技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

絶縁破壊・劣化の基礎・測定・劣化診断と高分子絶縁材料の高機能化

絶縁破壊・劣化の基礎・測定・劣化診断と高分子絶縁材料の高機能化

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、高分子絶縁体 (誘電体) の性質について基礎的な考え方を講義した後、高分子の絶縁性 (絶縁破壊と絶縁劣化) 、中でも絶縁破壊や劣化のメカニズムや絶縁特性の計測や対策 (防止方法) に焦点を当てて詳解いたします。

開催日

  • 2015年8月24日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 電力、電気、電子、材料、化学メーカーの開発・研究担当者
  • 電気に関する保全・保守担当者、管理者

修得知識

  • 絶縁破壊や劣化のメカニズム
  • 絶縁特性の計測法
  • 絶縁破壊や劣化の対策 (防止方法)
  • 高分子の電気絶縁特性の実例

プログラム

電気を使用する全ての機器やデバイスにとって、必須の絶縁を担っているのは、多くの場合、高分子である。機器の小型化や高機能化に伴い、高分子絶縁体はますます苛酷な環境に置かれるようになって来ており、絶縁破壊や絶縁劣化の懸念が避けられない。
  1. 誘電体とは?
    1. 誘電体の重要性 (誘電体の性質と用途) ~電気の時代にも、光の時代にも重要~
    2. 誘電体 (絶縁体) のエネルギー構造 ~導体、半導体、絶縁体のちがい~
    3. 誘電分極 ~サブナノ秒から日以上まで~
  2. 高分子の導電性
    1. 電気絶縁材料としての高分子 ~「高分子ならでは」の長所と欠点~
    2. 電気伝導の基礎理論 ~イオン、電子、正孔はどのように運ばれるか~
    3. 高分子の導電性 ~「高分子ならでは」の電気伝導~
  3. 絶縁破壊とその理論 ~絶縁破壊は何故起こる~
    1. 真性破壊
    2. 電子なだれ破壊
    3. ツェナ破壊 (回復性)
    4. 純熱的破壊
    5. 電気機械的破壊
    6. 部分放電劣化
    7. 電気トリー・水トリー
  4. 用途に応じた絶縁破壊や劣化の対策
    1. 電界集中の防止 ~電界を下げる工夫~
    2. 電極配置/機器構造の最適化 ~破壊を防ぐ知恵~
    3. 材料・材質の選択 ~材料選択の考え方~
  5. 導電性・絶縁性の測定と劣化診断の技術
    1. 導電率 ~導電率を正しく測るためには~
      • 2端子法と3端子法
    2. 絶縁破壊電界 ~簡単には測れない真の値~
      • 部分放電、沿面放電の防止
    3. 空間電荷 ~最近可能となった空間電荷測定~
    4. ケーブルの劣化診断の一手法 ~高感度なFDR法~
  6. 特殊環境下で使用される高分子絶縁材料
    1. 耐熱性 ~耐熱性に対する1つの視点~
    2. 耐放射線性 ~意外な材料が放射線に弱い~
  7. 高分子の電気絶縁特性の実例
    1. 汎用高分子とエンジニアリングプラスチック・スーパーエンプラ
      • 低密度ポリエチレンからポリフェニレンサルファイドまで
    2. 高分子ナノコンポジット (有機・無機ナノコンポジット)
  8. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/23 高分子延伸による分子配向・結晶化制御技術 東京都 会場
2024/12/24 プラスチックフィルムの種類、添加剤、 製膜、応用、評価 オンライン
2024/12/25 プラスチック廃棄、海洋汚染防止、再生プラスチック、PFAS問題に関する国内外規格規制の動向と対応 オンライン
2024/12/25 加工の基礎と機械加工技術 オンライン
2024/12/26 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/9 実践疲労強度設計 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/14 モータの振動騒音と低減対策 (基礎編) 東京都 会場・オンライン
2025/1/15 応力集中部、溶接継手、ボルト締結部における破損・ゆるみメカニズムとCAE寿命設計法、強度増大法および強度設計基準 オンライン
2025/1/15 高分子の劣化・変色メカニズムと対策技術、評価方法 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/15 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/17 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用