技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

燃料電池の劣化分析と水素中の不純物解析技術

発電性能低下にかかわる各種部材の劣化挙動を解説

燃料電池の劣化分析と水素中の不純物解析技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ガスクロマトグラフィーの基本原理や,水素分析に活用される際の装置構成,最新技術を紹介し、燃料電池における各種部材の評価に必要な分析手法についてその概要を詳解いたします。

開催日

  • 2015年7月29日(水) 12時30分 16時15分

修得知識

  • ガスクロマトグラフィーの基本原理
  • 水素分析に活用される際の装置構成
  • 水素分析に活用される際の最新技術
  • 分析手法

プログラム

1.水素の品質管理に用いられるガス・不純物分析技術

(2015年7月29日 12:30〜14:30)

燃料電池は水素燃料中の特定の不純物によって被毒し,発電性能が低下することが知られており,水素の厳密な品質管理が求められている.水素の品質管理には様々なガス分析装置が用いられているが,ここではガス分析に広く使用されているガスクロマトグラフィーの基本原理や,水素分析に活用される際の装置構成,最新技術を紹介する.

  1. FCV用水素燃料の品質規格
    1. 燃料電池自動車用の水素燃料に定められている国際規格
  2. ガス分析に用いられる分析機器
    1. 水素燃料の品質管理のため, どの様な分析機器が推奨されているのか
  3. ガスクロマトグラフィーの基礎
    1. ガス分析に広く使用されているGCについて,基礎原理
  4. 水素分析に用いられるGCシステム構成例
    1. 水素中の不純物分析専用機として用いられている,GCシステムの紹介
  5. 新型検出器による水素分析への応用例
    1. 新型検出器を用いた,より汎用性の高いGCによる水素中不純物分析例
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

2.燃料電池構成部材の劣化解析と評価

(2015年7月29日 14:45〜16:15)

燃料電池は多くの部材から構成されているが,その耐久性は単独の材料の劣化のみではなく,互いに複雑に絡み合い,運転条件に大きく依存するなど,劣化挙動は非常に複雑である。本講では,燃料電池における各種部材の評価に必要な分析手法についてその概要を解説し,劣化挙動の解析や劣化メカニズムの解明について様々な観点から述べる。
  1. 燃料電池の特徴・構成と使用される材料
  2. 電解質膜の構造解析・劣化評価
    1. 電解質膜の構造と役割
    2. 電解質膜の分析・構造解析
    3. 電解質膜の熱劣化
    4. 水クラスターについて
    5. 電解質膜の過酸化水素による劣化
  3. 触媒層の構造解析・劣化評価
    1. 触媒の分布・分散状態の評価
    2. 分析電子顕微鏡による触媒単一粒子の評価
    3. 三相界面の観察
    4. アイオノマーの評価
    5. TEMトモグラフィーによる触媒層の三次元観察
  4. カーボンの評価
    1. ガス透過率,電気・熱物性等の物性評価
    2. カーボンの腐食について
    3. 様々な炭素材料について
  5. 燃料電池の運転による劣化挙動の解析
    1. 運転モードと劣化の関係
    2. MEAの劣化解析
    3. 排出水の分析
    4. 劣化メカニズムの解明に向けて
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

講師

  • 久保田 諒
    (株) 島津製作所 分析計測事業部 グローバルアプリケーション開発センター
    主任
  • 辻 淳一
    (株) 東レリサーチセンター 表面解析研究部 第1研究室
    室長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/9 燃料電池、水素・アンモニアエネルギーの最新動向と今後日本企業がとるべき事業戦略 オンライン
2025/1/16 FT合成による液体燃料の製造とその触媒技術 オンライン
2025/1/17 アンモニア利用の最新動向と利用技術 オンライン
2025/1/21 固体酸化物形セルを用いた水素製造・利用技術の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/21 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン
2025/1/21 核融合発電の産業化に向けたイノベーション技術と応用 オンライン
2025/1/22 有機分子を活物質とするリチウムイオン電池とレドックスフロー電池 オンライン
2025/1/23 水電解・グリーン水素製造の国内外の動向・課題および将来展望 オンライン
2025/1/23 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の現状と将来および技術動向 オンライン
2025/1/23 バイオマスとSAF (持続可能な航空燃料) を取り巻く最新動向と今後のビジネス・チャンス オンライン
2025/1/27 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン
2025/1/28 二酸化炭素の有効利用技術とその最新動向 会場・オンライン
2025/1/29 水電解・グリーン水素製造の国内外の動向・課題および将来展望 オンライン
2025/1/29 カーボンニュートラル (CN) 社会と新しい再生可能エネルギーの技術動向 オンライン
2025/1/29 核融合発電の産業化に向けたイノベーション技術と応用 オンライン
2025/1/29 バイオマス利用のエタノール製造技術と課題 オンライン
2025/1/30 e-Axle向け部品・材料の開発動向と適用事例 オンライン
2025/1/30 アンモニア利用の最新動向と利用技術 オンライン
2025/2/5 金属材料の水素脆化メカニズムとその分析、抑制方法 オンライン
2025/2/6 ペロブスカイト化合物の構造、特性、太陽電池などへの応用、今後の展望 オンライン

関連する出版物

発行年月
2016/12/16 2017年版 次世代エコカー市場・技術の実態と将来展望
2016/11/16 2017年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2016/9/23 2016年版 スマートハウス市場の実態と将来展望
2016/8/26 2016年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2016/7/22 2016年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2016/5/27 2016年版 スマートコミュニティ市場の実態と将来展望
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2016/1/29 2016年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2015/12/18 2015年〜2016年版 電力自由化市場総覧 (2016年 新春号)
2015/12/8 2016年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2015/11/20 2016年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2015/10/30 2015年〜2016年版 電力自由化市場総覧 (2015年 秋号)
2015/9/18 2015年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2015/8/21 2015年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2015/8/17 バッテリー関連技術〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2015/8/17 バッテリー関連技術〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2015/7/24 2015年版 電力自由化市場・関連技術の実態と将来展望
2015/6/30 導電性フィラー、導電助剤の分散性向上、評価、応用
2015/6/26 2015年版 蓄電池・キャパシタ市場の実態と将来展望
2015/6/26 2015年版 民生機器用蓄電池市場の実態と将来展望