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フッ素の導入手法と材料の改質技術

フッ素の導入手法と材料の改質技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、フッ素化合物基礎から解説し、特徴、反応メカニズム用途、付与物性ごとの設計例まで詳解いたします。

開催日

  • 2015年6月11日(木) 10時30分16時30分

修得知識

  • フッ素の特徴の一つである低表面エネルギーを利用した改質技術についての基礎と最新の技術の発展内容

プログラム

フッ素原子がもたらす特異性 有機フッ素化合物の分子特性と化学反応性

(2015年6月11日 10:30〜12:00)

  1. フッ素化合物の性質
    1. フッ素原子の持つ特徴・性質
    2. フッ素原子導入の意味
    3. フッ素化合物の分類 少フッ化物と多フッ化物
    4. 少フッ化物
      1. フッ素原子導入に伴うミクロな変化とマクロな変化 -構造・電荷分布など
      2. 少フッ化物の特徴
    5. 多フッ化物
      1. フッ素原子導入に伴うミクロな変化とマクロな変化 – 構造・沸点・相溶性・ガス溶解度・酸性度など –
      2. 多フッ化物の特徴
  2. フッ素化合物の反応
    1. フッ素原子のもたらす電子的効果
      1. 置換基としてのフッ素原子の効果 -誘起効果 (I効果) と共鳴効果 (R効果)
      2. 置換基としてのフルオロアルキル基の効果 -誘起効果 (I効果)
    2. カルボアニオン (sp3炭素) 生成におけるα位、β位のフッ素 原子の影響
    3. カルボカチオン (sp3炭素) 生成におけるα位、β位のフッ素原子の影響
    4. フッ素化ケトンの水和現象とケト-エノール互変異性
    5. フルオロアルケンの性質ならびに反応性
    6. フルオロアレーンの性質ならびに反応性
    7. 活性種 (ラジカル・炭素陽イオン・炭素陰イオン)
    8. 炭素-フッ素結合の活性化反応
  3. フッ素化合物の合成
    1. フッ素原子導入法
    2. フルオロアルキル基導入法
    3. その他のフッ素化合物合成法
  4. まとめ
    1. 有機フッ素化学の現在の動向
    2. 今後の展望
    • 質疑応答

フッ素による材料の改質技術 原理・機構とフッ素系材料

(2015年6月11日 12:45〜16:30)

  1. フッ素系材料改質の基礎
    1. フッ素の歴史
    2. フッ素の特徴
    3. フッ素系表面改質とは
  2. 撥水撥油
    1. 繊維用撥水撥油剤
    2. 紙用撥油剤
    3. エレクトロニクス用撥水撥油剤
  3. 超撥水・撥油
    1. 発現機構
    2. 材料構造
    3. 応用展開
  4. 指紋付着防止剤
    1. 発現機構
    2. 加工剤構造
    3. 応用展開
  5. 防汚加工剤
    1. インテリア用防汚加工剤
    2. 工業用防汚加工剤
  6. 潤滑
    1. 原理
    2. 材料構造
    3. 応用展開
  7. 濡れ性
    1. 原理
    2. 材料構造
    3. 応用展開
    • 質疑応答

講師

  • 今野 勉
    京都工芸繊維大学 大学院 工芸化学研究科 物質工学部門
    教授
  • 松尾 仁
    株式会社 FT-Net
    代表取締役会長

会場

株式会社 技術情報協会

8F セミナールーム

東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

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