンド設計
    1. 環境変化に伴う燃料系エラストマー製品とNBR・HNBRからFKMへ
    2. ヘタリ (圧縮永久歪み) のメカニズムと加硫系の追求
    3. ゴムはすべての材料の塊で共通の物差しの比重の活用
    4. 耐候・耐熱性は漢方薬と即効薬とのバランス設計
    5. 耐油性は膨潤現象の逆手の利用と酸化油の対処
    6. 接着剤なしでの金属との加硫接着方法
  4. 労働衛生法改正に伴う配合ならびに現場の改善
    1. 加工現場のコントロール・バンデイングによるリスクの評価と改善
      • 粉塵
      • 塗装
      • 表面処理
      • 練生地

会場

ドーンセンター

4F 大会議室2

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/21 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2025/4/21 UV硬化樹脂の硬化不良要因と硬化状態の測定・評価技術 オンライン
2025/4/21 微生物劣化のメカニズムと対策技術 東京都 会場
2025/4/21 サーキュラーエコノミーが目指す持続可能な社会におけるプラスチックの使い方 オンライン
2025/4/22 5G/6G時代の高周波基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化技術 オンライン
2025/4/22 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2025/4/23 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/4/23 ゲル化剤・増粘剤の基礎・特性・評価法 オンライン
2025/4/23 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2025/4/23 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン
2025/4/23 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2025/4/24 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2025/4/24 樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析 オンライン
2025/4/25 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/4/25 高分子の構造解析手法と構造制御技術 オンライン
2025/4/28 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2025/4/28 熱硬化性樹脂の基礎と応用 オンライン
2025/4/28 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2025/5/7 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2025/5/8 ウレタンアクリレートの構造・反応メカニズムと活用術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用