技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GDP・PIC/Sにおける医薬品の保管・輸送の品質確保・温度管理・ペストコントロールとGDP査察対応・動向

GDP・PIC/Sにおける医薬品の保管・輸送の品質確保・温度管理・ペストコントロールとGDP査察対応・動向

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、EU GDPを中心に最新傾向に基づく欧米の概念を解説するとともに、ペストコントロールプログラムと、プログラムの作成から再評価のポイントについて詳解いたします。

開催日

  • 2015年11月16日(月) 10時30分17時00分

修得知識

  • 保管・輸送の品質確保と温度管理
  • 規制当局の動向
  • GDPの査察手順
  • 規制当局からの指摘
  • ペストコントロールの考え方と実際
  • ペストコントロールプログラムの開発と改善
  • 監査技量と人のクォリフケーションの重要性

プログラム

第1部 GDP・PIC/Sにおける医薬品の保管・輸送の品質確保と温度管理

(2015年11月16日 10:30〜12:15)

 2013年3月7日にEU Guidelines on GDP of Medicinal Products for Human Useが発出され、同年9月7日に発効となった。また、EUから2015年3月19日付で原薬のGDPガイドラインが発出された。
 さらに2014年6月1日にはPIC/SのGDP指針 (Volunteer) が出され、サプライチェーン管理として、一部の製品には厳格な温度管理が査察時に求められることは必須と考えられる。
 PIC/S GDP指針は、今後の査察時にも国内の物流管理の参考として検討する必要があろう。

  1. GDP各種指針類
    1. EU GDP
    2. PDA GDP
    3. USP GDP
    4. WHO GDP
  2. GDPの重要性
    1. GMPにおける品質保証とGDPの関係
    2. ICHの各種品質試験法とGDP管理の関係
  3. リスクマネジメントの視点からのGDP概念
    1. 偽造品や窃盗などに対するリスクの拡大化に伴う物流戦略
    2. 表示ラベルや二次包装を含む品質保持
  4. 世界の物流は急速な量的拡大と高速化と安全性が求められている。特に医薬品類。
    1. 製品のライフサイクル全般にわたる、特に原薬、治験薬、製品の医療機関までの安全性と有効性の維持管理
  5. 今後は益々温度管理の必要な医薬品、生物製剤が拡大する。 (Cold Chain Supply)
    1. 生物製剤を中核とした生産量が拡大化する温度管理の重要性
    2. 包装内の製品の温度維持を保障するIT技術
  6. 国際的協調と高度物流技術の利用
    1. RFIDの高度利用
    2. 国際基準のバーコード利用
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 GDP・PIC/Sをふまえたサプライチェーン管理におけるペストコントロールプログラム作成・バリデーションの実際と査察指摘事例

(2015年11月16日 13:00〜15:00)

 SOPを整備し実施していればよかったペストコントロールプログラム (防虫) に対しても、プログラムそのものの適切性についてリスクベース・サイエンスベースの説明が求められる傾向にある。今回は規制当局からの指摘事例を振り返りながら、プログラムの作成から再評価、係る要員の技量評価の要点について解説する。

  1. 医薬品製造事業所にありがちなペストコントロールプログラムに係る課題
    1. 特定の昆虫の制御
    2. 査察、監査対応
    3. 購買評価
    4. 工場従事者への教育訓練
  2. 査察でのできごと
    1. 指摘事例
  3. 昆虫類の侵入・繁殖の要素
    1. 昆虫類の生態
    2. 昆虫種による侵入・繁殖の違い
    3. 鍵となる生態情報と防除のパラメータ
  4. ペストコントロールプログラムの開発手順
    1. 立地環境と生態
    2. 管理対象の抽出
    3. 管理手法の選択
    4. 管理用機材の特性
    5. プログラムのバリデーション
  5. 警報・是正基準の設計例
  6. ペストコントロールに係る監査 (倉庫・配送センター、サービスプロバイダに対する監査)
    1. 監査事例
  7. 従事者への周知・教育/その手法
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 GDP査察対応・事例と規制当局の査察動向

(2015年11月16日 15:15〜17:00)

 医薬品の品質を確保するため製造工程に対してはGMP遵守が求められるが、製造所から出荷された後の輸送、保管過程に対してはその管理が十分に行き届いていない。EUのGDPガイドラインによるとGDPとは輸送・保管過程における医薬品の品質を確保することを目的とした基準 (適正な物流に関する基準) で、今後は輸送、保管過程と倉庫、流通施設も入念に監視されなければならないとされる。
 海外では、流通・保管過程の管理不十分が原因で医薬品の品質不良や偽造医薬品の問題が発生し、流通過程管理の重要性が求められる。日本国内ではこれまで重視されなかったGDPの概念が、今後はPICIS加盟を前提に製造管理だけでなく保管および物流の管理が必要になる。
 本セミナーでは規制当局の動向について触れた後、EUの査察手順、欧州の顧客から質問状、査察ツールを例に、GDP査察対応について説明する。

  1. GDP監査と当局査察対応
  2. GDP査察への対応規制当局の動向および事例等
  3. GDPの査察手順
    1. 範囲
    2. 査察の概論
    3. 査察の手順
      • 計画、準備、予告、初回会議、査察、終結の打ち合わせ等
    4. 査察結果の報告
    5. 査察の頻度
    6. 仲介業者の査察
  4. 供給網トレーサビリティ質問書の例
    1. API製造業者に関する供給網トレーサビリティ質問書
  5. GDP監査と確認リスト
    1. 倉庫保管/流通
  6. その他
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 村上 大吉郎
    平原エンジニアリングサービス 株式会社
    顧問
  • 坂井 盛
    アース環境サービス 株式会社
    エグゼクティブフェロー / 彩都総合研究所 研修センター長 兼 学術担当
  • 丸橋 和夫
    株式会社 三和ケミファ 医薬品事業部
    統括本部長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/17 試験検査室管理の実務ポイントと査察対応 オンライン
2025/6/17 バイオ医薬品における分析法バリデーション オンライン
2025/6/17 臨床開発をスムーズに進めるためのTarget Product Profile (TPP) の作成とPMDAとの交渉ポイント オンライン
2025/6/18 医薬品開発における安定性試験の実施計画と有効期間の設定、データの取り方、まとめ方 オンライン
2025/6/18 医薬品QA業務 実務講座 オンライン
2025/6/18 インドの医薬品産業の最新規制と知的財産制度 オンライン
2025/6/18 ゼロから理解したい人のためのCMC安定性試験レギュレーション オンライン
2025/6/18 次世代のADC (抗体薬物複合体) の市場動向/知財の現状および位置選択的抗体修飾・安定リンカー技術 オンライン
2025/6/18 ICH-E6 (R3) に対応したQMS構築とQbD・品質許容限界設定の考え方・逸脱対応 オンライン
2025/6/18 臨床開発をスムーズに進めるためのTarget Product Profile (TPP) の作成とPMDAとの交渉ポイント オンライン
2025/6/19 見落としやすい滅菌バリデーションの留意点 (バリデーションの深堀) とバイオバーデン測定等バリデーションの留意点 オンライン
2025/6/19 GMP超入門 オンライン
2025/6/19 GMP監査・無通告査察実施時の対応ポイントとQA・QCの各対応 オンライン
2025/6/19 HPLC (高速液体クロマトグラフィー) 入門と使用時の留意点及びトラブルシューティング オンライン
2025/6/19 ゼロから理解したい人のためのCMC安定性試験レギュレーション オンライン
2025/6/19 臨床試験実施段階での臨床試験マネジメントとQMS実装のポイント オンライン
2025/6/20 医薬品製造現場におけるQuality Culture醸成とCAPAの推進 オンライン
2025/6/20 GMP工場の設備設計および維持管理のポイント オンライン
2025/6/20 分析法バリデーションのための統計解析入門と分析能パラメータ計算および基準値設定法入門 オンライン
2025/6/20 医薬品QA業務 実務講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/6/11 タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/2/20 医薬品製造を目的としたプロセス化学と薬事規制及び製薬企業の動向
2025/1/27 世界の中分子医薬・抗体医薬、およびCDMO最新業界レポート
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)