技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

導電性カーボンブラックの分散、配合、評価技術と用途展開事例

導電性カーボンブラックの分散、配合、評価技術と用途展開事例

~電池分野、コンパウンド分野中心~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、カーボンブラックの製法、特性、物性評価法、用途例について代表的な導電性カーボンブラックであるアセチレンブラックを主体に解説いたします。

開催日

  • 2015年9月25日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • カーボンブラックの応用製品に関連する技術者、研究者、開発者
    • タイヤ、ベルト、ゴムシート、緩衝材・防舷材、機械部品等のゴム製品の補強材
    • 塗料、印刷インキ、墨汁、着色顔料
    • 静電コピー機のトナー
    • 電線の被覆材
    • 導電性付与剤
    • 電池
    • 磁気記録媒体への添加剤
    • 化粧品のマスカラやアイライナーへの添加材
    • 食品着色料
  • 導電性カーボンブラックに関連する技術者、研究者、開発者
    • 導電性コンパウンド
    • 導電性塗料
    • リチウムイオン二次電池
    • キャパシタ
    • 燃料電池 など
  • これからカーボンブラックを扱う方
  • カーボンブラックで課題を抱えている方

修得知識

  • アセチレンブラックを始めとする導電性カーボンブラックの特性・特徴
  • アセチレンブラックの最適使用・活用方法テクニック
  • 導電性カーボンブラックの分散の考え方、実践方法
  • リチウムイオン電池用の導電剤としての活用法と高性能化
  • 次世代導電材料への展望

プログラム

 導電性カーボンブラックは、カーボンブラックの中でも導電性付与、帯電防止等の目的で樹脂やゴム、電池材料の添加剤として幅広く用いられているニッチな材料とも言えます。 特に、粉体特性や粉状、粒状、プレス品など必要とする物性を得るための判断基準が解りづらいこともあります。
 本講演では、カーボンブラックの製法、特性、物性評価法、並びに、用途例について代表的な導電性カーボンブラックであるアセチレンブラックを主体に解説します。導電性を効果的に発現させるための導電性メカニズムは、カーボンブラックの選定のみならず、配合、混練・混合プロセスと密着した関係にあり 切り離すことができません。特にこれら一貫した材料設計を特にリチウムイオン二次電池材料を重点的に、樹脂・ ゴム用途においても技術的に重要な考え方を解説し、受講者の方に正しい導電性カーボンブラック活用法のヒントを伝授します。

  1. はじめに
    1. 各種導電フィラーの位置づけ
    2. 炭素の多様性
  2. 導電性カーボンブラックの特性と用途
    1. 代表的な導電性カーボンブラック
      • アセチレンブラック
      • ケッチェンブラック
      • ファーネス法導電性カーボンブラック
    2. 製法と基本性状の関係について
      • カーボンブラックの製法
      • カーボンブラックの合成プロセス
      • 3大基本特性 (一次粒径、比表面積、OAN、揮発分)
      • 結晶性
      • 凝集形態
      • 不純物
    3. 基本性状の評価方法
      • 分析的手法
      • 物性評価による方法
    4. 導電性カーボンブラックの特性と用途
      • CVケーブル
      • 導電性シリコーン
      • ICトレー・シート
      • タイヤブラダー
    5. 電池用途におけるカーボン系導電剤の役割/アセチレンブラックを例としてリチウムイオン二次電池
      • リチウムイオン二次電池
      • 鉛蓄電池
      • 電気二重層キャパシター
      • 燃料電池等
  3. カーボンブラックの導電性メカニズム
    1. 導電性メカニズム
    2. 導電性、分散性に影響を及ぼす因子
  4. カーボンブラックの最適活用・配合術
    1. アセチレンブラックの代表的品種、特殊なアセチレンブラック
      • 粉状品・プレス品
      • 粒状品
      • 高比表面積品
      • 低比表面積品
      • 改質品 (高結晶化、官能基付与など)
    2. アセチレンブラックのリチウムイオン二次電池の導電剤の用途別活用例
      • リチウムイオン電池の技術トレンド
      • 正極における導電剤としてのアセチレンブラックの活用事例
      • 負極における導電剤としてのアセチレンブラックの活用事例
  5. アセチレンブラックの分散技術 (主にリチウムイオン電池の電極プロセスを例にして)
    1. 分散の定義
      • 分散とは
    2. 小粒径アセチレンブラックの活用術 (特性と難分散性の両立)
      • 混練工程における工夫
      • 分散液化技術
    3. 分散の新しい評価技術 (分散の定量評価)
      • 電極スラリーにおける電気化学的分散評価の取り組み
  6. アセチレンブラックとカーボンナノチューブ (MWCNT) との併用事例
    1. リチウムイオン二次電池用途
      • カーボンナノチューブ (MWCNT) について
      • アセチレンブラックとカーボンナノチューブの併用事例 (複合化の試み)
    2. コンパウンド用途における併用事例
  7. 次世代アセチレンブラックへの課題と対応
    1. リチウムイオン二次電池用途の導電剤としての課題
      • 負極への活用
      • 高電位電池対応
      • 厚膜電極への対応
    2. 電気化学分野におけるアセチレンブラックの展望
    3. まとめ
    • 質疑応用・名刺交換

講師

  • 横田 博
    阿波製紙株式会社
    執行役員 事業開発部長

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/10 材料化学から見た「全固体電池」の課題とその解決に向けた最新研究開発動向 東京都 会場・オンライン
2024/5/16 導電性カーボンブラックの使用テクニック オンライン
2024/5/17 電力・ガス業界のしくみ・ビジネス概説と秘話 東京都 会場・オンライン
2024/5/17 入門 インピーダンス測定法とリチウムイオン電池への応用 オンライン
2024/5/22 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基礎と応用技術の総合知識 オンライン
2024/5/24 カーボンナノチューブの基礎とリチウムイオン電池への応用 オンライン
2024/5/27 燃料電池・水電解の基本および最新技術動向 オンライン
2024/5/28 車載電池・リチウムイオン電池の爆発・火災事故の傾向、 その安全性向上技術、過酷試験の進め方、規制対応 オンライン
2024/5/31 リチウムイオン電池電極スラリーの分散、混練技術とその最適化 オンライン
2024/6/4 欧州のxEV及び電池業界動向 東京都 オンライン
2024/6/5 プラズマCVDによるナノ・微粒子材料の作製技術とプロセスモニタリング オンライン
2024/6/6 ナノカーボン材料 (カーボンナノチューブ・グラフェン) の分散技術・凝集制御における物理化学の基礎と分散状態の観察・評価 オンライン
2024/6/18 ナノカーボン材料 (カーボンナノチューブ・グラフェン) の分散技術・凝集制御における物理化学の基礎と分散状態の観察・評価 オンライン
2024/6/19 電気化学測定の基礎と実験データの解釈のポイント オンライン
2024/6/20 燃料電池、アンモニア、水素を取り巻く最新動向と今後のビジネス・チャンス オンライン
2024/6/28 バッテリーマネジメント用リチウムイオン電池のインピーダンス測定の考え方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023 [書籍 + PDF版]
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ (書籍 + PDF版)
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望
2022/8/19 2022年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2022/6/30 二次電池の材料に関する最新技術開発
2022/2/18 2022年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2022/1/20 脱炭素へ、EVの役割と電池・原材料の安定供給 2030/35年モデルと諸問題の検証
2021/12/31 導電性材料の設計、導電性制御および最新応用展開
2021/12/10 2022年版 スマートデバイス市場の実態と将来展望
2021/8/20 2021年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2021/6/28 AI・MI・計算科学を活用した蓄電池研究開発動向
2021/4/26 全固体リチウムイオン電池の実用化と新たな材料市場 (書籍版 + CD版)
2021/4/26 全固体リチウムイオン電池の実用化と新たな材料市場