技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

生活支援 (医療・福祉・介護・リハビリ) ロボットの開発現状と移動支援のメカトロニクス

生活支援 (医療・福祉・介護・リハビリ) ロボットの開発現状と移動支援のメカトロニクス

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、介護・福祉ロボットの開発現状と今後の方向について詳解いたします。

開催日

  • 2015年12月11日(金) 13時00分16時30分

修得知識

  • 生活支援ロボットの現状と課題
  • 重要なキーテクノロジーである移動支援のメカトロニクスの基礎
  • 講師が今まで開発してきた産業プロセスへの応用
  • 現在開発している生活支援の実例
  • 今後の生活支援ロボット技術開発のヒントを与える

プログラム

 日本のロボット技術は、質、量において、世界の最先端をいっている。しかしながら、高度な研究・技術開発はしているが、使いやすく、活用できるものになっていないという声もある。それに対して、ロボット技術の普段の生活やコミュニティでの活用は、夢と共に絶大なる期待が抱かれている。特に、日本は超高齢社会に突入し、医療・介護・リハビリ・福祉など生活支援への活用が期待されている。
 しかしながら、介護ロボットなど生活支援ロボットの市場は大きくなると言われて随分日がたつが、実用化、事業化が遅れている。介護は人がやり、ロボットは不要という声も聞かれる。介護現場に行くと、筆者自身、現状のロボットでは間に合わないなと正直思うことも多い。
 一方では、患者さんたちへの介護や支援を見ていると、ここでロボットが使えるといいと思う局面が多い。介護は過酷と言われている。医療従事者の作業負担の軽減への期待は高い。
 また、被介護者にとって、自立化の補助として、また、サービスの向上や意欲の向上にロボットを併用すると効果が増すという期待がある。
 医療現場や介護施設を楽しく、活き活きとしたものとするために、ロボットを活用した未来の病院や施設を構築することには夢がある。それにもかかわらずなぜ実用化が遅れているのか?安全性、コスト、市場性、いつでも・どこでも・誰でも・すぐに使える利活用性の欠如など、いろいろ克服すべき点がある。それらを解決するヒントなるのが本講座の狙いである。

  1. 第1章 生活支援ロボットの現状と課題
    1. 病院、社会福祉施設の現状と課題
    2. 生活支援ロボットとして求められるロボット技術と課題
    3. 開発、実用化されている主なロボット
    4. 生活支援工学の現状と未来
  2. 第2章 移動支援のメカトロニクスの原理と産業応用
    1. 全方向移動機構
      1. 各種全方向移動機構
      2. DDSS (差動駆動操舵機構)
      3. 産業プロセスへの応用
    2. 快適走行モーションコントロール
      1. 振動制御と搬送制御
        1. Input shaping 制御
        2. ハイブリッド制御
      2. 産業プロセスへの応用
    3. 自律走行制御
      1. 障害物認識
      2. 経路計画 (障害物回避とターゲット追跡)
      3. 軌道制御
      4. モーションコントロール
      5. システム統合と自律化
      6. 産業プロセスへの応用
    4. パワーアシスト搬送制御
      1. パワーアシストの原理
      2. スキルアシストの制御
      3. 産業プロセスへの応用
  3. 第3章 移動支援のメカトロニクスを用いた生活支援ロボットの開発事例
    1. 病院内回診ロボット”テラピオ”
    2. パワーアシスト介護ベット
    3. バーチャルリアリティとハプティクインターフェイスによる介護訓練システム
    4. スマートシステムによる未来の病院
    5. まとめ

講師

  • 寺嶋 一彦
    豊橋技術科学大学 工学部 機械工学系 システム制御研究室
    教授 / 副学長

会場

株式会社オーム社 オームセミナー室
東京都 千代田区 神田錦町3-1
株式会社オーム社 オームセミナー室の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 43,000円 (税別) / 46,440円 (税込)
1口
: 56,000円 (税別) / 60,480円 (税込) (3名まで受講可)

割引特典について

  • 複数名 同時受講:
    1口 56,000円(税別) / 60,480円(税込) (3名まで受講可能)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/10/20 生成AIを使用した医療機器設計開発 オンライン
2025/10/21 生成AIを使用した医療機器リスクマネジメント・ユーザビリティ実施 オンライン
2025/10/21 承認申請資料としての価値を高めるための効果的な日本語メディカルライティング オンライン
2025/10/21 化粧品の商品企画から生産における官能検査の効率的な活用方法と進め方 オンライン
2025/10/22 生成AIを使用したグローバル薬事申請 オンライン
2025/10/22 承認申請資料としての価値を高めるための効果的な日本語メディカルライティング オンライン
2025/10/22 体外診断用医薬品/機器の開発・薬事・保険適用の基礎講座 オンライン
2025/10/23 医療機器GVPの要求する安全管理業務の留意点と効果的なCAPA活動 オンライン
2025/10/24 医療機器の品質保証とリスクマネジメント・スムーズな協力体制を構築するためには オンライン
2025/10/27 医療機器の生物学的安全性試験の基礎をふまえた各国規制比較と試験実施/評価 オンライン
2025/10/27 医療機器の品質保証とリスクマネジメント・スムーズな協力体制を構築するためには オンライン
2025/10/29 医療機器の生物学的安全性試験の基礎をふまえた各国規制比較と試験実施/評価 オンライン
2025/10/29 臨床研究法の改訂 (2025) の正しい理解・運用と新しい手続き オンライン
2025/10/29 FDA CSAガイダンス発出のインパクト オンライン
2025/10/30 医療業界 (医療機器・診断薬・再生医療業界) における新規事業開発の進め方と導出/導入・契約、交渉業務の注意点 オンライン
2025/10/31 医療業界 (医療機器・診断薬・再生医療業界) における新規事業開発の進め方と導出/導入・契約、交渉業務の注意点 オンライン
2025/11/5 2025年4月改正ISO11137-1:2025 最新規格に適合した医療機器の放射線滅菌バリデーションの実務ポイントと留意点 オンライン
2025/11/5 薬事承認・保険適用・診療報酬改定を総合した保険収載戦略と満足する保険適用獲得のポイント オンライン
2025/11/6 高齢者の心身機能の変化、その評価方法と製品開発への応用 オンライン
2025/11/6 医療機器GVPの要求する安全管理業務の留意点と効果的なCAPA活動 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/6/23 非侵襲性血液検査〔2025年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/6/23 非侵襲性血液検査〔2025年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/6/9 無人搬送システム〔2025年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/6/9 無人搬送システム〔2025年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2024/9/30 タンパク質、細胞の吸着制御技術
2024/4/30 生体センシング技術の開発とヘルスケア、遠隔診断への応用
2024/4/22 トプコングループ
2024/4/22 トプコングループ (CD-ROM版)
2022/12/31 機械学習・ディープラーニングによる "異常検知" 技術と活用事例集
2022/9/30 5G時代のデジタルヘルスとその事業化
2022/8/31 医療機器の設計開発における統計的手法とそのサンプルサイズ設定
2021/11/10 医療機器製造におけるバリデーション基礎講座
2021/10/18 医療機器の設計・開発時のサンプルサイズ設定と設定根拠
2021/10/15 医療機器のプロセスバリデーション (PV) と工程管理
2021/4/28 医療機器の保険適用戦略 (製本版 + ebook版)
2021/4/28 医療機器の保険適用戦略
2021/3/15 体温計 (CD-ROM版)
2021/3/15 体温計
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/7/31 生体情報センシングと人の状態推定への応用